心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第8回「招かれざる者」感想

まあ予告を見る限り、今回タイトルの「招かれざる者」が指し示すのは藤原道兼。なんかまひろの家に来てましたしね。

おそらく道兼自身が、自分が命を奪った相手はまひろの母であり、為時の妻であるということを知らないんだと思われます。なにせ「自分の気分を晴らすための、位の低い誰か」程度にしか認識していなかったでしょうから。
普段は完全にサイコ感溢れる一方で、長兄・道隆に優しくされた時には父に利用されるだけの生き方に辛さを覚えていることも描かれました。
さて、この道兼という男の本質とは……。

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しかし今回、まひろと道長恋愛模様の部分を見るとすれ違いに次ぐすれ違いという感じですね。
「どちらか一方しか知らないこと」みたいなものが多くて、それが原因で上手くいきません。こういう手法は少女漫画なんかではポピュラーなんでしょうかね?自分はそういう恋愛の漫画などを一切読まないもので、この感じがなかなか新鮮です。

みんな打毱の談義で盛り上がる中、まひろさんだけはちょっと悲しい想い出になってしまっているのが寂しいところ。
そしてどうも道長人気が高い!

道長の弟と身分を偽っている直秀が「屋敷を案内して欲しい」はヤバイ!
道長は直秀くんが盗賊であることを察しているから、屋敷を案内しろは完全に後日潜入しますよフラグなんですけど……。

しかし打毱の時、走り去るまひろを見ていた直秀を見ていた道長という構図になっているのが少し面白いですね。
うーん。道長への想いを捨てた(つもりの)まひろ。逃避したいような気持ちもあるタイミングで直秀に誘われると、まひろも気持ちは揺らぐんじゃなかろうか。
「行っちゃおうかな」
「行かねえよな」
この短いやり取りながら、まひろの方は割とマジで頭をよぎったんじゃないですかね、直秀と共に都を出ること。

倫子さん的には向こうから来たラッキーチャンスじゃない?
政略結婚だとしても、こっちが気になっている殿方との縁談の話が出てくるのはこんな幸運なことはない気がします。

このタイミングで藤原兼家がダウン!
花山天皇的には一番邪魔だった右大臣が行動不能になったのはデカいな。
そして兼家の代理は道隆です。まあ長男だから当たり前ですね。
そしてすでに狡猾に立ち回っていた詮子。そういえば左大臣側に対して動いてましたねえ……藤原家の後ろ盾がなくてもいいように動いていたわけか。

安倍晴明、一応というかちゃんと兼家を助けようとはするのか。
兼家に取り憑いていたのは、亡くなった花山天皇の亡き妻でした。
そして安倍晴明がここに来てやべえ人になってるよ!そもそもお腹の子供ごと呪詛していたのは安倍晴明であって、この一件に関しては全ての黒幕みたいなポジションになっております。怖えよ!

危篤状態になった兼家を前に、道長は何を思うのか。
やっていることが残虐すぎて嫌いな部分もあるけど、教わることも多い父。
詮子もこうなるとやっぱり顔を見せますが……道兼を前にして覚醒する兼家!

道兼の話が事実だとするなら、道兼がこんな人間になってしまったのは、完全に兼家のせいじゃないですかね……。
もう小さい頃から「道兼は藤原家の暗部担当」として育てられていたんじゃないのか、これ。

とんでもねえなあ……。
母親の命を奪った人間が、自分の家に遊びに来るという状況。めちゃくちゃヒリヒリするぅ!
まひろは何を考えているのか……?自ら道兼の前に現れると、琵琶を奏でます。直接言うことはできないから、せめて琵琶の音色に込めて訴える。
このシーンやべえって……!一番気が気でないのは父である為時でしょうけど。

どうなんでしょう。空間に漂う雰囲気から自分は歓迎されていないということには気が付かないものでしょうか、道兼。
生まれてからずっとまともに愛情を受けて来なかったがゆえに、少し為時に優しくされただけでもすっげえ響いちゃうんでしょう。

そういえば「招かれざる者」。
当然ながら、まひろの家に訪れた道兼がそれですが、もう一人いたわけですか。
「盗賊として藤原邸に侵入した直秀」が。

次回「遠くの国」。
盗賊という姿で道長に捕えられた直秀。これは……直秀くんとお別れの時でしょうか。
まひろさんも捕まっている様子が見えて、ストーリーのキーは直秀になる感じですかね。