心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【FGO】シエルは引いた方が良さそうです

夏イベントから連動した、奏章3「アーキタイプインセプション」がスタートしています。
BBドバイも実装されましたが、今の状態で性能的に優先して引くべきなのはシエルかなというのが自分の感触です。ガチャ期間も長いので、迷っている人がいれば参考になればいいかなと思ってちょっと筆を取ります。

実装直後はやや微妙な扱いでしたが、その後運用方法の研究が進んだ結果めちゃくちゃできることが多いサーヴァントであることが判明。
難易度高めのクエスト攻略の適性が高い上、手間はかかりますが周回も可能。一番便利なのは変則周回の適性がかなり高いことで、イベントにおいて効率のいいクエストは基本的に変則周回型なのでシエルの便利さは今後も続くのではないかと思います。
宝具1でも十分すぎる活躍が期待できるのも優しいポイントで、持っておくと色々楽になりそうなサーヴァントです。

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性能確認

まずは宝具とスキルをザッと見てみます。

宝具 【第七聖典・断罪死】

必中・防御無視・宝具威力アップバフ付きの、魔性特攻の即死攻撃。さらに自身のNPを20リチャージという至れり尽くせりな性能。
特攻は宝具レベルに依存していないので、よくいえば宝具を重ねる必要性が比較的薄いのも嬉しいポイント。逆に廃課金勢だと物足りないのかもしれませんけどね。
単体バスター宝具ではありますが、NPが20返ってくることと各種スキル群によりNP関連が極めて優秀であり、コヤンスカヤなどと組ませることで宝具連射が容易に可能なのも強力。
宝具連射が容易なこともあり、周回適性も持ち合わせています。その辺は後述。

スキル

【人間魔力工場A】
・毎ターンNP10獲得
・毎ターンHP1500回復
・弱体耐性アップ
・強化解除耐性アップ

自身にこれらを付与する、シエル自身の耐久面を大幅に強化するスキル。それぞれ5ターンと効果時間も長め。
デバフを受けにくくなり、強化も剥がされにくくなり、その上でHPとNPが補給され続ける。うん、これは人間魔力工場。ちなみに五郎さんは人間火力発電所です。うおォン

【位相滑剣B+】
・アーツ性能アップ30%
・バスター性能アップ30%
・アーツ攻撃時に敵単体のHP回復量ダウン・低確率でチャージ減少・ガッツ解除
・バスター攻撃時に自身にNPチャージ10
・HPが50%以上の間クリティカルアップバフ50%
・HPが100%の時クリティカルアップバフ50%

こちらはシエルの攻撃性能を大幅に高めるスキル。効果はそれぞれ3ターン持続。
色バフはもちろんですが、バスター攻撃時にNP10チャージで宝具回転率も補助。アーツ攻撃時にはチャージ減・ガッツ解除があり敵の弱体化も可能。
目玉はHPに応じてクリティカルバフが付くことで、HPが最大だと100%アップは結構強烈です。【人間魔力工場A】と、次の【原理血戒B】によってHP回復手段は多く防御力も高いので、割とHP最大は維持しやすいのも噛み合っています。

【原理血戒B】
・自身を除く味方全体にコマンドカード選出不能状態を付与(1回/1ターン)
・コマンドカードを配り直す
・NPをチャージ50
・防御力アップ(3回/3ターン)
・被ダメージ時に自身のHPを回復(3回/3ターン)

シエルをシエルたらしめているスキル。
安定のNP50チャージに加え、防御力アップと被ダメ時HP回復で耐久力も上昇。HP回復量は2000と比較的多く、防御力アップも複合しているので「攻撃を受けるとむしろHPが回復する」という状況もしばしば。
本体は「自分以外の味方にコマンドカード選出不能状態を付与」という効果で、これによってシエル以外の2騎のコマンドカードが選ばれなくなります。5枚全てシエルのカードになるため、このスキルを使用したターンは確定でシエルの3回攻撃になります。
そして「自身のカードのみ選出状態にする」のではなく「自分以外の味方のカードを選出不能状態にする」のがキモ。これをとあるサーヴァントと組み合わせると、シエルが特殊なサポーターとして機能し始めるのです……。

周回適性

ということで宝具・スキル共にギミック対応力も高く、シエル自身の生存性能を大きく高めることもあり単純な攻略適性は分かりやすく高めだと思いますが、一方で実は周回もこなせるのが強さの秘密。

【原理血戒B】による確定シエル3連攻撃、さらに他スキルによるNP回収能力とクリティカル威力アップバフにより「バスター殴り→宝具→バスター殴り」でカードを切る動きが強い。
それぞれの行動一撃で敵を倒せる場合、各行動でターゲットが変わるので単体宝具でありながら3体を処理できます。
オーダーチェンジなども絡めると、3-3-3編成の周回も一応可能なレベル。個人的には、そのタイプの周回クエストはもっと楽に回れる全体宝具持ちでシステム組んだ方がいいと思いますけどね。

