心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

読書

「テラフォーマーズ」黒幕考察

テラフォーマーズ 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: 橘賢一,貴家悠出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/04/19メディア: コミック購入: 5人 クリック: 91回この商品を含むブログ (69件) を見る 御多分に洩れず、私も「テラフォーマーズ」を読んでいるのだ…

「読書離れ」自体にフォーカスしても意味がない

大学生4割が読書時間「ゼロ」、平均は26.9分 大学生協連の生活実態調査 この手の調査のデータって鵜呑みにしていいか分からないんだけど、まあ色々と思ったことを書いてみる。 先に結論を述べてしまうと、早い話が「読書に代わる何かが増えた」だけだと思う…

「ストライダー」という生き方を提案

ストライダー。 妙にカッコいいこの言葉であるが、実直に訳せば「歩幅の広い者」といったところであろうか。転じてフットワーク軽い奴、みたいな。 放浪者とか旅人、レンジャー、そんな感じかもしれない。ゲームや小説では一般にそんな雰囲気ではなかろうか。…

「成長しなきゃ!」と思って本を読んでるわけでもない。

成長とか成功とか気にせずに、読みたい本を好きに読めばいいのでは。 - 脱社畜ブログ読ませていただいた。 とりあえず私の場合は世間で話題の本だとか、「これは読んどけ!」とか新書100冊とか、そういうのはまるで気にしない。 ただ本屋に行ってビビッと来…

アンブローズ・ビアス「悪魔の辞典」 感想

新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)作者: アンブローズビアス,Ambrose Bierce,西川正身出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/01/16メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 101回この商品を含むブログ (709件) を見るアンブローズ・ビアス著、西川正身編訳 「新編 悪魔…

安部公房「鞄」を読んで、2種類の自由について考える。

この短編集「笑う月」に収録された、安部公房作の短編「鞄」。 ある日、「私」の事務所に一人の青年が訪ねてくる。それはなんと半年前に出した求人を見てのこと。 そんな常識外れな青年は一つの鞄を持ってきていて、まるでその鞄に導かれてきたような口ぶり…

丸山健二「まだ見ぬ書き手へ」 感想&ゴルゴ13との共通点

久しぶりに書評的な記事を。こりゃまたすげえ本を読んだ。新装版 まだ見ぬ書き手へ ( )作者: 丸山健二,眞人堂出版社/メーカー: 出版共同流通発売日: 2013/08/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る丸山健二著「まだ見ぬ書き手へ 新装版」。1997…

このジョルノ・ジョバァーナには夢を実現する覚悟がある。

今日はこのギャングスターを目指す少年、ジョルノ・ジョバァーナ君(15)のお話を。 以前「夢」 - 「げ」の一歩 改という記事で「夢が夢である限り、現実にはならないぜ」なんてことを書いたのだが、彼は力強くこう言うのだ。 このジョルノ・ジョバァーナに…

「マンガ」と「読本」を一つのカテゴリーにまとめたワケ

先日のブログ大掃除(ブログの大掃除その1・「カテゴリー編集」をしてみた。 - 「げ」の一歩 改)において、「マンガ」のカテゴリーと「読本」のカテゴリーを一つにしてみた。 なんだか、自分の中ではこの二つを分ける意味を見出せなくなったのである。 「…

「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編2巻」感想

とかくギャンブルは! 博奕というものは! 突然唐突! 急転直下! 現れるものなのだ! 禍々しい運命の交差点!分かれ道が! さあ、ここから劇的に面白くなる 「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」2巻の感想です。ほとんどワン・ポーカーのルール説明と、実…

今さら「魁!男塾」にハマった4つの魅力

だ、伊達ーっ!! そういやちゃんと読んだことがなかったなーと思って買ってみた「魁!男塾」。 気付けばあっという間に15巻まで買っていた。まあブックオフで買っているから1、2巻はまだ手に入ってないんだけれど。 いや、すげー面白いんですねこの漫画。 …

「有我」と「無我」のとりとめもない話

最近こんな本を読んでいる。 「ウパニシャッド」ってのは古代インドの神話であり哲学である。まあ哲学色のほうがだいぶ強いけど、詩や散文でいろんな人達が遺したものの集合体を総じて「ウパニシャッド」と呼ぶもんだから、同じウパニシャッドの中でも矛盾が…

人間の本質をえぐる、相田みつをの名言たち

人の為と書いて いつわり と読むんだねえいやー。 TwitterのTLに相田みつをのこの詩が流れてきて、「そうそう、そうなんだよ!」と思った。 私はどんな善人もエゴイストだと思っていて、それは人にいいことをすることで「自分の精神が満たされるから」という…

ジョジョスピンオフ短編集「岸辺露伴は動かない」感想

2冊目はこちら、荒木飛呂彦作「岸辺露伴は動かない」だ。 まずは単行本の表紙の美しさに目を奪われる。オッドアイとしてカラーリングされた露伴先生の瞳がステキ。この短編集は、マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物の一人である天才マンガ家岸辺露伴…

スタイリッシュ学園生活マンガ「坂本ですが?」2巻感想

ここ数日でごそっとマンガが増えたので、それらの中から特に面白かったものをご紹介。 一冊目はこちら「坂本ですが?」2巻。主人公の坂本くんが超絶スタイリッシュ&クールに学園生活をおくる様を描いたギャグマンガ。話題になった1巻発売から待ちに待った…

