心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第22回「越前の出会い」感想

いよいよ越前編が本格的にスタート。
前回ラストでは、越前に向かう途中で立ち寄った松原客館で宋人を初めて見たまひろですが……。

新たな文化、新たな人との出会いが、まひろをどう変えるのか。
そして道長は今後どうしていくのか。
ここからは物理的にも道長とまひろの距離は離れることになります。ストーリー的にこれが何かしらの変化を与えてくるのか、その辺もちょっと気になりますね。
実際の紫式部も、こうして越前に赴いたこともあったのでしょうかね。

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宋人、日本に来た船が壊れてしまったので帰れない。
前任の国守に頼んだけど、修理が進まぬまま現在、出そうで。
しかし為時が越前守で正解でしたね、この時点で。通訳なしでもなんとなく言っていることが分かるだけでアドバンテージがデカイ気がします。通訳が意図的に違う内容を伝えたりする可能性、ゼロではありませんし。

「得体の知れないところもあるが、悪い人たちではない」
この辺を考えると、文化の差なのかな。……なんか通訳の人怪しいですね。やはり為時自身が直接話を理解できることが、後々効いてくるのかな?

まひろさんコミュニケーション能力というより、踏み込む勇気がすごいですね。
言葉が通じないのを分かっている上で攻め込むのすげえなあ。
おっ、再見。中国語の「再見」という挨拶、好きなんですよね。再び会うことを前提にしたお別れの挨拶。素敵だと思います。

まひろさん、宴において新しいことだらけや!
音楽だけでなく、羊にも初挑戦。
現代人の自分でも、羊に関しては臭みが強くて苦手です。当時の調理技術だとその臭みは現代以上に消せないだろうし、そもそも肉食の文化があまり日本にはないだろうし。

越前国府に到着した為時御一行。
なんか越前国府で迎えてくれた二人が若干キャラ濃いですねえ。
一応船の修理は遅れているものの進めている……とは言っているけど、これどう考えても越前国府が宋人に大対して適当に処理している感じだな。この様子だと船もまともに終了していませんね?

まひろさんはというと、越前までの旅を和歌にしていますか。
一方で早速お仕事に精を出す為時さんですが、腐敗した越前国府の実態を目の当たりにすることに。
歴代の国守は、こうやって買収されることで傀儡にされ続けてきたんですね。

これはどういう関係性なのかな?
京から離れた越前という国で、宋人と越前国府が癒着して私腹を肥やしている……みたいな構造なのか。

周明さん、若そうですが医師だった!
初めて見る鍼治療は怖いわな。いきなり父親の身体に針を刺されるとかいう。
実際の鍼って、こんなにすぐ効果が出るもんなんですかね?

献上品が都に届きました。オウムに羊。
オウムに夢中の実資よ。

その直後に通訳の命が奪われたという事件が発生。これは国府サイドの人間が消したな、これ。
なるほどね……左大臣宛の手紙をまひろが代筆しますか。ここでこの二人は繋がり続けるわけね。「道長がまひろの文字を見れば分かる」というのをここで活かしてくるのか。
道長の決断=国の決断。道長の背負っているものが気が付いたら重すぎる。しかも道長の場合、自分の意志というより周囲の野望によってここまで出世してますし……。

問題は増え続ける一方です。太宰府に向かったはずの伊周が母ちゃんに会うために都まで戻ってきてるし……。
このタイミングでお母さんが亡くなられるし。……これで怒りに燃えるのは筋が違うと思うんだけどね、伊周。なんかそういう表情してましたけど。

このタイミングで帝の子供を身籠っていることを明らかにする定子。
これはなあ……道長だって本当は帝と定子を会わせたいでしょうに。左大臣という立場としては止めるしかないのでしょうな。

越前のことは越前で処理せよ、というのが道長の返答。
今回の話全体を振り返ると、これまた話の展開はスムーズですね。越前では基本的に「通訳が消された」という事件1つですが、一方でその対応を任された道長には同時に伊周の件、定子が子供を身籠っているという件などが同時並列的に発生して、遠くの越前のことなどに構っている余裕がないというのが良く分かる。かと思えばプライベートでも明子の愛情が強くなりすぎててちょっと怖いですし。
鍼打って欲しいのは道長の方では……?


次回「雪の舞うころ」。
なんか突然周明くんが日本語を話せるようになっていましたが、そんな周明との交流が描かれそう。
雪が舞う寒い季節に、越前では春が近づいて……一方京では山積みの問題で極寒となるのでしょうか。