心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第40回「栄一、海を越えて」感想

ラスト2話は15分拡大。

栄一だけ見た目の歳取ってねえ感がすごいけど、ここから2話で人生を終えるんだなあ……。
戦争も終わり、後はドラマ内で何を描いていくんでしょうかね。
明智光秀のように強いインパクトのある人生の終わりでもないし、どう終わるのかが楽しみだったりする。

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栄一、第一線から引退。
そうなんですよね、渋沢栄一が関わってた会社があまりに多すぎるのよ。んでドラマ的にそこの話全然してくれなかったのが少し残念だったりします。

ここからの栄一が目指すのは、本当の意味での開国ですかね。戦って国を線引きして守るのではなく、国の垣根を越えた何か。
それを成すための渡米。

この時で既にアメリカは油田あったのか……。なんかここ最近になって、ようやくアメリカが石油時給できるようになったような話を聞いてたから意外でした。それ故に中東との関係が希薄化しているとかなんとか。
とはいえ今と当時では消費量がまるで違うだろうし、その辺は違うか。

大統領と会えるような民間人……と考えると、渋沢栄一の凄まじさが分かりますね。
大統領のいう「平和の戦い」は、戦争ではない「商売の戦い」。経済戦争?
割と素直に喜べないような気がするねこれ。血は流れないけど戦争。経済的に敗北すれば、間接的に血は流れるようなもの。
戦争って単純な命の取り合いだけじゃないって考えると、現代も世界中で戦争起きてるよな。

おっと、伊藤博文が命を落としました。安重根か……。
この流れで反日運動の激しいサンフランシスコでの演説に挑む栄一。
ここでこれまで先に世を去っていった友のカットインは総まとめの味わい。岩崎弥太郎って友だったの?
……なんか途中から完全に通訳止まってしまってるような。まあドラマ的演出なんでしょうけど。
「NO WAR!!NO WARだッ!!」
米国大統領への反論みたいになっちまったけど、なんかめちゃくちゃ現地の人の心打ったようで。
歴史的には、この後実際に日本人への差別はなくなったんですかね、これ。

栄一帰国。
栄一の孫は昆虫に夢中ですねえ。なんか親父と違って素直で優秀に育ってそうで……ホンマ篤二くん、なんでこんなにダメな人なのか。つーか何故この子は一回反省しては改心できないを繰り返すのか、それがちゃんと説明されないのがなあ……。ここまで来ると単に精神が弱いってだけじゃないと思うんですね。
篤二くん廃嫡。各種の名義は篤二の奥さんに移行。まあこれは仕方ないよな。抱えているもの、背負っているものの大きさを考えると、篤二ではもう無理だわ。

なんか……ここまでくると「栄一が子育てをミスった」の範疇超えてるやろ。
喜作が敬三くんに色々話しながら育てていく感じ、良いっすね〜。
篤二に親父が足りなかった“だけ”なのに対して、敬三くんは親父が足りない代わりに喜作がいてくれたような感じなんですかね。

サクサク進む終盤、明治が終わって大正突入。
今回の喜作名言多い気がするね。「誰もが栄一のように前向いて歩き続けられるわけじゃない」は、なんだか篤二に対してのアンサーのような言葉でもある。
喜作は大正元年で亡くなるのか。マジできっちり明治を生き切ったんだな……。

徳川慶喜の伝記が分厚すぎてやべえ。
徳川慶喜、背負っているものがデカすぎるんだよなあ……この人生の果てに「生きていてよかった。話をすることができてよかった。楽しかったな」は深すぎるって。
徳川家康は享年75だっけか。慶喜は77年の生涯だったと。
しかし1年通して草彅くんの演技凄まじかったですね、今年の大河。この
この慶喜主役でスピンオフして欲しいくらいだよ。

今度は栄一と孫文が話し合いです。1話に色々詰め込みすぎだぁ!!
なんかちょろっと触れただけで終わっちゃったけど、孫文の関係はどんなもんだったんですかね、実際には。

ゴリゴリに戦争の時代に突入し、大隈重信政権はそんな世界大戦に介入しようとしていますね。
栄一と博文が至った地点に、大隈重信は到達できない。「戦って領土を広げないといけない」と思っている大隈重信……。井上馨もそっち側のまま世を去ったか……。

敬三くん、自分の夢を諦めて渋沢家の後を継ぐことになるのか。
まあ他にいないんでしょうねこれ。篤二がドロップアウトして、栄一が世を去る前に後継者しっかり決めとかないとまずいもんね。

こうやって引いた目で見てると、日本のこの時の動きは軍国主義以外のなんでもないよなあ。世界中に軍派遣しまくってるようなもんだし。


さて、いよいよ次が最終回「青春はつづく」。
ちょっと予告だけでは色々分からんなこれは。家族に囲まれて穏やかな最期ですかね?