心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【すき家】まぐろたたき丼を初めて食べてみる

すき家のまぐろたたき丼が先日話題になっていました。
一時的に海鮮ちらし丼と入れ替わるようにメニューから消えたまぐろたたき丼ですが、それが復活したということで「オレたちのまぐろたたき丼が帰ってきた」的な盛り上がりを見せていました。

容器からそのまま乗せただけのような見た目から「フリスビー丼」と呼ばれ、初めはネガティヴなイメージだったそれは独特の魅力として理解されることになったまぐろたたき丼。
「そういや食べたことないな」と思ったので、日曜日の朝食に食べに行ってみました。

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普通に美味い

一般的にいうネギトロ丼です。わさびを溶いた醤油をかけて頂きます。

ご飯にまぐろたたきを乗せただけ……かと思いきやなかなかどうして。
実はご飯の方にほんのりタレのようなものがかかっていて、酢飯っぽい気配を漂わせています。これだけでグッと本格的になったような気がしますよ。

本体のまぐろたたきはかなりあっさりとしたタイプ。オイリーなねっとりタイプではないですね。
マグロの旨みはやや物足りないですが、脂感が少ないのでさっぱりと食べ進められます。
女性からの人気が比較的高いメニューだそうで、たしかにすき家に来たけどさっぱりしたものを食べたい……というようなニーズにはピッタリはまっている気がします。

お値段も600円と比較的お手頃。
ボリュームも思ったより満足できる量で、個人的には全然アリ。
今後季節は暖かくなっていきますから、そんな日にさっぱり系ご飯を食べたい時の選択肢として浮上してきそうです。

「フリスビー」は衛生的安全の証でもある

で、その特徴的なフリスビー的外見。
記憶の限りではこれが初めて話題になった時は「盛り付けの手抜きだろ」という文脈で批判?されたこの盛り付けですが、視点を変えるとむしろすき家側の考えられたオペレーションであることが分かります。

おそらくこの形状のまま、個別の袋などに包装されて冷蔵庫に保管されていることは想像できますね。
これをご飯の上に乗せ、さらに箸や何かでこれを形よく整える……という手順が加わるだけで、注文から提供までの時間はかなりかかると思われます。
実際自分が居酒屋で働いていた時にランチメニューでネギトロ丼を提供していましたが、このネギトロをいい感じの見た目で盛り付けるというのは意外と厄介なんですよね。

そしてこの盛り付けの手順がないということは、ご飯の上に乗せた後でそのまぐろたたきに店員さんが触れないということです。
当然ながらまぐろたたきは生ものですから、極力触れたりしない方が衛生的には正解。すき家のフリスビーに関しては、基本的に手を一切触れずに提供できるシステムとしてよく出来ていると思います。

全国展開している大手チェーン店ならではの、総合的に良く練られた盛り付けこそがこのフリスビーの正体なのではないかと。
「まぐろたたき丼の正体見たり!フリスビーと形容されるそれは提供スピードと衛生面を両立させた盛り付けの手順だったのかあっ!!」というタフの実況みたいな気持ち。

あと平たくご飯全体に乗っかっているので、醤油も均等にかかりますし食べる時と単純に食べやすいですね、フリスビー形状。
正直見栄えの良さを犠牲にした代わりのメリットの方が圧倒的に多く感じます。