心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第1回「約束の月」感想

今作の舞台は平安時代。主人公は日本史上最も有名な小説家と言っても良さそうな女性・紫式部です。
正直、時代的にも主人公的にも食指が動かないのが本音。やっぱり戦乱の時代の武士のお話が観たくなるあたり、男の子なのかもしれない。

あんまり恋愛要素を全面に出されても困っちゃうんですが、題材的にはそういう要素が強いのがほぼ確定かなあという感じ。公家同士の政争が政治パートのメインになるんですかねえ……。
まあ、今年に関しては想定されるメインの視聴者は女性なんでしょうか。
昨年は途中で視聴を断念してしまいましたが、今年もとりあえずは観ていきます。「思ったより面白いやん!」となればそれで良し、肌に合わなければそこまでということで……。

スポンサーリンク


北斗七星スタート!
平安時代は陰陽術が普通に政治として扱われていた時代です。そういや安倍晴明、現代の金額で換算すると年収が数億円だったとかいう話がありますね。

幼き紫式部の家、父・藤原為時は学者としてそれなりに名はあるようですが結構生活に苦労している様子。
幼い頃に父の学問を聞きながら、自然と学んでいたのが紫式部の土台というわけですか。

やはりストーリーの軸になるのは、朝廷内の政治闘争になりそう。
なんだか三郎くん、なかなか天然というか逆にメンタルが太いというか……ってこの人が後の道長ですか。

朝廷の権力者である藤原家の食事と、紫式部の家の食事との差で、ビジュアルで一発で生活の差が分かるのが良いですね。まるで品数が違います。

なんとなく今回のドラマ的な構造が見えてきましたね。二人の運命が交差するまでは紫式部編と、藤原道長編のダブル主人公的な感じかな?

新年が明けまして、天皇の前で新しい人事が決まっていきます。
そこで読まれた為時の自己アピール文。その内容を見る限りこの人は世渡りが下手というかなんというか。学問しかできないタイプでしょうか、これ……。
「なぜ自分が無官なのか」の理由が、自分にはないと思っていそうなのが厳しい。

母ちゃんの「一度飼われた鳥は、外の世界では生きられない」ってのが、色々と考えさせる言葉です。
その直後に入内の話に繋がるのもまたなんとも……ね。

あっ、落雷による火災ですか。
こういうの全部オカルト的な話に結び付くのが平安世界。
「世の流れは己で作るのだ」はTHE・権力者って感じで強い言葉です。世の噂すらコントロールしてこその権力者。
なーんか兼家の次男が一番厄介な感じになってますねえ、藤原家。
そして一番怖いのは親の兼家でしたね。いざって時に長男の風除けとして利用する気じゃねえですか……。

三郎くんがどうも織田信長とキャライメージ被りますね。ぼんやりしているところは似ていませんけど。
市政に繰り出して民の暮らしを見て、父親が言うように「世のあらましが見えている」視点。
なんだかんだで将来の統治者としての素質が垣間見えますね。

逃げた鳥が結びつける運命。
互いにその素性を誤魔化して出会うまひろと三郎。
そしてその父親同士が雇用主とその従業者みたいな関係になるこの感じよ。

……東宮、演出としてやりすぎじゃない?ここまでやっちゃうとただのやべえ人に近いんですが。

あとそのまま藤原道兼もトップクラスのクズ人間すぎるんですがこれは。いや、刺すかね?こいつマジ……?
三郎がブチ切れさせてしまった道兼、それで最後のスイッチが入ってしまった結果まひろの母親の命を突発的に奪う所業。
これは藤原為時としてもめちゃくちゃキツい。立ち位置としては、自分の妻を手に掛けた人間の父親に仕え続けることになってしまった。


第二回「めぐりあい」。
もう子役の時代から、メインキャストの時代に飛ぶようです。
成長したまひろと三郎の再会は楽しみですね。そしてすでに歌とか詠めるレベルに仕上がっている様子のまひろである。


いや……普通に面白かったですね。次回以降も普通に楽しめそうな滑り出し。
平安時代の煌びやかな世界を想定していると肩透かしを喰らいそうですが、容赦のないドロドロの政治の争いはしっかり描かれそうな気配。
そこに紫式部藤原道長を通してどのように関わっていくのか、そしてそれがどのように「源氏物語」として結実するのか……という感じでしょうか。

逆にちょっとマイナスポイントっぽいことを書くと、事前の予告番組をチラッと観た際にも思ったことですが、まあ台詞がほぼ完全に現代語なのは若干引っかかりますね。主人公が文学の分野において偉大な功績を残した人物であるが故に尚更です。
あと時代的に仕方ない話ですが、登場人物が藤原だらけだから覚えるのが単純に大変です。ここは物語をしっかり楽しむためには避けては通れないから、ある程度学ぶ必要はありそう。公式サイトの人物相関図は役に立ちそうなので、これを一度見てから番組視聴をすると良さそうですね、今年。