心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

どうする家康 第7回「わしの家」感想

なんとか瀬名姫を救出した後は、三河一向一揆との戦いが始まる。
この戦いを経て、まだ完全にはマイホームだと思っていない岡崎という場所に特別な想いを抱くのでしょうかね。

しかし松平元康という人間、本当に人生の終わる直前まで休まるタイミングないですねこれ。このストレスだらけの人生を75年生きたのは超人的と呼ぶしかない

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松平元康、改名を考え中。泰康はダセェっすね……。
んでなんだか嫁いびりみたいにやっている元康の母がなんだか。これ本当に「大名の妻」として必要な能力なんですかね?鍋をちゃんと洗う能力とか。
晴れて今川からの独立の証も込めて、松平家康が誕生です。……こうして毎回感想をブログに書いている身としては、このくらい序盤で「家康」になってくれると書くのが色々楽でいいっちゃいいというメタな話。

今回のタイトル「わしの家」の家は「家康」の家。
武家の棟梁としての源義家からの「家」でもあると思うと、深い名前ですね。

木下藤吉郎が品が無さすぎてすげえぜ!
織田信長、勝手に松平の領土で平然と鷹狩りしててちょっと笑ってしまうんですが。
しかし実態は、松平領にいる反乱分子の炙り出し。
これまた先日見た桶狭間の新研究でもやっていましたなあ。織田信長は鷹狩りを好んで行っていたけど、これが実質的には諜報活動や将来の戦の仕込みだったそうですね。

いまだ統一の遠い三河。そこで一向宗が流行していた。
あっ……!家康くん、一向宗から税金を徴収しようとし始めたか。これはヤベえ。
実際当時の寺社勢力は完全にイレギュラーというかアンタッチャブルだったからなあ。だからこそ信長がブチ切れて比叡山焼くわけだし。

一向宗の寺社町デカすぎるって!
この「地位や立場に左右されない、皆平等の世界」が家康にはどう映るのか……。
この町人たちによって動いている町、どうも堺の町を思い起こさせますね。トップとしては空誓という僧侶ではあるけど、実質的な自治都市なんだろうね。

うーん、これは家康に刺さるわ。
統治者の立場だと、こういう普通に暮らす民の辛さが認識できないもんね。
室町後期という疲弊した時代だと、宗教に救いを求める人が出るのもさもありなん、という感じ。平和な日本ですら危険な宗教に向かってしまう人もいるんだもんな……。

うーん、正直これ空誓という人間に舌戦で勝てんの?家康。
「国が困っているのに」っていう家康の理論がまず根本的に噛み合わない。
空誓の「生きてる世界が違う」という言葉が全てな感じはあるな。
実際にこの寺社町の様子を見ていると、実際に多くの民を救っているのは家康より一向宗に見えてしまうもんなあ……。

というか、すごいですね。
あの一件を踏まえた上で、当たり前のように一向宗から年貢を取り立て始めるのは家康くん完全にNG。
こんなもん自分から一向一揆の原因作ってるし……。

今回だいぶストーリーとしてはシリアスなところに踏み込んで来ましたね。ちゃんと家康側が悪として描かれているのも好感が持てますね。安易に主人公は正義、みたいな展開は浅いからね。


次回「三河一揆でどうする!」
ここから本多正信の裏切りが起きるわけですが……これが個人的には楽しみポイント。
ここで今まで飄々としている正信の本音の部分、少し垣間見えたりするんじゃないかな。