心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

光る君へ 第23回「雪の舞うころ」感想

先週終わりの予告を見る限りでは、今回は越前は平和に、都では引き続き重苦しい展開になりそう。
越前国の冬は厳しそうですが、そんな寒い「雪の舞うころ」に何が描かれるのでしょうか。

というか、気がついたらもう23話目です。
もう全体としては半分くらいまで進んでるんだなあ。

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おっ、やはり通訳の事件は冤罪でしたか。
それどころか、証言を裏で操作していたのは国府の役人っていう。まあその辺までは読めていましたが……一方でこの役人のおっちゃん、根回しが雑というかなんというか。適当に賄賂握らせるだけってのはさすがに戦略として甘すぎますねえ。こんなもんその内簡単にバレるよ。

事件の顛末は、いわゆる「命まで奪うつもりはなかった」ってやつですか。
ここまできてやっとお互い本音を出してきましたね。
役人の方は役人の方で、私欲を満たすためではなく宋人を軽快してのことでしたか。
為時さん、政治家としてめちゃくちゃ優秀というか公平というか。ちゃんと法に則って物事を裁いている……。

宋人の本当の目的は、越前を取っ掛かりにして日宋貿易を成立させることでした。
朱さんも宋という国の命令で来ていたわけですか。

周明さんに哀しき過去……。
対馬生まれ、捨てられて宋人に拾われたが奴隷のような暮らし。
そこから逃げ出して医師の家に再び拾われ、そして……ですか。過酷すぎるやろこの人生。本人のスペックが高すぎて医師になれちゃってますけど。

すげえ速度で宋の言語を習得するまひろさんである。
これはこのままいくと、普通に父親のお仕事をお手伝いできるようになってしまうやつでは?
というか、よく考えたら興味があるなら父親からある程度学べた気もするんですが……。

越前にも都にも雪が降る。この雪をきっかけにして、シーンがまひろから道長に移るのは地味に素敵ですね。
帝の未練がえげつない。
「帝が行成の優しさを利用しようとしている」の流れ、道兼が花山天皇に取り入った時を思い出しますね……。

相変わらず倫子さま怖い!
中宮様を忘れられない帝」の構図、そのまままひろと道長の関係性にリンクしていてなあ……。この辺を勘付いている状態で仕掛けている可能性が思いっきりあるからね、倫子さま。

えっ?道長、未だにまひろさんを求めているんですか。マジかよ……現在進行形で「求めております」って言いましたね、道長
残念ながら二人の妻は、すでに「そういう人がいる」こと自体には気が付いているっぽいのがね。具体的にそれが誰かは分かっていないけど、今後がめちゃくちゃ怖いんだよなあこの辺。

枕草子がなければ、定子さまはとっくに命を終えていたというお話。
それほどに支えになっているのは清少納言としても最大級に嬉しいのだろうけど、一方で複雑だろうなあ、これ。
翌日、定子さまは姫を産みました。ここで姫だったのが、地味に今後の政治闘争にも絡むわけですね。果たして次の天皇は一体……?

為時さんがしれっと周明とまひろの関係性に探りを入れてるやん。この時代に自由恋愛を認めている為時さんの懐の広さ。

周明としても「まひろが左大臣と知り合いである」という情報、極めてデカくない?どう考えても利用できると考えるでしょう、これ……。
そして雪の舞うころが終わり、宣孝が越前まで来ました。うん、この初対面の時点で宣孝と周明がお互いに警戒しているな。

ウニ!平安時代から食べていたんですねえ。
おおっと……ここに来て宣孝がまひろさんにプロポーズめいたこと言い出したぞ!
完全に宣孝側が惚れたっていう展開なわけですね。

やっぱり周明、まひろを通じて左大臣にアクセスしようとしているじゃないか!
日本生まれ、宋育ちの周明。ありがちな話ではあるけど、こういうどっち側でもない出自の人ってアイデンティティの拠り所がなくなりがち。
朱に正式に認められて宋人の仲間になりたい、という必死さが今の周明の生きる糧なのかもしれませんな。


次回「忘れえぬ人」。
宣孝がはっきりプロポーズをした一方、周明は周明でまひろに好意をぶつけます(間違いなくこっちは工作ですけど)。
しかし道長もまひろも、ずっとお互いのことを忘れられないままなんですねえ……。
あと為時がびっくりするシーンが楽しみです。「宣孝様から妻になれと言われました」「なにっ」みたいなことよね、おそらく。