心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第12回「思いの果て」感想

理想だけを見すぎるまひろと、現実もちゃんと見ている道長。二人の関係は、前回で終了してしまった……のかな?
「逃げ出さずに政治の世界で登って世界を変えろ」と道長に発破をかけたのはまひろ自身ですが、その一方で「自分は正妻になれないのは嫌です」は結構無茶苦茶な要求に聞こえますね。自分が正妻になれない道に道長を進ませたのはあなたでしょ、と。
Twitterで見ていると、この辺は視聴者の性別で感想が変わっている感触。女性の視聴者さんはまひろの心情に寄り添っている方が多かった感じがします。

さて、今回はまひろ、道長共に別の相手を見つけることになりますか。
まひろは宣孝と、道長は倫子と結ばれることになります。この道長と倫子が……っていうのが、将来色々と効いてきそうでねえ。まひろと倫子さん、今仲良しですし……。

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父・為時がお世話している女性はもはや……。
得度を受けているあたり、マジで相当命も危ないんでしょう。
最後の頼みは「娘に会いたい」というもの。まひろはその娘を探しに走ります。
最後に娘に会えて、穏やかに旅立ちました。

そしてこのタイミングで、突然さわさんが仲間になりました!
当時のそれなりに身分のある女性っていうのは、むしろさわさんの感じが通常なのかもしれませんね。「何もしない」ことを要求されるというか。
こうやって「誰かに教える」というのは、まひろさんにとっても初めてのことでしょうか。人に教えるってのは自分のためにもなるからね。

実資様、メタ的な話ですがロバート秋山であること以外最強ランクのスペックではありますね。財力・学力・人望を兼ね備えています。
その次の瞬間「実資は、赤痢にかかっていた」のナレーションで笑ってしまった。
さらにその後の宣孝の「あの男は半分死んでおる」でさらに笑ってしまった。

なんでしょうなあ。今回のまひろさん、この時代の、この身分の女性としてはイレギュラーな感覚かもしれませんね。
まあみんな本心では、自分が好きになった人と結ばれたいんでしょうけど……一方で親が決めた相手と結ばれることは仕方がないと割り切っているのが現実的なスタンスなような気がします。
これだったら初めから一般の民の産まれだったら良かったのに感はあります。一方でそれだと道長と出会った後の進展がなかった気もしますけどね。

道長、自ら「左大臣家の娘との縁談を進めてくれ」と兼家に伝えていましたか。
んで兼家の強烈プレッシャーがやべえ。左大臣の立つ瀬がありませんねえ……。

これ、倫子さんとまひろさんが根本的に違う人間すぎて、会う度に互いに刺激があって楽しいんでしょうな。
倫子さんなんかは、他の付き合いのある女性陣がみんな自分になびくだけっぽいからつまらなさそうです。

左大臣源雅信がもう詰んでる……。
兼家からは「道長と倫子を結婚させろ」と言われ、倫子さんからは「道長様を好いております」と言われ、さらに妻からは「この縁談進めろ」と言われる。
もうダメですねこれ。縁談を進める以外の選択肢がなくなっております。

うーん、ここにきて「道長の妻」というステータスをめぐる政治戦が始まりつつあるなあ。
一方まひろと道長、それぞれの縁談に関する話の中でその想いを整理しようとしています。
この辺割と対比的ですな。まひろさんはまだ道長への気持ちを捨てられない一方、道長は気持ちを割り切ろうとはしているようです。

庚申待の夜。はじめて聞きましたね。この日の夜は寝てはいけないそうです。
……あれ?さわさん割と満更でもないのね。まひろの弟さんのことちょっと好きな感じ?
そして迷いなく姉ちゃん宛ての手紙を開くの普通にクズではないの。

今更「妾でもいい」は無理なんだよね、うん。一手遅かった。
それははじめから選択できていないとダメな選択だった。一方で道長の「妾でもいいと言ってくれ」と思うだけなのはこれまたズルいよなあ……。
これなあ……正直この一連の流れ、半分以上まひろさんが原因というか。はじめに書いたけど、まひろさんが道長に政治の世界で戦うことを選ばせているわけですし。
絶妙に運が悪いとも言えますが、中途半端に志と自分の感情とで矛盾が起きているのは若いとも言えます。
とりあえず、今回でまひろさんの大恋愛は大失恋で終了ということですかね。
まさに「思いの果て」でしたな。果てにあったのは悲しい破局だった……。


次回「進むべき道」。
道長は父の考える「政」を問い、まひろは市政の女の子に文字を教える。
それぞれの道を進み始める回となりますか。