心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第24回「忘れえぬ人」感想

前回、宣孝さんからプロポーズされたまひろさん。
当然まひろの「忘れえぬ人」は道長ですが……。

今週はもしかして、それぞれの人にとっての「忘れえぬ人」がテーマになるのかな?
一条天皇は定子のことを未だに想い続けていますし、道長道長で現在進行形でまひろを忘れられていないことを前回吐露していました。
そこに、自身が宋人として認めてもらうための計画で動くことになってしまった周明くんが少し絡んできそうですが、そんな周明くんにも「忘れえぬ人」がいたりするのでしょうか。

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宣孝さんやるねえ……。器がとんでもなくでけえ。
「自分が思っている自分だけが自分ではないぞ」
「忘れえぬ人がいてもよいのですか」「よい。丸ごと引き受けるとはそういうことだ」
今回、オープニング前の段階で宣孝さんが最高に男前ですなあ。
「忘れえぬ人がいること」もまひろの一部である、というのはめちゃくちゃシビれるぜ……。

周明くんが会いにきましたよ。
日本人でも宋人でもないという自身の境遇や心は本心だから、この辺を絡めつつまひろを調略しようとしている気配がありますね。
嘘をつくときは真実の中に混ぜるのが有効って話はよく聞きますな。

伊周は生霊みたいな状態なんですかね?このタイミングではまだ亡くなってないよな?
と思ったら、やはりまだ生きていました。伊周を都に召還するかどうかが政治の議題として挙がるとは。
なんかここにきて帝が……。「あの時道長に止めて欲しかったんだけど!」は流石に筋違いじゃないですか。

隆家、帰ってくるのが妙に早い。
早速道長に会って色々と話をしているけど、この人一周回って信用できるタイプよね。
痛いところも正直にさらっと言ってしまうということは、逆に裏表もなく的確に問題点も指摘してくれるってことですから。

周明くんのハニートラップが雑ゥ!完全にバレてるという。
バレた途端に脅迫し始めたよこの人。とはいえまひろさんを見誤っていました。
結構哀しい話だよなあ。宋の言葉を学んだことがそのまま哀しい想い出になっちゃう。

ここで乙丸にスポットライト当たるとかアチい。
独身を貫いているのも、まひろの母親が命を奪われるあの時に何もできなかった罪滅ぼしのような気持ちがありそうです。
そういう意味では乙丸の「忘れえぬ人」は、亡くなったまひろの母親でしょうか。

帝の暴走が止まらない。勝手に定子の元で産まれた娘を内親王として、さらに定子を中宮に呼び戻すなどと言い出しました。
これは道長、胃に穴でも空きそうやで……。

というところで行成のファインプレー発動。
定子を職曹司へ。近くではあるけど、帝がそこに行くためには車に乗らなくてはいけない……というシステムの穴を突いた方法ですか。
そして、まあそうなるわなという感じで……一条天皇は政務をおろそかにし始めます。せめてちゃんと政務してればまだマシなんでしょうけどね。

突然来る別れ。さわさんが亡くなったという手紙が、まひろに届きます。
「都に戻って、宣孝様の妻になろうと思います」
「うん……ん?今何と言った?」
この会話、事前に宣孝からプロポーズされたことを話してないのがおかしいんだよな。

あれやなあ、道長とは恋人としてはいいのかもしれない。
一方で宣孝だと、結婚して暮らすって時に自然体で付き合えるやつですね。
よく言うやつですね、付き合うのと結婚するのとでは違うってやつ。

いよいよ宋の国サイドが本性を現したというか、脅迫に近い言い方をしてきました。
果たして左大臣道長、ここをどう対処していくか。あと帝、そんな中でも中宮のためのお化粧セットを求めているあたり、この人もうダメかもしれないね。

なんだかんだで周明にとって、まひろが「忘れえぬ人」になっていたのが明らかになるラストは趣深い。
調略を仕掛けた一方で、まひろのことを好きだったのもまた本当だったんだよなと思うと……抱きしめた時に拒絶されたの、意外と哀しかったのかもしれません。
一方で一条天皇はそんな忘れえぬ定子を取り戻したことでダメ人間になっていくし、なんとも。


次回「決意」。
タイトルとは裏腹に結構コメディ回かな?