心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

映画・ドラマ

光る君へ 第11回「まどう心」感想

兼家の陰謀が完璧に決まり、花山天皇は出家させられて退位。平安時代天皇列伝戎光祥出版Amazon朝廷権力の磁場は、藤原兼家を中心とした形に変貌することになりますね。 現代でいうと政権交代的な状態なんでしょうか。これまで要職に就いていた人達も、一気に…

光る君へ 第10回「月夜の陰謀」感想

直秀が遠くの国……あの世へと行ってしまった衝撃の前回。ちょっと油断していました。紫式部が主役の作品で、こんなにあっさりと登場人物の命が奪われるとは。紫式部と藤原道長 (講談社現代新書)作者:倉本一宏講談社Amazon直秀含め散楽の一座の命が容易く奪わ…

光る君へ 第9回「遠くの国」感想

今回は物語においてどこかトリックスター的な立ち位置だった、直秀を中心に展開しそうな回。 散楽の演者としての表と、貴族の家から物を盗む義賊としての裏。 そしてただの民衆の一人という表と、偽りとはいえ一時的に道長の弟として振る舞った裏。 こうした…

光る君へ 第8回「招かれざる者」感想

まあ予告を見る限り、今回タイトルの「招かれざる者」が指し示すのは藤原道兼。なんかまひろの家に来てましたしね。増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代 (文春新書)作者:倉本 一宏文藝春秋Amazonおそらく道兼自身が、自分が命を奪った相手はまひろの母…

光る君へ 第7回「おかしきことこそ」感想

今回のタイトル、なんとなく2012年の大河ドラマ「平清盛」を思い出します。「遊びをせんとや生まれけむ」ですね。NHK2024年大河ドラマ「光る君へ」完全読本 (NIKKO MOOK)作者:産経新聞出版日本工業新聞社Amazon古文ってだけで思い出すのも薄いですが、意味合…

光る君へ 第6回「二人の才女」感想

前回ついにお互いの素性を知るに至ったまひろと道長。これによって二人の関係性はどう変わってしまうのか……ですね。NHK2024年大河ドラマ「光る君へ」完全読本 (NIKKO MOOK)作者:産経新聞出版日本工業新聞社Amazon今回のタイトルは「二人の才女」。 ストーリ…

光る君へ 第5回「告白」感想

前回のラストで、まひろは道長が自分の母親を殺めた道兼の弟であるという事実を知ってしまいました。 そして今回、道長もまた自分の兄がまひろの母を殺めた張本人であることを知ることになります。藤原道長 (人物叢書 新装版)作者:山中 裕吉川弘文館Amazon社…

光る君へ 第4回「五節の舞姫」感想

結局冷静に振り返ると、先週は謎の男の情報がほとんど増えていないので「謎の男」のままで第4回に突入。大河ドラマ 光る君へ 紫式部とその時代 (TJMOOK)宝島社Amazon今回の話は引き続き兼家による朝廷内工作の進行がメインパートになりそうなので、謎の男の…

光る君へ 第3回「謎の男」感想

さて、本題に入る前に一つ……。 以前すげえ長文でコメントをしてくれた方が、また前回以上の文章量でコメントしてくれたんですが……はっきり申し上げると、今後やめていただいていいですか?ライトに大河ドラマを楽しんでいる自分のブログに対して、アカデミッ…

光る君へ 第2回「めぐりあい」感想

そういえば第1回の感想の際には説明しておらず、昨年の大河も途中で視聴をやめてしまったので改めて。 当ブログ、実際に放送を観ながらリアルタイムで感想を書き殴っていき、それを直後にアップする実況形式でお送りしています。 前もって開始前に前回放送を…

【大河ドラマ】そもそも歴史をベースにしたフィクションである(自戒)

先日書いた、今年の大河ドラマ「光る君へ」の第1回感想に対してとあるコメントを頂きました。 コメントを書いてくださった方には申し訳ないのですが、ちょっと非公開ということに。個人的には読ませて頂いて非常に勉強になった部分もあるのですが、どうも根…

光る君へ 第1回「約束の月」感想

今作の舞台は平安時代。主人公は日本史上最も有名な小説家と言っても良さそうな女性・紫式部です。 正直、時代的にも主人公的にも食指が動かないのが本音。やっぱり戦乱の時代の武士のお話が観たくなるあたり、男の子なのかもしれない。光る君へ 前編 NHK…

映画「リング」を久しぶりに観て感心したお話

クリスマスにアップすることかね?とも思いますが、まあひとつ。 そういえば少し前なんですが、期間限定でホラー映画「リング」がYouTube上で無料公開されていました。リング (Blu-ray)松嶋菜々子Amazon過去に何度か観ている名作ホラーですが、今回改めて観…

ネガティヴな意見に限定して「控えろ」は違うだろ

映画「シン・仮面ライダー」に対して、平山満氏が「賛否両論あるのは理解しているが、まだ先行公開から1ヶ月も経っていない。SNSなどでのネガティヴな書き込みは控えてほしい」とツイートしていて、なんかモヤっとしたんですね。S.H.フィギュアーツ 仮面ライ…

どうする家康 第11回「信玄との密約」感想

先日書きましたが、おそらく今回で今年の大河視聴は最後になると思われます。 一応今日の回まで見ようと思ったのは、今回が曳馬城攻防戦だからですね。女城主・お田鶴の回だと思われるので。大河ドラマ 徳川家康 完全版 第壱集 DVD-BOX 全7枚【NHKスクエア限…

