心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第22回「義時の生きる道」感想

おそらく頼朝の命令に従い続けることで荒れ果てていく心をギリギリ支えていたのは八重さんの存在だったと考えられるので、これを失った義時に人生の岐路が迫る……という流れか。

そんな中再び頼朝政権内部で謀反の気配。
「義時の生きる道」は、この一件を通してどう着地するのか……。

スポンサーリンク


三浦義村から伝えられた八重さんの最期の言葉、どうも自分の死期を悟っていたように受け取れる言葉ではありますねえ。
金剛くんも辛いけど、義時も辛いよね……。
「父は、お前を育て上げてみせる」の結果、めちゃくちゃ人間的にも完成する上に御成敗式目制定までいくんだから、義時の教育が恐ろしく成功することになるわけですか。

こうなると義時も子供達を持て余すわな、正直。
頼朝の上洛についていくにも「子供達の世話があるから無理っす……」と義時は言うけど、普通このレベルの立場まで出世してたらそんなん通らんからねえ……。

後白河法皇源頼朝がついに接触です。
頼朝は実際にどういう思考回路をしていたんでしょうね。おそらく「朝廷は必要であって、後白河法皇が不必要なんだよなあ……」って感じだったのかな。
おっ、頼朝はココリコ田中を調略しますか。この九条兼実ってのはここから朝廷方面で活躍するのかな。

曽我兄弟登場ッ!
正直知らなかったんですが、日本三代仇討ちの1つ「曽我兄弟の仇討ち」を行った2人だそうで。ターゲットは工藤祐経だよ。

……いや、マジでこれでは幕府での仕事全くできなくないか義時くん。子供達と接することで時間が全部使われるじゃないかこれ。
義時が自分で子供達の引き取り手探す方に動いてて安心したわ。ちょっと政子姉ちゃんのお陰で気持ちが軽くなったか。

後白河法皇崩御しました。
なんか頼朝、この辺込みで幸運ステータスも高いよね。倒すのが本当に厄介な平清盛とか後白河法皇は、向こうで倒れてくれるからなあ……。
そのあと速攻で征夷大将軍になる頼朝。晴れて鎌倉幕府が名実共に成立ですかね。
一応将軍じゃないと幕府開けないから1192年……だけど、実質的な幕府システムは1185年っていうのが現在の主流かな。結局今は1185年って話になってるけど、結構この辺ややこしいと思うんですよね僕は……。いっそきっちり決めない方がいいのでは。

頼朝くんの女癖悪いエピソード多すぎない?
一方比奈ちゃんは割と優秀というか、頭がキレるっぽい女の子ですね。

金剛お前……いい奴じゃねえかよお前……!
めちゃくちゃさっぱりしたエピソードだけどサクッといい話でしたね。

曽我兄弟の仇討ち計画、善児が聞いてるのが怖すぎるんですけど。
というか曽我兄弟、ある種真のターゲットが源頼朝ですか……。
武士の力で平和を作ると、その平和な世界で武士が必要なくなるというジレンマは毎度出てくる話。江戸幕府成立後もそういう感じだったし、そもそも秀吉の朝鮮出兵もそんな流れで発生したと思うし。
善児が聞いていた伏線は、梶原景時が義時にそれを伝える話で回収。この辺考えると、地味に景時からも信頼されてるよね、義時。義時の親父が謀反に関わってる可能性があるってことは義時も関わってる可能性あるわけだし。


次回「狩りと獲物」。
利用されているだけの北条時政。その裏側を知っている義時がどう動くのか……。
曽我兄弟の仇討ちは結構な混乱を呼ぶようで、調べた感じだとこのタイミングで頼朝が討たれたとの誤報も飛ぶことになるらしい。これは三谷幸喜的には色々遊べそうなエピソードな気がしますねえ……。