真価を発揮するのは変則周回の方で「敵の数は少ないがHPが高い」パターン。
例えば今年の夏イベントの最高効率フリクエは、敵が3-1-1の編成。自分は1wave目をハベトロットに片付けてもらい、2wave目はシエルの宝具で処理して、3wave目をバスター2枚+宝具の高火力で突破していました。
サポーターとしては、やはり光コヤンスカヤが鉄板。バスター性能・バスタークリティカルバフ、NPチャージだけでなく、バスター攻撃時NPチャージ付与でさらにシエルのNP回収を補助、さらにシエル自身に賄えないスター獲得面もカバーでき、シエルが行いたい動きと完璧に近い水準で噛み合っているサーヴァント。

面白いところで水着BBですね。
このサーヴァントは「自身にパーティ全体のコマンドカードを3ターン固定する状態を付与」する【無貌の月EX】というスキルを持っており、シエルのスキルと組み合わせることで3ターンシエルのコマンドカードのみが選出される状態を作ることも可能。
ただしフィールドに水着BBが出ていないといけない関係上、シエルに付与できるバフ量が少ないので注意です。

サポーターとしての運用

水着BBを使った戦術ですが、オーダーチェンジを絡めてシエルを他のアタッカーを入れ替えることで「そのアタッカーのコマンドカードを3ターン固定する」という動きも可能になっています。というか、おそらくその運用をするのであればシエル以外のアタッカーを起用するようが強い可能性。この場合がシエルサポーター運用ですね。

シエル・水着BB・アタッカーに合わせたサポーター・メインアタッカーの4騎で成立する動き。
まずはシエル【原理血戒B】を使用し、シエルのカードのみを選出させます。
その状態でオーダーチェンジを使い、シエルを後ろのアタッカーと入れ替えると……コマンドカードの状態は、後ろから引っ張ってきたアタッカーのものだけの状態に。これは「シエル以外の味方のカードが選出されない状態」だからこその挙動ですね。
最後に水着BBでカード固定を行うと、3ターンの間アタッカーのカードのみが選ばれます。

ここでよく使われそうなのがアルジュナ・オルタ。
バーサーカーなので敵を選ばず、全体宝具でありながら自身のスキルとの兼ね合いで誰に対しても基本的に特攻が入るため火力も高く、スキルのチャージターンも短いのでアペンドスキルを開き光コヤンと組むと、3wave目には再度スキルが使用可能とこれまたかなり噛み合っている編成。

また、水着BB自身をアタッカーに起用するのも意外と悪くない選択肢です。
攻撃バフ・クリティカルバフ・バスターバフ・宝具バフを持ち、さらにスター獲得性能も完備。
宝具に関しては威力が低めなので、クリティカルを軸で運用するのであれば十分選択肢に入ってくるアタッカーです。この場合後ろからシエルをBBと入れ替えるので、BBを支えるサポーター2枚で編成を組めるのもちょっと偉い。

この編成の場合、アタッカーもあまり制限がありません。というかクリティカル殴りも絡めながら動くのがメインになるから、バスター・クイックのサーヴァントは結構選択肢として選べそう。
サポーター枠を光コヤンにするならバスター、水着スカディならクイックのアタッカーから選べますね。
ガッツリFGOを遊んでいる人だと、すでに絆レベルが15になっちゃったサーヴァントも多いでしょう。そういう人の「絆ポイントもったいねえ」をいろんなサーヴァントを起用できることで解決しているのが、地味にありがたいポイントなのかもしれません。

できることが非常に多いのでおすすめです

ということで総評。
「攻略適性はもちろんだが周回も可能で、特に変則周回においては高い適性を持つサーヴァント。独自性の高いスキルのおかげで面白い動きも色々可能」という感じで、シエルを持っているだけでできることがとにかく増えるので手元に持っておきたいサーヴァントの1騎かと思います。
並行してBBドバイもピックアップされていますが、こちらは攻撃もサポートもできるような性能にした結果どちらも振り切っていない器用貧乏というようなスペックに落ち着いてしまっているので、性能で見るならシエル一択かなあという感じです。

自分は「局所的に超強い」みたいなサーヴァントよりも「その1騎を持ってるとできることが多い」サーヴァントの方を評価するので、今回のシエルはかなり高評価ですね。自分のような微課金くらいのプレイスタイルだと、実装されるサーヴァントを全部入手するようなことは現実的ではない。そうなると1騎で色々できるサーヴァントは自然と重宝します。

ピックアップ期間も10月の頭までとまだまだあります。未所持の方で狙える人は狙っても損はないはず……です。