今日はこのギャングスターを目指す少年、ジョルノ・ジョバァーナ君(15)のお話を。
以前「夢」 - 「げ」の一歩 改という記事で「夢が夢である限り、現実にはならないぜ」なんてことを書いたのだが、彼は力強くこう言うのだ。
このジョルノ・ジョバァーナには「夢」がある!!
「ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風」より
ただ、わたしが読んだ限りにおいてジョジョ第5部とは「覚悟」の物語であって、そう読み取るときジョルノの言う「夢」というのは、わたし達がいう夢とは根本的にちがうということだ。
彼には、夢を叶えるための強靭な意志と覚悟がある。15歳にして・・・わたしなんて25になろうというのに・・・。
たとえば、簡単な夢の話をしよう。
宝くじを買ったとする。「当たったらいいなぁ~」
そうして当選日になって番号を確認して、「やっぱりあたらなかったか~、まあそんなもんだよな」
こんなもんだと思う、夢というのは。わたしの年末ジャンボの実体験である。
もしもジョルノが宝くじを買うとすれば、彼には宝くじを当てようという強靭な意志と、そのためならなんだってやる覚悟がある。
きっと買う前にことごとく宝くじ売り場のデータを調べ上げ、どういう人が当たっているかを調べ、時、場所、状況をきっちり仕上げた状態で購入する。
そして購入した後は、柄にもなく神頼みなんかもしっかり行うだろう。当たる可能性にかかわる事象はすべて行う。
もちろん本当に頼んでいるのは自分の力だ。自分の力で「神頼み」という方法も選択している。
彼の場合「人事を尽くして己の力で切り開く」ということだ。
もう当たる気しかしない。失敗したところで100万円くらいは確実に当選してそうだ。
「ジョジョ」本編で、ジョルノは初めからギャングスターになり、ひいては麻薬ビジネスに手を染める組織をのし上がり、最後には麻薬を撲滅しボスを倒そうとすらしている。これが彼の「夢」だ。
命を削るような戦いを潜り抜け、あまたの犠牲の果て、彼はその遺志をもついでボスを倒し、組織の新しいボスになるところで物語は幕を閉じる。
ギャングスターになれたらいいな、ではない。
ならなきゃダメなのだ、というくらいの覚悟。それが現実の行動を生み、夢を叶える。
もはや「夢」ではない。私もそのくらいの気概で、夢と向き合わねば。
・・・今年こそ宝くじ当ててやるぜ。

ジョジョの奇妙な冒険 30~39巻(第5部)セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
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