こんばんは、「げ」です。
綾辻行人「Anoter エピソードS」読了致しました。
今作は漫画、アニメ、実写映画にまでなった名作ミステリーホラー「Another」のスピンアウト作品です。
シリーズのヒロインである見崎鳴が、「Another」本編中の夏休みに体験した不思議な物語のお話。
というわけで本編中に語られなかった部分とのことで、ミッシングリンク的なものを期待していたのですが。
その要素はほとんどなく、これ自体独立したお話という感じが強い作品でした。
夏休みに見崎鳴が出会った幽霊、賢木晃也の死の真実を二人で探していくというストーリーだったのですが、この賢木晃也の視点で進行していく部分がほとんどだったので「Another」らしさが感じられなかったのが残念でした。
ぶっちゃけ、「鳴ってこんなキャラだったっけ?」と思ったりして。うーむむ。
とはいえ終盤のドンデン返しなんかは相変わらずの綾辻さんらしい決着で、読み物としては素直に面白かったですよ。
個人的には、「Another」とは別に独立した作品にしても良かったかなあ、と思いました。