心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ウマ娘】色々現環境と噛み合わないワンダーアキュート

実装から1週間ほど経ったところで色々と個人的な評価などを。
固有スキルは微妙、所持スキルはまあまあ、成長率が厳しい……そんな感じのアキュートおばあちゃんです。キャラクターが好みだったので課金も視野にガチャを回してみたけど、20連でスッと出てくれたのでありがてえ。お財布にも優しいおばあちゃん。

瞳が美しいワンダーアキュート。史実では9歳にしてG1レースに勝利した実績があり、それがおばあちゃんキャラのモチーフでしょう。

かしわ記念優勝レイが足りなくて未開放の最後の金スキル【優雅な砂浴び】もダート限定のかなり強力なスキル。
スキル構成を見るとほぼ完全にダート・マイル特化というスペックなんだけど、そうなると根性15%の成長率はほとんど無意味。現環境でスタミナ・根性のサポカを入れることはほとんどないからですね。マイル以下ならスタミナカードすら入れないので、練習で根性を上げる場面がない。

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弱くはないんだけど、性能的には上のウマ娘が全然いるって感じ。固有スキルに関してはほとんど通常オグリキャップの下位互換みたいな性能に抑えられてしまっていてまあまあ可哀想。ダートレース限定でオグリより強いスキルに変貌してもいい気はするんだけどなあ……。というかオグリキャップが強すぎるのか。クリスマス版だけでなく通常オグリもなかなかヤバいよなあ、改めて思うけど。

ということでワンダーアキュート、性能だけでいうとあんまり出番がなさそうな感じ。全く戦えないってほどではないものの、チャンミで出すなら他の候補がいるような……競技場のダート用ですかね。次回のダート・マイルのチャンミがあったらとりあえず育成してみますが。

シニア期に固まった目標レースが育成難易度を上げている印象

育成面でもなかなかしんどくて、シニア期に目標レースが固まっているんですね。
これが何を意味するかというと、このゲームは基本的に後半の方が練習の性能が上がっていく。全シナリオで練習レベルが、加えてグランドライブでは取得した楽曲によるボーナスが乗ってくるシニア期にレースが多いことで、その分練習回数が減ってしまう。1度の練習で上がるステータス量の多い育成後半を、レースで消費するターンが増えるので、他のウマ娘よりもステータス盛りが若干しんどいというね。
さらに固有スキルのレベルの問題。メイクラシナリオ以外ではシニア期始めまでにある程度ファン数を稼いでおかないといけないんだけど、クラシック期までの目標レース数が少なすぎてファン数が足りないということが発生する。目標レース以外にもレース出走させることを考えないといけなくて、これまた微妙に育成難易度を高めている要因かと。

こうなると最適解が、強さが練習に左右されないクライマックスシナリオになってしまう。根性補正もクライマックスシナリオで根性育成していたら腐らない(理想はスピード補正とかですけどね)。じゃあ今の環境でクライマックスシナリオ育成しますか?と言われたらしないんだけどね。やるとしても主に因子周回ということになるんだろうけど、ワンダーアキュートの因子をわざわざ狙って作るかというとこれまた……。
ワンダーアキュート、メイクラ環境の時に出ていれば多少評価も変わったような気もする。ちょっと出てくるのが遅かった感じですかね。

ストーリーはかなり良い

ワンダーアキュートの育成ストーリー、個人的にはかなり刺さるものだったので軽く紹介したいかなと。チャンミというメインコンテンツのバランスが崩壊しているので、このゲームの楽しさは現状ストーリーの良さやウマ娘の可愛さにあるのでそちらを楽しまないとな。
他のウマ娘と違って、ストーリーの途中で一回ゴールしてしまいます。シニア期のはじめに「もうこれで終わってもいい」というゴン・フリークスばりの覚悟で地獄のトレーニングを敢行、本来ならまだ手に届かない強さのスマートファルコン川崎記念で破ることに成功する。
ここでワンダーアキュートの夢は果たされてしまって、彼女のモチベーションが切れてしまいます。身体は問題ないのに心がついていかない。本当に後悔しないようにまだ走って欲しいトレーナーと、もういいんじゃないかと思っているアキュート。そんなワンダーアキュートの気持ちに再び火を灯すのは……という展開。
川崎記念から夏合宿くらいまでが辛くて。アキュート自身は燃え尽き症候群でやる気が出ないけど、それをなんとか繋ぎ止めようとするトレーナーの構図がなかなか。

まだ終わりじゃない、まだ自分にはやることがあるのかもしれない……と気が付いたアキュート。そこで彼女がつぶやく「生きることは……生きられなくなるまで生きること……。」が刺さるんだよね。当たり前だけどどこか哲学的なこの言葉、色々と考えさせられる。
先輩から受け継いで、後輩に伝えていく。ワンダーアキュートの物語は、ウマ娘のソウルのお話でもあると思う。

ストーリーの作りは今までになかったパターンかと。順当にキャリアを積んでいって最後に夢の有馬記念で勝利して終わりとか、勝ちたいけどちょっとスランプ入ってそこから立ち直って……というのはあったけど、それらは基本的にウマ娘本人は終始勝ちてえという気持ちを抱えていたから。まあアドマイヤベガのような特殊なパターンもあるけど。
ワンダーアキュートの場合、ストーリー中で一回本気で引退を考えてますからね。というかタルマエちゃんみたいな後輩がいなければ本当にそのまま終わっていた。自分が目標とするスマートファルコンを超え、自分が目標にされる立場になって新しく見えるものがある。

「生きられなくなるまで生きる」ために、史実同様ここから本当に長いこと第一線で走り続けることになるワンダーアキュート
エピローグではコパノリッキーから「アキュートさんは不老不死なの!?」なんて言われたりしていて、ダートウマ娘たちのやりとりもなんだか楽しい。
ワンダーアキュート手作りのぽりぽりさん(大根のぬか漬け)とか普通に食べたいやつ。ちなみに史実のワンダーアキュート号も大根が好物だったらしくて、そこ設定として回収してくるんかい!と思いました。

ワンダーアキュートガチャは28日まで。興味が出てきた方は要チェックです。