心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

ラーメンからのバー2軒

金曜日は仕事終わりに、一気に外食ラッシュ!酒が入った状態で執筆開始しておりますよ。
まずは「らぁ麺すみ田」で腹ごしらえ。

美味いんですよ。美味いんですけど、もはや今の時代になるとこの手のラーメンってよくあるタイプです。
選択肢の一つとしては全然アリな一方、同じ頭の中で「似たようなラーメンどこかで食べたな……」と思っちゃう感じ。
ぶっちゃけ独自性は欲しいところですね。忌憚のない意見ってやつっス。

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サクッとラーメンを食べるうちに時間は18時を回ります。
行こうと思っていたダイニングバー「カーヴ」さんの開店時間です。ビルの地下1階にあります。

バーとしては結構広々とした店内。
メニューを頂けたのでさっと目を通して……ジントニックがなぜか見当たらなかったので(単純に見落としていた可能性が極めて高い)、トムコリンズをオーダー。
トムコリンズ。内容としてはジン、レモンジュース、シュガーシロップ、ソーダということでほとんどジンフィズです。この辺はカクテルの歴史が色々あるようで。
レモン&ソーダで仕上げるので、ジントニック以上にサッパリ。これからさらに暑くなってきたら、ジントニックよりもジンフィズってのは普通に自分の中で有効打ですね……。

チャームがかなり盛りだくさん。
サラミ、燻製のカマンベールチーズ、レバーペーストが挟まった小さなシュークリーム、レーズンバター乗せミニトースト。「前菜盛り合わせ」としてフードメニューで注文して出てくるレベルのクオリティ。
空きっ腹に1軒目で使ってもいいですね。ダイニングバーなのでフードメニューも充実しています。

2杯目はメニューを見て目星を付けていたクラガンモア12年にしようかな……と思っていたんだけど、バックバーに控えるラガヴーリン8年が自分を呼んでいたので、これをストレートで。
ラガヴーリン200周年の記念としてリリースされた8年。これが飲んでみると美味い。
やはり16年に比べると重厚さは抑えられますが、一方で16年にはないフルーティーさ、そしてちょっと自分のウイスキー経験値では言語化できない複層的な香りがします。
これがめちゃくちゃ美味しいんですね。バランスの良さという観点では、16年より8年の方が優っているのでは……と思いました。
ラガヴーリンは、特に16年の値段の高騰が著しい。もし8年の方を比較的安価で買えるのなら、デイリーユースの1本としてはかなり優等生なボトルだと思います。どう考えてもハイボールでも問題なく美味いやつだと思う。

カーヴのマスターさんと話をしている中で、バー「KOSHI」の名前が出てきました。
行ったことはないけど名前は知っていて、微妙に気になっていたバーの一つ……。


さて、名前が出てきたら行くしかないでしょ。
ということで、バー「KOSHI」へ。こちらは以前伺ったバー「RobRoy」と同じビルの5階。
こちらはカーヴさんとは対照的に、チャームはなし。ただただ純粋に酒と向き合い、気さくなマスターとの会話を楽しむ空間。食事は済ませてから行くのが吉か。

とりあえずいつものように、ジントニックをオーダー。
こちらのジントニック、使われるジンがブードルスというスコットランド産のジン。恥ずかしながら初めて飲みました。ジントニックを注文すると、大体タンカレーになりがちな現代でこれは珍しいかなと思います。
調べてみると、ブードルスはボタニカルに柑橘系が使われていないそうで。おかげでジントニックの味わいは落ち着いた感じに。逆にフレッシュライムがストレートに効いていて美味いですね。
ジン・トニック・ライムの3種だけながら、やはり奥の深いカクテル。バーごとに表情が変わるし、それぞれのバーの掲げる意志のようなものが滲み出るカクテルだと思います。

2杯目はグレンアーモンド。アーモンドと言いつつボトルには魚のイラストが。こちらはシングルモルト同士をブレンドした、ブレンデッドモルト
飲んでみると……香りも味もかなりシェリー樽のニュアンスが強い。
調べてみると、ブレンドに用いられる際のキーモルトはグレンタレット説が有力らしい。そんなグレンタレット、フラッグシップとも言える10年は……シェリー樽熟成。自分はグレンタレットを飲んだことがないので分からないものの、こうなってくるとキーモルトはグレンタレットという話には一定の信憑性が出てきます。
「あ、シェリー樽だな」と分かるくらいには主張しつつも、個人的にはあまりシェリー樽特有のネガティヴな要素はなくて飲みやすいバランス。これはブレンデッドモルトだからこそでしょうかね。原酒が若いのか若干アルコールのアタックは感じますが、ストレートでも十分美味しいと思いました。

「少し前まではヘーゼルバーンがあったんですけどね」
というマスターの一言に、もう少し早く来ていればヘーゼルバーンが飲めたのか……という悲しみを抱えつつ、この日はこれにて退散です。


結構カッチリとしたオーセンティックバーでありながら、フードメニューも充実している「カーヴ」。
小さめの店内でのんびりお酒を楽しみつつ、人柄の素敵なマスターとの会話を楽しめる「KOSHI」。


今回の2軒目「KOSHI」さんは、仕事終わりとかにふらっと軽く飲みたくなるようなお店ですね。だいぶお気に入りになってしまった。