自分の「努力観」とジョジョ(特に第2部)の関係

以前「努力」の本質は量より質である - 「げ」の一歩 改 という記事を書いたのだが、どうも(すくなくとも自分の)周囲を見渡す限り、自分の考え方のほうがマイノリティなようだ。 別に努力を否定しているわけではないのだが(とか言いながら私は「努力」と…

ようやく手に入れました「カイジ ワンポーカー編1巻」感想

「人生!人間を賭けようじゃないか!」何故か近隣の本屋ではオール品切れだった「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」1巻をようやくゲット!最近では「アカギ」と揃って自分の人生のバイブルになりつつある「カイジ」シリーズ。 4億8000万という大勝ちをし…

言葉にできないことはしなくてもいいんじゃない?

本日3つ目の記事です。仕事が昼夜問わず入ってたりするとなかなか毎日書けず悩ましい。書きたいことは増えていくから、こうして休日にまとめて書いたりして。 こうやってブログで「言葉」を紡いでいる身で言うのもどうかと思うけど、うまいこと適切な言葉が…

「Another エピソードS」 感想

こんばんは、「げ」です。綾辻行人「Anoter エピソードS」読了致しました。今作は漫画、アニメ、実写映画にまでなった名作ミステリーホラー「Another」のスピンアウト作品です。シリーズのヒロインである見崎鳴が、「Another」本編中の夏休みに体験した不思…

「空の境界 終末録音」 感想

おはようございます。一歩です。先日観に行った映画「空の境界 未来福音」ですが、なんと嬉しいことに観に行った人へ原作者からステキなプレゼントがありました。 この映画公開のために書き下ろされた「終末録音」であります! 非売品です(今のところ)。う…

小説版「空の境界  未来福音」  感想

こんにちは、一歩です。 昨日観た劇場版の感想はこちらからどうぞ。 空の境界 未来福音 (星海社文庫)</a><img src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=bloodysin1-22&l=as2&o=9&a=406138919X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />" target="_blank" title="「空の境界 未来福音」">「空の境界 未来福音」を観た熱がまだ残っている今…

山田玲司著 「非属の才能」

こんばんは、一歩です。今日は休日だったので、ゆっくり「艦これ」をしたり本を読んだりしていました。ということでこちら、「非属の才能 (光文社新書)」の感想です。この「非属の才能 (光文社新書)」。親から言われたままに勉強して、いい学校に進学して、…

阿頼耶識の発見 感想

久しぶりに真面目な本の感想をば。 横山紘一著 「阿頼耶識の発見」です。唯識とは、『西遊記』で知られる玄奘三蔵がインドから中国に伝えた仏教思想の根本。それは「人生で起こるどんなことも、心の中の出来事にすぎない」という教えであり、執着や嫉妬、怒…

相変わらずシュール ふうらい姉妹2巻感想

さくさくっと書きたいことを書いていくぜ! 以前このブログでも紹介させていただいた「ふうらい姉妹」の2巻を買ってきました。ハマってますね。 1巻はじわじわくる笑いにニヤニヤしていたんですが、2巻になって攻撃力が上がってました。ちょっと声出して笑っ…

エレガント&シュール4コマ!「ふうらい姉妹」

「おねーちゃんって博識♡」 (はくしきって何?) 「そうよ……お姉ちゃんははくしきの傾向があるの」 「!?」こんばんは、一歩です。というわけで以前から地味に気になっていた漫画。 「ふうらい姉妹」の感想です。ニートの姉「山本れい子」と、小学生の妹「…

織田信長の「武ログ」の感想ブログ

織田信長が「ブログ」を記していた……!! おはようございます。一歩です。 今日は「武ログ壱 織田信長の天下布武日記」感想です。 織田信長が弟、信勝との戦いを終え、尾張を統一したころにブログを始めます。 俺 愛知の西で株式会社「織田家」を経営してい…

「ゴルゴ13」の名言をディープに考える

こんばんは、一歩です。献血のあとはゆっくり「ゴルゴ13」を読んでいました。ゴルゴは本当に勉強になります。 今回は各所で最も取り上げられているであろうこのセリフ。229話「ロックフォードの野望 謀略の死角」に登場します。依頼人から「プロとしての条件…

ゴローちゃん東大へ行く!『孤独のグルメ』最新作レビュー

おはようございます。一歩です。 昨日発売の「週刊SPA!」に、孤独のグルメ最新作が載りました! ドラマも絶好調な「こどグル」、早速見ていきましょう。 「東京都文京区東京大学の赤門とエコノミー」編、開幕です!商談が上手くまとまらなかったゴローちゃ…

付箋は進化する。「超丈夫なインデックスキット」の使い心地

こんにちは、一歩です。これは厳密には「読本」じゃないんでしょうけども、読書のアシストについてなんでカテゴリを「読本」にしておきます。哲学書みたいなものを読んでると、「あ、ここいいな」とか「あとでもう一回読見直しておきたい」とか 「WRYYYY!!…

超大作SF「クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー」

こんばんは、一歩です。暑い……。今日はつい先ほど読み終わった「クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー」のお話。いや、今回で通しで読み終わるの4回目なんですけど。5回目かな?とにかくそのくらい何度も読む魅力の溢れた小説です。主人公のサーフは…