心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ウイスキー】キャンベルタウンを巡る旅

「旅」なんて言いつつ、今回飲んだのはキャンベルタウンのウイスキー2種なんですがね……。

健康診断の結果も昨年と変わらず良好ということで、久しぶりにいつものバーへ行きました。
今回はキャンベルタウンのウイスキースペシャル。
グラスで隠れてしまっていますが、右のボトルが少し前に発売された「キャンベルタウンジャーニー」。
そして左のボトルが「ヘーゼルバーン13年」です。

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1本めの「キャンベルタウンジャーニー」は、現在キャンベルタウンで操業しているスプリングバンク、グレンガイル、グレンスコシアの3つの蒸留所のウイスキーブレンドされている……とされるボトル。
実際にはスプリングバンク、グレンガイルに関しては現在かなり希少な状態なので、中身のベースはグレンスコシアでしょうね……とはマスター談。

実際に飲んでみると、キャンベルタウンのウイスキー独特の美味しさはたっぷり詰まっています。
海を感じる潮感。ほんのり漂うスモーキー感。フルーティーな感じもありつつ、全体的に飲みやすくてウイスキー初心者にもおすすめできそうな味わいです。
4〜6年熟成の若い原酒をブレンドしているそうですが、個人的にはあまり若さを感じず上手くまとまっている印象。
結構どんな飲み方でも問題なく楽しめそうかなあと思いました。今回はロックで飲みましたが、ストレートはもちろんハイボールでも美味そう。
「キャンベルタウンジャーニー」ですからね。この1本を飲むことで、一応擬似的にキャンベルタウンのウイスキー達を色々楽しむ旅にもなるということで……。


2本目はそんなキャンベルタウンジャーニーにも当然含まれていた、スプリングバンク蒸留所の手がける銘柄の一つ「ヘーゼルバーン」のうちの1本。
蒸留所のフラッグシップ的なウイスキースプリングバンクはピートを効かせた2.5回蒸留ということでスモーキーさもありますが、ヘーゼルバーンはノンピートかつ3回蒸留。スプリングバンク蒸留所の中でも、意識的に異なる方向性を目指して作られる酒質はクリアでスムースです。

今回の13年は、シェリー樽で13年熟成させた限定品。
本来クセの少ないヘーゼルバーン原酒なので、クセがない分シェリー樽熟成のエッセンスがかなり強く溶け出します。
甘さはもちろん独特の渋み、後味に残るスパイシーな余韻などは間違いなくシェリー樽のそれ。口に含んだ時の粘性も感じ、結構飲みごたえがあります。
一方でしっかり潮感も感じられ、そしてノンピートなのになんとな〜くスモーキーっぽい香りのエッセンスも。この辺のコンテンツから「ああ、キャンベルタウンモルトだ、スプリングバンク蒸留所だ」と感じることもできます。
グラスに注いでから時間が経つと、香りに変化が。石鹸のような、化粧品のような香りが顔を覗かせます。すごく華やかな香りとガシッとシェリー樽の旨みなウイスキー。じっくりゆっくり味わうのがいいですね。


ここしばらくはちょこちょこキャンベルタウンのウイスキーも飲むことができて、個人的にはひと段落しても良いかなというところ。キャンベルタウンはキャンベルタウンで、その潮の感じとかもありある種の癖はあります。
ちょっとここいらで飲みやすい系ウイスキーに回帰してもいいのかなあとか思ってたりして。クラガンモアとか飲みたくなってきました。