心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

「大衆酒場 いのまる」で一杯……

開店当時から結構気にはなっていたお店なんですが、ようやく行ってみたのが「大衆酒場 いのまる」。

全体としては美味しかったんですが、色々と気になってしまうところも目立つお店。
どうかなあ……ちょっと次回以降の来店はないかもしれませんが、行ってみた感想を書いてみますか。

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店内は中心に長いコの字カウンターが通り、その他にもテーブル席も。
この日は金曜日に友人と2人で行ったんですが、そんなコの字カウンターに案内されました。テーブル席は予約で埋まっていたようで、しばらくすると続々と予約していたお客さんが来てましたね。

こちらは炭火焼きがおすすめのお店らしく、冒頭の写真の「穴子炭火焼き」を食べてみたくて入店しました。

他にも鳥チャーシューや炭火で炙ったしめ鯖、レバニラ炒めなども頼みましたが、どれも安定して美味しい。特にレバニラはレバーが柔らかくて良かったですね。

ただ、肝心の穴子炭火焼きがどうも……。
気にならない人はなんともない範疇だと思いますが、微妙に生臭さを感じる仕上がりでした。
これは下処理が甘いのか、なんなのか。個人的にはもっと皮目を香ばしくパリっと焼き上げてくるイメージだったし、その香ばしさで生臭さを消すもんだと思っていたので結構残念です。


個人的に一番気になったのが、言い方は悪いですが店員さん同士の馴れ合い。
コの字カウンターで、しかも自分と友人の座った席の目の前に店員さんがいて仕込みなどをしていたんですが、そこに店長っぽい人が来て「◯◯ちゃんに12日シフト入れるかLINEしてもらえる?」とか、あるいは若いバイトの女の子が来ると仕込んでいるソースを味見させようとしてわちゃわちゃしているんですよね。
これが思いっきり目の前至近距離でずっと展開されていて、お客さんに見せるようなものではないよ?とは思ってしまいました。全部見えるし聞こえるんだよなあ、これ。
お客さんそっちのけでスタッフ同士で話し続けているのはさすがに目に余る。そういうコミュニケーション自体を否定するつもりはないし、自分の飲食店勤務時代はそうやってスタッフ同士仲良くやっていたのもまた事実なんですが、お客さんに見える・聞こえる場所で長々とやることではないよなあと。
終始あらゆる角度からお客さんに見られることになるコの字カウンターという店内レイアウト、肝心の店員さん自体が理解できていない気がします。こういうのは思っている以上にお客さんの視点からは見えるもんですからね。自分もお客さんとの距離は遠めではありますがオープンキッチンタイプの居酒屋で働いていて、初めて自分がお客さんとしてカウンター席に座った時に「ああ、このくらい見えるんだ」と思った覚えがあります。思っている以上に見られているんですよね。

これの何がしんどいかって、おそらくバイトであろうホールの女の子の接客は明るく丁寧で、すごく良かったのが余計にしんどくて。
シフトがどうとか話しているから、目の前にいた男性店員はバイトじゃなくて社員だと思うんですが……そういう上の人の方ほど、お客さんの方を見ていないんだなあっていうのがちょっと見えてしまうといいますか。
レビューサイトとか見ていると比較的評価は高く、あの感じを「活気がある」として捉えていたりするんでしょうか。個人的には合わなかったということで……。


ランチもやっていて、さっと食べてスッと退店する分にはここまで書いてきた店員さんたちのわちゃわちゃもさほど気にならないかもしれません。そもそも客層も違うでしょうし、料理をどんどん提供することになるから店員さんたちもまったり会話する余裕もあんまりなさそうですし。
ランチの方は800〜900円くらいで複数のメニューが用意されていて、物価の上がってきている昨今にしては比較的手も出しやすい。自分の場合は、こっちの利用の方がベターなお店なのかもしれません……まあ、職場との距離的に、平日食べることは実質不可能なんですけどね。