心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第4回「五節の舞姫」感想

結局冷静に振り返ると、先週は謎の男の情報がほとんど増えていないので「謎の男」のままで第4回に突入。

今回の話は引き続き兼家による朝廷内工作の進行がメインパートになりそうなので、謎の男の方の掘り下げはあんまり起きない感じになるんでしょうかね……ってあたりで視聴開始です。

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今回の放送直前の予告を見て思ったけど、そういえば今のところは道長紫式部の間には「身分違いの恋」的な関係性があるわけか。
この関係が今後どうなっていくのかも楽しみポイントでしょうね。

結局「謎の男」、なぜあの時追われていたのかが分からないという。
どうも動きもよくわかりませんねえ。そして相変わらず全く怒らない三郎くんである。

「代筆をしていた」というのは事実ですが、それをしていなかったと嘘をつく。……この嘘はなぜついたんでしょうか?
この数分の会話シーンの中で、真実と偽りがぐちゃぐちゃっと入り混じりますね。

うーん。藤原宣孝、この感じだとなんとなく道長の正体も察しているのかな。

「学問とはなんのためにあるのでしょう」
まひろのこの言葉、正直当時の公家からすれば「出世のため」になってしまうような気がします。現代の入試とかよりも、もっと直接的にそれが結び付いている世界というか。
逆にまひろさんみたいに、好きだから学問やってる人の方がしんどい時代なのかもしれない。

今年の安倍晴明の行っている占術その他もろもろ、実質的には兼家の都合の良い結果を提出しているだけだと考えると……本当にそういう力がある人物ではないのかもしれませんね。

はてさて、花山天皇即位であります。
実際にこれまでドラマ内で描かれてきたように、だいぶ奔放というか、ちょっと性的な意味で問題が多かった人物ではあったようですが……一方最近では過去の前例などに囚われない革新的な人物でもあったという話もあるそうで。
それ故に兼家からすると邪魔だったような話もあるらしいですね。

窃盗が大掛かりすぎる!左大臣家、ガバガバである。
あと自分の家にその賊が入ってるのに、それすら他人事の面白話のように語る倫子さま、一周回ってすげえなあ……。

幼き頃の「なぜ来なかった」が、ここに来て逆の立場での「なぜ来なかった」が発生。
本人は来たかったけど、父・兼家に宴をすると言われたらもう外出不可能よなあ……。
これあれですね、今の時代なら電話やメール、LINEなどで伝えられるのでここで何か問題になることはないんですが。

うげえ。天皇からすれば、毒を持ったのは右大臣・兼家とその娘の謀略って話に解釈されるのも仕方がないか……。
どうも今回のお話のテーマは「すれ違い」かな?まひろと道長も再会の約束を潰され、天皇に毒を盛ることで自分の娘の幸福にもトドメを刺す。どっちも兼家がやっているのがまたねえ……。

花山天皇が即位したことで、ついにまひろの父・為時も大出世です。
これでまひろの社会的な立場もどうなってくるか、ですね。

花山天皇、独断で物価を決定する。
これは……なんだか後醍醐天皇を彷彿とさせますね。天皇自ら直接政治を行うという。
もちろんこれは兼家からすると非常に面倒ですわな。

ここに来て今回タイトルの「五節」が出てきました。
左大臣家からは姫を出したくない。そこで舞姫としてまひろが選抜されましたか。
ちょいちょい思うけど、倫子さまが本心で笑ってたり親しくしているのか疑問というか。怖い時あるんだよなあ。

道長からすれば「なんでお前が踊り子に選ばれてんの!?」という感じでしょうか。
身分の低さから考えると、ドラマの展開とはいえ相当なことになってませんか、まひろさん。本来どうあっても立てない場所に立っているような。
舞台の上でから三郎、そして道兼の姿を捉えるまひろ。そういや三郎は、まひろの母が道兼の命を奪ったことを知らないか。
三郎が自身の母親の仇の弟であるという事実を知ったまひろ。その心は。

今年の大河、絶妙に心理のすれ違いの描き方が上手いように思います。
一方で兼家や倫子さまあたりの、自分からすると「意図的に心理描写を描いていない」ように見える人物は、それはそれで底知れなさがあって面白い。この辺も逆説的に描き方の妙かもしれません。


次回「告白」。
ついにまひろと三郎が、まひろの母が亡くなった事件を接点にして結び付いていたことが明らかになります。
多分三郎、兄である道兼相手にブチギレてましたが……これ藤原家の内部の方とどうなるんだ?