成長とか成功とか気にせずに、読みたい本を好きに読めばいいのでは。 - 脱社畜ブログ
読ませていただいた。
とりあえず私の場合は世間で話題の本だとか、「これは読んどけ!」とか新書100冊とか、そういうのはまるで気にしない。
ただ本屋に行ってビビッと来た本を買ったり、あるいはTwitterでTLに流れてきた面白そうな本を買ってみたりする。「悪魔の辞典」なんかはTwitterで知った本だ。
私も読んで面白かった、特に強く得るものがあった、そんな本については付箋を挟みながら読み、ブログに記事を書いてアウトプットすることがある。
……んだけど、それはもちろん「成長しなきゃ!」という観念からじゃなくて、「面白かったから」なわけであって、そのアウトプット行為は楽しいわけだ。
私は自己啓発なんかよりも思想書に近いものを読むのだが、ニーチェなんかが流行ったように自己啓発的側面というものは確かにある。
でも「読まなきゃいけない」って気持ちで読んだものが自己啓発になるかというとちょっと疑問で、自身の糧になるものには「感動」とかそういうのが伴うかなーと思う。
私が本を読む時に大切にしていることっていうと「懐疑的であること」「心が動くような部分にフォーカスすること」である。
だから自己啓発本を読んでいても、なるべく「この本に書かれた方法は正しいのか?自分にも当てはまる効果のある方法か?」と考えながら読んでいって、その中で「この考え方はグッときた」「私の思考の外だ、これ…」というのが光る。
組み合わさると「いや、この意見は賛同しかねないけど、考え方は新しい切り口だな」みたいなものも出てきて、それがむしろ一番大事だったりする。
これらは「読まなきゃいけない」って気持ちからは出てくることはなくて、自分の意志で読みたいと思った本を読んでいる時に発露するものであって、これが面白くないわけがない。
「面白い」「楽しい」からこそ「自己啓発」になる。学びにはいつだって能動性が必要だ。
読書ってのはそういうものだと思うし、だからこそマンガも自己啓発たり得ると考えている。
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