心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第10回「根拠なき自信」感想

今作の義経像はどう解釈すればいいんでしょうかね。奥州藤原氏との繋がりは初登場時にはっきりしているため、その前提で言うと、何と言いますか育ちが悪すぎるというか。

当時における戦争の天才……というより、戦争の常識を知らないが故のルールブレイカーだったのが強さの要因だとは思うんだけど。
そういう部分が後々そういうことを重んじる頼朝との亀裂になっていくのかな。

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テンションが高い若き義経。早速秀衡に兵を送ってほしいと手紙を出したが、同時に清盛からも源氏討伐の兵を挙げるよう手紙が。
秀衡の義経に対する信頼がすごいですね。「九郎ほどの才があれば、己ひとりでも……」とは。とはいえ、つまり兵は出さないってことですかこれ?

平家軍の残念ムーブに法皇様もご満悦。
清盛が直接軍の采配に乗り出す宣言だ。こういう互いに敵だと分かっていつつ、一応表向きは仲良くしている的な法皇と清盛の腹の探り合いみたいな会話は好きですねやっぱり。

この状況で「今からでも遅くないから平家に降れ」って言える大庭殿はなかなかガッツだな。
この大庭の「あの時頼朝を殺しておけばよかったと思う日が来るかもな」が完全なる伏線ですなあ。
上総広常のことを少しWikipediaで調べとくと明確に未来を暗示してますよ。

いや、ここにきて義時くんは八重さんに色目使い出すんかい!
政子に八重さんに亀さんに。女同士の関わりが怖えよ……。
そして有言実行の三浦義村よ。このドラマの三浦義村スーパーイケメン枠だしなあ……惚れてまうやろ。まあ八重さんの場合、頼朝への想いが全然断ち切れてない感じあるんでガード強すぎるんですけどね。

コメディとして政子がいろんな人にお目通りされるパート描いてるけど、実際にこういうことはあったんだろうなあって。特に幕府がしっかり固まってきたりしたら本当に多かったんじゃないですかね、頼朝の代わりに人付き合いしたりとか。

頼朝くん、弟が多すぎて思い出がそれぞれの弟としっかりリンクしてない。実際どのくらいいたんだっけな……?

お亀さんエグいっすね……。自分と頼朝が一晩共にしているところを見せつけるとか。
礼儀作法のお稽古でストレスの政子と妹。
今回は女性陣メインだなあ。お亀さんが掻き回していくねえ。トリックスターのようなポジションだ。

頼朝は佐竹征伐へ。
頼朝の「戦わずして済むなら、それに越したことはない」は正解なんだよな。戦う時点でコストが凄まじいですからね。嫌なら実例だけど今のウクライナ侵攻とかよく分かる。
あと義経バーサーカー過ぎる。「とりあえず戦おうぜ」しか言わないねこの人。

そして上総広常もバーサーカーだった。
こうなると自分を諌めてきた上総介に対しての義経の気持ちよ。「オメーも同じじゃねえかよ」って思うよなあ。

この戦の膠着状態で義経ッ!
「上から攻める」とかの通常の発想の外の戦術を持ち込めるのが、やっぱり義経の才覚……とか思ってたら戦い終わっちまったよ。
そういえば義経の総合戦績というか、実際に戦に出た回数ってどのくらいだったんだろう。若くして亡くなっているし、場数の少なさも考えると軍才は凄かったのかなあ……。


次回「許されざる嘘」。
なーんか不穏な気配出てる予告。義経も義円の登場でちょっと闇堕ちしてる?