心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第2回「めぐりあい」感想

そういえば第1回の感想の際には説明しておらず、昨年の大河も途中で視聴をやめてしまったので改めて。
当ブログ、実際に放送を観ながらリアルタイムで感想を書き殴っていき、それを直後にアップする実況形式でお送りしています。
前もって開始前に前回放送を受けての導入だけ書いていますが、そのあとは実際の放送を観ながらその瞬間に思ったことをつらつらと書くスタイルになっていますので、それを踏まえた上で読んでいただけると幸いです。

さて、今回から吉高由里子さん演じる紫式部になって本編スタートという感じでしょうか。正直、子役時代の幼少期をもう少し分厚くやってくれてもいいのになあと思いますね、最近の大河ドラマに関しては。

前回ではラストに母親の命を藤原道兼に奪われたまひろ。その道兼の父・兼家に仕事を斡旋されているのがまひろの父・為時。
権力や立場の圧倒的な差があり、そしてそれ故にどうすることもできない世界……というのは前回しっかりと描かれたように思います。
その中で成長したまひろの心にはいまだに復讐心のようなものが燻っているのか。そして道長が、その復讐心の矛先である道兼の弟であることを知った時どう思うのか……。
今回は第1話の時点で人間関係の伏線はガシガシ積み込まれている状態。ここからどう動いていくのか楽しみですな……ということで視聴開始です。

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時は984年。
母が亡くなってから6年後、まひろは正装を見に纏い成人の儀を迎えていました。
実直な父・為時と、その友人である宣孝は性格が真逆な感じで面白いですね。まひろに対して突然真面目なトーンで忠告する宣孝もまたいい。このどこか表裏を使い分けていく感じは、どこか「麒麟がくる」の秀吉を彷彿とさせます。演じていたのも同じく佐々木蔵之介でしたねえ……。

成長したまひろは、人からの依頼を受けて歌を詠む代筆を仕事としていました。
幼き日からの学びを土台として、その歌の才覚が実戦の中で覚醒しつつあるってことでしょうか。

蔵人頭藤原実資。ロバートの秋山さんというキャストだから前情報ではちょっと笑ってしまいましたが、実際に出てみると結構いいですね。コメディっぽい役割に見せつつ、立場としては普通に偉いのが面白くなりそう。

朝廷内で順調に力が増していく兼家。
姉上の無茶振りが過ぎる!道長程度の立場では帝にアクセスできませんよ……。

まひろの「学問が好きなのではなく、漢詩や物語が好きなだけ」というのは時代に恵まれたような気もする。この時代においてそれがそのまま学問としての要素が強かったと思いますし。

おっ、道長の足の古傷がきっかけで再会は王道ですがいいね。
この二人の関係は特別でいいですね。まひろも道長も、この二人が一緒にいる時だけが、このドラマの中で立場やしがらみから外れた空間です。

道兼くん、父の命令で帝の食事に毒を盛ることになる。
6年前の一件のせいで、父と子というよりは実質的に言いなりの下僕になっちゃってるね、うん。

代筆依頼の最終結論が、道長から言われた「歌などいらぬ」なのは熱いな。
代筆業を否定する父と、その代筆という仕事があるから過去を忘れられるまひろ。
6年前の事件故に父に縛られる道兼と、その事件があった故に父から離れ自由であろうとするまひろ。
この辺の対比も、やはり兼家の藤原家と、為時の藤原家との違いを見せている感じがありますね。


今回はドラマの展開が上手かったなあと思います。
6年前の事件をきっかけにして、その後の父との関係は真逆のものになったまひろと道兼。
代筆仕事の停滞を、道長との再会がきっかけで打破する展開も良い。しかもその答えが代筆でありながら「歌は必要ない」なのがまたシブい。紫式部が「歌は必要ない」という回答を出すの、効くなぁ……。


第3回「謎の男」。
ラストで逃亡していた男でしょうか。まひろもいよいよ朝廷の内側の世界へと入っていきそうです。