心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

どうする家康 第4回「清洲でどうする!」感想

今川から離反し、信長へと願った元康。
今年の信長と元康の関係は、今までの一般的なイメージとはかなり異なっているので新鮮です。

そもそも「今川から独立したい」と思っていなかった松平元康というのがめちゃ新鮮なんだよね。今川義元を、元康にとって尊敬すべき人間像として描いていることもなかなか新鮮。
今川義元桶狭間の結果だけで低い評価されている印象があるんだけど、父親が作った「今川仮名目録」に追加項目を加え、自身の領国を治めるための法整備を行なったりと普通に優秀な大名なんですよね。というか優秀じゃなかったらあんな三河駿河遠江の3国を治めるほどの大国を統治できんて。

その辺考えると、実は今年の今川義元と松平元康の関係の方がリアルだったのかな?なんて気もしなくはないです。

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織田信長と対等な同盟を結ぶべく」って、そんなもんできるわけがないよ……国家としてのパワーが違いすぎるじゃないですか!
水野信元に連れられて訪れた清洲城、とんでもねえ広さになってんなあこれ。この清洲城の広場の広さは一体?

うええ……やっぱ岡田准一の信長カッケェなあ……。
戦場ではあんなにはしゃいでいた信長が、改まった場ではちゃんと「織田上総介信長である」と名乗るのはやっぱ突き刺さるねえ。

柴田勝家柴田勝家感がすごい。
そしてムロツヨシ木下藤吉郎も藤吉郎感がすごい。
そして将来、このムロツヨシ藤吉郎の臣下になることになるのか、元康。
この木下藤吉郎が天下人にまで上り詰める過程も楽しめそうですね、今年。

信長に対して投げカウンター!
信長からすると「強くなったな白兎……」って感じですかね。「それでよい」の一言に色々込められてる感じがある。

そしてお市も登場。そんなお市に連れられてたどり着いた丘からは、栄えた清洲の町が一望できる。
アグレッシブタイプのお市もなかなか新しいかも。基本的にお上品な描かれ方することの方が多いイメージだからなあ、お市
男勝りなお市。自分が男だったら、この力が全ての乱世で世界に羽ばたけるのに……って感じなのかな。
マジで幼き日の信長のハード教育、こうやってみると松平元康の見えない部分の底の強さに直結している気がするわ。

一方で闇堕ち気味の今川氏真
そんな今川に対しての対応は「滅ぼせ」の一言の信長。

なるほどなるほど。
確かに松平元康とお市が婚姻を結ぶのは、分かりやすく同盟関係の証明になりますねこりゃ。信長の狙いは明確です。

砦を巡る防衛戦、その全てが織田信長の計略だった。
なかなか動かない今川義元本人を戦場に誘き寄せるために、砦を苦しめつつも陥落はさせず、さらに松平元康の部隊をあえて砦へと到達させた。
全部信長の狙い通りだった……と考えると、実際軍神レベルかもねえこれは。

うーん、で瀬名姫としては元康の想いも分からないから、これは絶望状態なんじゃなかろうか。
歴史的にはこの後不仲になる元康と瀬名だけど、素直に考えればこういう一件から二人の仲がすれ違うのは自然だわな。

……なんか途端に今川氏真が小物になってきたなあ。自分から元康を挑発して怒らせているのはなんなんでしょうか。
実際のところ今川ってどうやって滅亡したんだっけか……と思ったら、武田に侵攻された今川だけど直接的にトドメを刺すのは元康ですね。氏真の命は助けるけど、今川家を滅ぼすのは元康のようで。

一手先を行き、心を察してくれるお市の出来た女感よ。自ら身を引く度量も併せ持っているし、今年のお市スペック高えなあ……。
「力で取り戻せ」というお市の教えを受け、妻と子供を助けるために、今川を滅ぼす。

おっ、織田にとっての武田や北条との緩衝地帯・松平元康。
信長が数少ない信頼できる人間が元康っていうのはちょっとアツいですね。

そして今川と松平の戦いが始まる……。
割とそれぞれの描写がクッキリしてていいですね。松平・織田・今川と。それぞれのやりたいことが明確に描写されていて、ストーリーは追いかけやすいかも。

次回「瀬名奪還作戦」。
ここで服部半蔵が登場!次回は半蔵の忍軍が瀬名を取り戻すお話かな。
あと本多正信の名前も出てきました。戦国時代のゲームなんかだと内政能力が非常に高く、街づくりに尽力してくれる役に立つ男ですが……今年の本多正信、どうやら一癖も二癖もありそうですよ。