
- 作者: 橘賢一,貴家悠
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/04/19
- メディア: コミック
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御多分に洩れず、私も「テラフォーマーズ」を読んでいるのだが、ヤンジャン最新号での話がいろいろ想像できすぎてヤバイので考えてみる。
テラフォーマーズ - Wikipedia
参考としてWikipediaも。
単行本派の方はネタバレしてるのでご注意を。
さて、問題の発端は彼。
人類最強の男、ジョセフ・G・ニュートンの登場からである。
マーズランキング1位。
そして彼は600年も前から「人類の優良遺伝子のみを受け継ぎ続けてきた」ニュートン一族の末裔。まあ、人間でダービースタリオンをし続けてきたわけである。その子孫。
生身のままでもゴキブリ共を普通に倒せる「人間としてのスペック」に加え、まだ変態後のスペックが公開されていない状態……。そしてその剣には、とある名前が。
一人で要素持ちすぎだぜ、ジョセフ。
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ニュートン一族のお話
さて、彼はその名前の通り「ニュートン一族」である。
ニュートン一族は600年前からひたすらに優秀な人間同士を掛け合わせ、頭脳、身体、美貌、全てにおいて人類の中の最高地点を目指し続けてきた。科学的なクローンなどではないあたりがまた絶妙なところ。
さて、ジョセフが華麗に参上した連載時の時代は2620年。これは物語上、第3回火星遠征です。
問題は2577年に行われた第1回遠征。アレクサンドル・グスタフ・ニュートンという人間が関わっていて、しかも彼は火星の状況にやたら詳しい。さらにこいつは第2回の計画にも深く食い込んでいて、現在連載中の3回目にもどうやら影で関わっているような。
怪しすぎますね。その子孫でまず間違いないジョセフ。怪しくないわけないですね。
ジョセフの剣
ちょっと読みにくいんだけど、このジョセフの剣には「ジョージ・S」と刻印されている。
「テラフォーマーズ」にはジョージ・スマイルズという人物が登場するのだが、彼は第1回遠征において火星で消息不明になった男。
なぜ彼の名前が、ジョセフの剣に刻まれているのか。
ジョージ・スマイルズからのアプローチ
で、このジョージ・スマイルズという人物について。
2577年の第1回計画から。
着陸し船外へ出ようと開けた入口から1匹のテラフォーマーが侵入し乗組員は全滅する。しかし最期にジョージ・スマイルズが地球へと送ったサンプルにより人類は新たな技術を得ることができた。
Wikipediaより引用
状況証拠的に、最後まで生きていたのはジョージ・スマイルズ。そして彼は、テラフォーマーの頭部を地球へと送り、消息を絶った。
テラフォーマーたちの鳴き声もかなり怪しいものがあって、「じょう」「じじょう「じょうじ」などと鳴くのである。
結局、私的考察
まずはこの計画の裏には「ニュートン一族」の陰謀が深く食い込んでいる。なんかあれですよ、フリーメイソンとかそういう感じで。
表向きは「より優れた人間を生み出す」ってことになっているけど、さらに裏がありそう。
全体を通しての総司令官はアレクサンドル・グスタフ・ニュートン。
第1回目での火星での任務遂行者はジョージ・スマイルズ。
目的は「火星で進化したテラフォーマーのDNAサンプルの確保」。
結果は成功。ジョージは火星に残ることに。
アレクサンドルはそれをもとにバグズ手術、MO手術などを推進し、「人類の進化」のステージを高めることになる。
第2回は……うーむ、ちょっと分からないなあ。バグズ手術の実地試験なのか、ジョージのその後関連なのか。
第3回。
ニュートン一族からの任務遂行者はジョセフ・G・ニュートン。
「人類の到達点」と言われるほどの彼自身によって、ニュートン一族の行なってきた優れた人間を生み出す計画のテストも兼ねつつ、ジョセフ自らの目で「MO手術を受けた最先端の人類の中でも、もっとも優れた女性」を見極め子孫を残す相手を見つけること、までが表向き。
裏では…どうですかねえ。テラフォーマーたちがジョージになんらかの影響を受けているのはまず間違いなくて、信仰、あるいはジョージはまだ生存しているなんてパターンもなくはないかな、と。
例えば世界の縮図と化した火星において、ジョージとテラフォーマーたちの関連性が
「意図的」だとバレたらアレクサンドルもなかなかヤバイでしょうから、ジョセフとテラフォーマーたち自身を利用して他の人間を皆殺しにしようとしてる、などという黒い読みもできなくもない。
ぶっちゃけ、最後の敵はテラフォーマーじゃなくてジョセフ、あるいはアレクサンドル本人、または生きていたジョージ。
この辺だったらたまらないんですよね。
ジョージが生きているとしたら、テラフォーマーたちの科学・文明レベルの進化速度の速さも説明つくしなあ。