心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ウマ娘】SSRドゥラメンテを考える

昨晩発表され、年末の目玉として実装されたサポートカード、スピードのドゥラメンテ。画像はぱかライブから引用させていただきます。

実際性能テーブルを見る限りではスペックはかなり高く、スキルも汎用性があり強力なカードなんですが、よく見るとウィークポイントもあります。個人的には強力なサポカであることは認めつつも、一方でいわゆる「ぶっ壊れ」と呼ぶほど強いカードでもないのかなというのが第一印象。
特に発表直後は得意率アップ120という数値が注目を集めていましたが、この120という数値が実際に及ぼす効果を計算すると実はそんなに大したことでもなかったりするんですよね。

幸い年末年始の無料100連ガチャとタイミングは被っています。
個人的にはこの100連ガチャの結果次第で、凸数進めるのかスパッと諦めて周年ガチャなどまで温存するか考えてもいいんじゃないかなという感じ。
冷静に見ると、手持ちのスピードサポカが充実している人にとっては必須級というわけでもなさそうに見えるんですが……。

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得意率アップ120の実際の影響

さて、まずは一番インパクトのあった「得意率アップ120」という数値について。

今までウマ娘で聞いたことのない数値になっていて、字面のインパクトが大きいせいで話題になりましたが……ちょっと実際に計算してみましょうか。
ウマ娘 得意率 計算」とかでググると色々出てきますので、そちらを見てもらった方が正確だと思いますが、ここではサクッと書いてみます。

まず得意率アップを持たない場合、スピード〜賢さまでの5種類の練習にサポートカードが配置される可能性は18%。残りの10%がどこにも配置されない確率になっています。
ここに得意率アップがあると、その分そのサポートカードのタイプに一致した練習に出現しやすくなる、という話ですね。代わりに一致していない他の練習への出現率が低下します。

この時の計算式が乗算なので、例えば得意率アップ100のサポカならスピード練習での出現率が倍になって36%になる……というわけでもないらしいです。
なんか色々ともうちょい複雑な計算式になっているらしく、その結果キタサンブラックの最終的なスピード練習出現率は32.4%。一方今回実装されたドゥラメンテの出現率は32.8%で、最終的にはほとんど差がないっぽい。
ちなみに現環境でトップクラス性能を誇る、得意率アップ65のジャングルポケットが26.8%だそうです。

どうでしょうか。実際にこうやって比較すると、得意率アップ120に対するイメージは変わるんじゃないかと思います。
あまり表面上の数値だけで踊らされない方がいい気がするデータ。特に得意率、直接的なステータス上昇値が上がる数値でもありませんからね。得意練習を踏む確率が増えるという意味では、ステータス上昇の話にはなりますが……。

SSRキタサンブラックの上位互換的性能。スキルptボーナスがないのが気になる

ドゥラメンテの全体的なスペックとしては、高い得意率にパワーボーナス持ち、友情ボーナス・やる気効果アップ・トレ効果も完備で初期絆まで高いスピードサポカということで、ウマ娘というゲームがリリースされた直後から長い間活躍し続けていたサポートカード、SSRキタサンブラックの後継機といった性能です。
先日スタミナ枠ではスーパークリークの上位互換であるサウンズオブアースが実装されていたりするし、初期のカードを全体的に底上げしたようなカードが実装されている流れにはインフレを感じざるを得ませんな。

ただ、今回のドゥラメンテが本当に評価できるのは3周年を迎え、次のシナリオが実装されて新しい環境に突入してからだと考えています。その時にまたステータスの上限値が引き上げられるのかというお話。地味にレースボーナスの低さも、次のシナリオでどう転ぶのか分からないですし。

現環境だと、今実装されているスピードカードで既に十分ステータスは盛れるんですよね。上手く練習が回ればスピードサポカ2枚でも1600まで上げるのは現状でも可能な範囲だし、今回のドゥラメンテのスペックはむしろ過剰だと思うんですよ。これがスピード練習ばかりに来られても、早めにスピードカンストが見えてくると育成終盤で持て余す可能性が出てきます。

他にもスピードボーナスは持たない一方でやる気効果アップやトレ効果アップがあるのは、むしろスピード以外の練習に来た時、いわゆる出張してくれた時の方が恩恵を感じやすかったりしますが、そうなると今度はその高い得意率がチグハグな印象を与えます。高い得意率故にドゥラメンテはスピード練習から動かないことが多いわけですからね。いっそこのスペックなら、得意率低めの方が嬉しい人もいそうな気がする。
ドゥラメンテ1枚でスピード1600近くまで伸びるって話なら変わってきますが、さすがにそこまでのパワーはないと思うし……うーん。

現在のラークシナリオにおいて、初期絆も高く得意率も高いというのは追い風ではあります。その分友情練習が発生しやすく、結果としてSSマッチを行うチャンスが増えますからね。
ただしここまで書いてきたように、スピード練習ばかりでそれが発生し続けてもそれはそれで困ったことになる。最終的なステータスが歪になったら意味がない。スピードだけで勝てるようなゲームじゃないですから。

ドゥラメンテを編成しなくてもスピードはカンストするのであれば、ドゥラメンテではなくスキルポイントボーナスを持っているサポカを編成して、1つでも多くスキルを取った方が最終的な仕上がりは良くなるんじゃないか?とか色々考えてしまうカード。それこそエルコンドルパサーとか、ジャングルポケットを所持している人はそちらで十分な気がします。スキルポイントボーナスもありますしね、これらのカードは。

金スキル【ネバーギブアップ】にどれくらいの価値を感じるのかでも変わってきそうですが、現環境だと友人サポカである佐武メイのイベント完走でしかもらえないスキルであり、その仕様上あまり使われないスキルなのでイマイチ掴めません。
例えばシナリオリンクがあるエルコンドルパサーと入れ替えてまで【ネバーギブアップ】を取るほどの価値があるのか(そのようなレース環境がどのくらいあるのか)。当然その時にはエルのスキルポイントボーナスも無くなるわけですから……うーん、この辺はそこまでスキルに詳しくないので分からないですね。
とりあえず逃げ脚質なんかを育成する際に、スキル的にはジャングルポケットと入れ替えるような需要はありそうなんですが。

ということで、やっぱり真の評価が下されるのは3周年を迎えてからかなと。新シナリオが来たら【ネバーギブアップ】を獲得する手段がドゥラメンテのみになりますから。
一方で新シナリオ=そのシナリオに合わせた特攻的なサポカも実装されるから、その中でドゥラメンテがどの程度の存在感を出してくるのか、ですかね。……その未来のために引いとくべきなのか……?


どうなんでしょうね、このドゥラメンテというサポカ。カタログスペックだけでは、個人的には前評判ほど良い印象もないんですよね。「トップクラスに強いけど、持ってなくてもなんとかなる」くらいの感覚です、少なくとも今のラークシナリオ環境においては。
まだ実際に使ってみた人の感触のようなデータが少ないのでなんとも言えませんが、カードが発表された段階の時点において、自分は手持ちのジュエルを使ってまで引きに行くかというと怪しいです。サポカのイベントがぶっ壊れてたら変わってきますけど。
……むしろ一緒に実装された、賢さのサトノダイヤモンドの方がちょっと欲しいんだよなあ。差しを育成する際に欲しいスキルセットをしています。
とりあえず無料の100連で、それぞれ1枚ずつでも来てくれればいいかな。