心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ウイスキー】ソーダフロートという発想

前回スプリングバンクを飲ませて頂いたバーに久しぶりに、先月末また行ってきまして。
サクッとジントニックを飲んだ後、前回の帰り際にオススメされたグレンドロナックのソーダフロートをお願いすることに……。

ソーダフロート」という言葉だけではクリームソーダなんかを連想する人もいそうだけど、今回のはソーダ水にウイスキーをフロートするやつ。
氷とソーダで満たしたグラスに、上から静かにウイスキーを注ぐことで混ざらずに上にウイスキーが浮かぶ。そこから自然とじわじわウイスキーが沈んでいきます。
飲み始めは濃厚なウイスキー、後半はソーダが強まってサッパリという変化を楽しめるスタイル。

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今回フロートで飲んだのは「グレンドロナック12年」。
これはシェリー樽ウイスキーといえば、でまず名前が挙がってくる有名どころで、マッカラングレンファークラスと一緒に紹介されるようなウイスキー
そしてそんなシェリー樽ウイスキー、一般的には「水やソーダで割ると美味しくない」というのがあるんですね。これはシェリー樽熟成の悪いところが出てきやすい(ゴム臭とか苦味)からだと個人的には思っていますが。

そんなグレンドロナックをソーダフロートで。これが絶妙に美味しくて、初めはほとんどウイスキーのみのところにわずかなソーダ感。
そうやって濃厚なシェリー樽ウイスキーの美味しさを堪能しつつ、その濃厚さ故に後半飲み疲れてくるはずのところはソーダの比率が高まり、最後までスッと飲めちゃうんですね。
出てくるはずのシェリー樽系ウイスキーのネガティヴ要素がほとんど見当たらないのもグッド。その瞬間であるウイスキーソーダの割合になっている部分が、1杯のソーダフロートの飲む中にほとんど存在しないんだろう。


先日購入したグレンアラヒー12年も、バーボン樽とシェリー樽のバッティング。特にシェリー樽の強みを上手く使った味わいに仕上がっているボトルということで、自宅でもグレンアラヒーのソーダフロートはやってみようかなあと思う次第です。