【どうする家康】視聴を打ち切ろうかと思います……

1話目は思っていたより全然悪くないじゃん!という感じだったんだけど、続けて観るごとに、むしろ続けて観ることで厳しくなってきた。どうする家康 前編 NHK大河ドラマ・ガイド作者:古沢 良太NHK出版Amazonもちろん複数の要因があるわけですが、一番大き…

どうする家康 第10回「側室をどうする!」感想

とりあえず一向一揆編は終了。今回は一応平和回なんですかね?な家康の側室を選ぶお話。徳川家康 弱者の戦略 (文春新書)作者:磯田 道史文藝春秋Amazon先週の感想でも軽く触れたけど、正室である瀬名さんが率先して家康が側室を持つことを推進している様子は…

どうする家康 第9回「守るべきもの」感想

まずは本題に入る前に……。 正直自分も潜在的に意識しないようにはしていたんだろうけど、ついに前回の放送後にTwitterで「#どうする家康反省会」というハッシュタグがトレンド入りし、結構な温度で今年の大河の批判が繰り広げられているのを見て向き合わざる…

どうする家康 第8回「三河一揆でどうする!」感想

さて、三河一向一揆です。おそらく若き日の家康にとって本当に苦しかった戦いのはず。戦国時代と一向一揆作者:日本史史料研究会,竹間芳明文学通信Amazon何が苦しかったって、結構な人数の家臣が一向一揆側に付いたことです。 当時の宗教勢力の強さは本当に凄…

どうする家康 第7回「わしの家」感想

なんとか瀬名姫を救出した後は、三河の一向一揆との戦いが始まる。 この戦いを経て、まだ完全にはマイホームだと思っていない岡崎という場所に特別な想いを抱くのでしょうかね。戦国時代と一向一揆作者:日本史史料研究会,竹間芳明文学通信Amazonしかし松平元…

どうする家康 第6回「続・瀬名奪還作戦」感想

服部半蔵のリベンジ回。 というか、本多正信と服部半蔵が若い頃からの友人関係というのは相当新しい解釈な気がする。なんか史料とか出てきたんですかね?本多正信 家康に天下をとらせた男 (PHP文庫)作者:中村 整史朗PHP研究所Amazon桶狭間の戦いについては先…

どうする家康 第5回「瀬名奪還作戦」感想

ここまでの各話タイトルを見返してみて思ったんだけど、今年の大河はそういう細かいところまで含めて分かりやすさというのをテーマの一つに抱えているような気がします。タイトルは本当に、その回を分かりやすく表現しているなあと。服部半蔵 (学研まんが N…

【どうする家康】秀吉の動向に要注目かも……

さて、第4回でムロツヨシ演じる木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が初登場。竹中直人主演 大河ドラマ 秀吉 総集編 全2枚【NHKスクエア限定商品】NHKエンタープライズAmazonやっぱり秀吉=竹中直人な人は多いんでしょうかね、特にご年配の方は。ただしゲーム「…

どうする家康 第4回「清洲でどうする!」感想

今川から離反し、信長へと願った元康。 今年の信長と元康の関係は、今までの一般的なイメージとはかなり異なっているので新鮮です。大河ドラマ「どうする家康」×TVガイド 徳川家康 HISTORY BOOK (TVガイドMOOK)東京ニュース通信社Amazonそもそも「今川から独…

どうする家康 第3回「三河平定戦」感想

今年の大河はテンポがよろしい……というか、徳川家康という人物の人生全体を描こうとした場合、端折れる場所がほぼないくらい重要な出来事のオンパレードだもんなあ。 どこかでクライマックスは設けるとは思うんだけど、それ差し引いてもサクサク進まないと家…

どうする家康 第2回「兎と狼」感想

タイトルが指すものが明確な今回。兎は家康、狼は信長ですな。どうする家康 前編 NHK大河ドラマ・ガイド作者:古沢 良太NHK出版Amazonこの家康を兎と重ねてるのは、今年が卯年っていうのもあるのかな。 Googleで調べてみると、徳川家康と兎にはそれなりに…

【鎌倉殿の13人】政子は“悪女”となったか

昨年書いた、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回の感想についてコメントをいただいたんですね。具体的な内容はリンク先を下にスクロールしていただけると読めると思うんですが、内容としては「最終回で一気に俗説の悪女政子になってしまい、陳腐な終わり方だ…

どうする家康 第1回「どうする桶狭間」感想

未だにどうしても自分の中で松本潤と徳川家康が結び付かないので、試聴するモチベーションは今のところ高まらないんですが……。 周囲を固めるキャストは期待できるキャスティングだったり、そもそも松本潤自身が演技が下手とかそういうわけでもないので、観て…

鎌倉殿の13人 最終回「報いの時」感想

最終回のサブタイトルが「報いの時」っていうのが、もうこれまでの大河ドラマとは一線を画す異質さを醸し出していますな。 まあ大体はそれまでの主人公の人生を肯定的に捉えてエンディングに向かうでしょうから、このタイトルだけでも三谷幸喜なりの覚悟みた…

司馬懿と義時

以前このブログで源頼朝(というか鎌倉幕府)と諸葛亮の比較をしてみたんだけど、今度は北条義時と司馬懿の比較をしてみようかなと思います。 いよいよ「鎌倉殿の13人」も最終回ということで、その直前にちょっとアクセントになるような歴史比較でもしてみま…