心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編2巻」感想

とかくギャンブルは!
博奕というものは!
突然唐突!
急転直下!
現れるものなのだ!
禍々しい運命の交差点!分かれ道が!


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さあ、ここから劇的に面白くなる
賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」2巻の感想です。

ほとんどワン・ポーカーのルール説明と、実戦でカイジがいろんなことに気が付く巻だった1巻(ようやく手に入れました「カイジ ワンポーカー編1巻」感想 - 「げ」の一歩 改)。

いよいよこの2巻から、カードの読み合い、心理の探り合いが始まる…。

ざわ…ざわ…

突如面白くなる2巻、感想参ります。



相手の提出カード、自分の配られたカードから、(これイカサマされたんじゃないか)と考えていたカイジだが、開幕2連勝によってガチであることを確信。
2巻からはガチだと理解したカイジの鋭い読みが冴え渡る。


3戦目。
カイジの手札はQと2。
勢いに乗ってきっちり勝とうと考え、Qを出そうとするカイジに電流走る。


1戦目の和也は最強のカード、Aを提出。
唯一Aを打ち取ることのできる最弱のカード2を出して勝ったものの、そもそもこれがおかしいことに土壇場で気付いたカイジ。

あの時カイジは7以下のカードが2枚(ワン・ポーカーは相手にも持ちカードの強さがある程度分かるようになっている。2〜7はDOWN、8〜AはUP)。
カイジは4と2。DOWN、DOWNだった。それは和也も見える情報だった。
そして和也はUP、UPだった……。

つまり、和也はわざわざAを出さなくても弱いほうのUPカードで勝てたということ。
導き出される結論は一つ。
和也の持ちカードは、あのときA、Aだった…!!

カイジ、ここで和也の心理をも読み2を提出。
和也の出したカードは…A!
カイジ3連勝。

ここでのカイジの鋭い洞察力が盛り上がるなあ〜。普段はツキや流れを大事にするクセに、こういう場面で突然頭が急回転するあたり、非常にカッコいい。


4戦目。
カイジはQと6を抱え、和也のカードはUP、DOWN。
ここで両者提出の状態からカイジ、ワン・ポーカー初のレイズ!賭け金を吊り上げていく。

和也受けられず、勝負前にドロップ。カイジ、4連勝。
しかし開いたカードを見てみると、カイジ6、和也9。勝負していれば和也が勝っていた……!

3連敗で弱った和也の心理状態を見切り、強気にブラフをかけて弱いカードを始末、そのまま2億を勝ち取る…鮮やかカイジである。


5戦目。なんとカイジのカードはQとK。

神・2(ツー)!である。

和也はまたもDOWN、DOWNなので勝ち確定。Qを出して当然のように勝つカイジだが、気持ちは浮つき、隙が生まれていた…。


逆襲の6戦目が始まる。
カイジQと6。和也DOWN、DOWNの局面。
またも6を出してレイズ、ドロップさせようとしたカイジだったが、ついに和也が牙を剥く。

なんと和也、レイズ!さらには和也側がさらに吊り上げて、合計6億の勝負……!!


というところで2巻終了。
カイジのカッコいいシーン満載の巻。
ブラフかまして一勝もぎ取る時の「無慈悲な話だが…レイズだ……!ここは情け容赦なくレイズ!させねぇよ!オープン勝負すら!」とかなかなかシビれる。

かと思えば和也が逆襲に出るシーンの象徴、見開きの和也の不気味な笑顔もいいねえ。


とにかく俄然面白くなってきたワン・ポーカー。
やっぱりカイジは面白い。