心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

スタイリッシュ学園生活マンガ「坂本ですが?」2巻感想

ここ数日でごそっとマンガが増えたので、それらの中から特に面白かったものをご紹介。

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一冊目はこちら「坂本ですが?」2巻

主人公の坂本くんが超絶スタイリッシュ&クールに学園生活をおくる様を描いたギャグマンガ。話題になった1巻発売から待ちに待った、2巻の登場だ。
         

早速一話目からとんでもないお話。
勉強も超できて保健体育のテストに至っては「性の知識がティーンエイジャーの域を超えている」とかなんとかで120点を叩き出す坂本くん。友人の久保田くんに「このままでは留年してしまうので家庭教師になってくれ!」と頼まれ久保田くんのお宅にお邪魔するのだが、なんと久保田くんのお母さんにマジ惚れされてしまう。
というわけで久保田邸にはいるもののお母さんには姿を見られないように家庭教師を続けていたのだが、ある日久保田くんが教科書を忘れて帰ったので学校に取りに行くことに。家には坂本くんと久保田くんのお母さんの2人・・・スタイリッシュかくれんぼがはじまるのだった。
お母さんのぐいぐい来る感も凄いが、華麗にかわし続ける坂本がシュール。最後には「叶わない恋」であることを演出し、ドラマティックに別れを告げる。

ただ2巻最大のストーリーは2話にわたる「カリスマヤンキー8823(ハヤブサ)先輩 前編後編」である。
女子から超絶な人気を誇るだけではなく、男からみてもカッコイイ坂本くん。ミステリアスさも兼ね備えていることからヤンキーたちの間では「坂本はなんか分からないがヤバイ」という噂が立ち始める。そしてついに2年生のトップに君臨するイケメンカリスマヤンキー、8823(ハヤブサ)先輩が動き出した・・・。
「本来1年は相手にしねぇ主義だが 
認めてやる てめぇは特例だ
放課後 二号線下の河原に来い」

決闘を申し込まれた坂本くんだったが、戦う理由がないため行く気なし。
このままでは戦いそのものが始まらない・・・8823先輩の取り巻きは、久保田くんを丸刈りにしてしまう。坊主頭になった久保田くんの頭には「8823参上!」の文字が。
「久保田くんのアイデンティティ、取り戻してきます」
あの坂本に火がついた。

決闘の内容は・・・ん?
なんと、手押し相撲だ!!
あれです、手で押しあって足が動いたほうが負けっていうあれです。現場に通りかかった警官が「タイマンは決闘罪で逮捕になるぞ」と言い出したので、坂本がその場しのぎに「これは手押し相撲をしようとしていたんですよ」と。
なぜかその警官は手押し相撲の熟練者だったらしく、その場で坂本VS8823先輩の手押し相撲を見ることになる。

ここからは謎の温度感がたまらない。
格闘マンガでの解説役に警官のおっちゃん、観客に8823先輩の取り巻きがいて、空気感は完全にバキやなんかのものなのにやってる中身は手押し相撲。
シュールすぎる・・・。
「なんだ・・・いまの」
「フェイントだ。押すと見せかけ引いたのだ・・・。腕力だけが全てではない。相手の力を利用し勝つこともできる。それが手押し相撲の、おつなところよ」警官のおっちゃん舌をぺろり。
「フン・・・しゃらくせえ。だとしても俺は・・・攻めるのみ」
「!!あの構えはボクシングの基本スタイル 先パイ・・・本気だ」
「なるほど、軸のぶれない体勢で押しまくるってか。考えたな」

なんですかこのマンガ。このマンガ家さんは手押し相撲バトルマンガ描けるんじゃないかっていう。

とりあえず手押し相撲したくなること請け合いの「坂本ですが?」2巻、独特の笑いのアングルが癖になることは請け合いだ。