心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

どうする家康 第3回「三河平定戦」感想

今年の大河はテンポがよろしい……というか、徳川家康という人物の人生全体を描こうとした場合、端折れる場所がほぼないくらい重要な出来事のオンパレードだもんなあ。
どこかでクライマックスは設けるとは思うんだけど、それ差し引いてもサクサク進まないと家康という人間の人生を俯瞰で描けないのでしょうかね。

さて、前回は戦国時代の間隙を縫うように岡崎城を奪取した松平元康。
今川からの独立を懸けた戦いが始まる……のか?今年の元康、今川家への忠誠心が普通に高い珍しいケースだからなあ……。

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松平元康は岡崎に残り、織田勢を全て返り討ちにせよ。そしてそのまま三河を平定せよ……というのが、今川氏真の命令でした。
こうやって三河平定まで丸投げするってことは、氏真も元康が離反する可能性を全く考慮していないんでしょうな。そうやって力を付けさせてしまったら、当然ながら武力・経済力などの面で今川から独立しやすくなるわけだし。
今のところは本気で今川家臣としての生き方を続けようとしている元康。それは元康の家臣団の気持ちとは若干乖離している感はなくはない。

三河平定戦の一戦目は、織田に鞍替えした水野信元。松平元康の叔父にあたる人物であるそうで。
この戦に際しての「多くの民が集まった」っていうのは、足軽ポジションなんですかね?
最新の研究では、平時は農民で……みたいなやつは存外少なかったらしい話になっているみたいですね。傭兵型の職業軍人がメインだったとか……。

んでこの時からスーパー強い本多忠勝
ま、城攻めしているってことはある種足止めされているのと同じですからね。そりゃ織田側からしたら挟撃仕掛けるわな。
バタバタと戦死者の報告がある中、本多忠勝もその報告がありましたが……普通に蘇りました。……このシーン予告でまで流したけど、あっさり終わったな。

ここで今川義元の霊が登場です。というか夢でした。
義元も生きていて、駿府に帰る夢。冷静に考えたら20歳にもならない時に経験する内容として重すぎて、そりゃ現実逃避の夢も見ますわ。

吉良義昭。忠実な今川家臣だそうで。調べたら、やっぱり赤穂事件の吉良の家系ですね。
松平・吉良連合軍が速攻で敗北しててこれ……。

今川氏真、結局は駿府にいる三河衆と元康の家族を人質に取っている状態だもんなあこれ。
今川は元康の援護に来ない。
武田は格が違うということで聞く耳持たず。
ここで水野信元が「織田に寝返れ」と直接調略に来ました。
その水野信元が連れてきたのは、松平元康の母ちゃんでした。ほとんど記憶にない人とはいえ、ここで母上を連れてくるのはエグいな……。
んでこの動き、水野信元さん調略上手いな……。
そして母上から「織田に寝返れ」と言わせるのがまた。しかもその理由は「今川はもう終わりだし、お前じゃ織田には勝てない」から。

おっと……?
そうだった。元康のお母さん、幼き元康を国の為に切り捨てた男・松平広忠の妻でした。
母子の別れがこれかあ……。母さん戦国の現実の叩きつけ方が強すぎるわ。

岡崎城下の民の様子を見せる酒井忠次
今川からの支配を脱却して、松平の国となった岡崎の民は生き生きとしていました。
酒井忠次石川数正の2人が命を張るレベルで「今川を捨てろ」って言うのすげえな……。
ここで妻と子のいる駿府に帰りたいって言うのは元康の若さだし、酒井・石川含め松平家臣団が松平家三河の民のために頭を下げる構図はまた苦しい。

覚悟を決めた元康、吉良義昭を攻めました。
駿府に残された女性陣が斬られる様子、ちゃんと描いてるのは結構攻めてる気がしますね。今作は戦のシーンもだけど、ちゃんと「命が簡単に失われる時代」であることから逃げないのはいいなあと思います。


次回「清洲でどうする!」
ついに織田信長と再会する元康。また相撲させられる感じかな?
あと今まであんまり気にしてなかったんけど、よくこの局面から瀬名姫生存したなあと……石川数正がうまいこと氏真を説得し、人質交換で助けたみたいですな。
ここから史実では夫婦仲は相当悪かったとされる元康と瀬名の関係、どのように描いていくんでしょうかね。