心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第38回「栄一の嫡男」感想

残りの話数もわずかというところですが、ここに来てグレる息子みたいな民放のホームドラマのような話。
前回の予告の感じだと、それより栄一の命が狙われるエピソードの方が興味あるんだよなあ。

どうも後半になっても「俺はまだまだだ……」みたいな感じで、成長しているのかと思いきや「以前それに似たことで反省してなかったっけ?」みたいな反省を繰り返している栄一くんを見ながら、若干脚本に甘さを感じたりしています。
偉くなっていってるし、日本をたしかに変革しているんだけど……それに対して渋沢栄一自身の成長が全然追いついてないように感じるんだよね。僕だけ?

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新時代の反動か、江戸時代の徳川政治を再評価する機運が。
幕臣達による、徳川300年祭り。こんなイベントもあったんですね。

おっ、昭武様。
なんだかんだでパリで学んだことで、だいぶ優秀な人物になっている感ありますね。国際的なバランスっで大事だな。

徳川慶喜の息子」がドラマなり映画なりで登場すること自体が相当珍しい気がする。慶喜が趣味として有名な写真を撮るシーンは出てくるのかな?

ああ……まあ分かってたけど、渋沢栄一が関わった企業・教育・福祉などは全部具体的な名前も出ず総まとめでダイジェストだよ。
家族の結婚もダイジェストみたいに……。

渋沢篤二、嫡男だからねえ。そりゃ跡継ぎとして周囲から認知されるのは当然なんだけども。

前回言っていたバザーですね。
新しい嫁さんとの距離感が絶妙な感じ。なんというか、恋愛感情というよりは互いをサポートし合うような関係性だとしたら結構良いなあと思う。

平岡円四郎が目指していた世は「徳川慶喜の統治による世界」ではあったからなあ。
平岡さんのことなんて忘れるわけがないと思うんですよね。あの人がいなければ間違いなく今の栄一いないし、社会的にも思想的にも。

これは篤二くん、周囲から親父と比較され続けることでぶっ壊れるのかな?
新しいお母さんにも納得していないし、偉大すぎる父親からのプレッシャーもあるしな。
と思ったんだけど、そもそも渋沢栄一からの愛情自体が抜け落ちてるよねこれ。父親が忙しすぎて子供のこと見れてない。

徳川慶喜、すっかり枯れてしまいましたね。しかしいつも思うけど草彅くんの演技力やべえ。
奥方が病に。いっそ徳川慶喜主人公で大河ドラマ観たい感じ出てきた……そのくらい草彅くんの慶喜いいよね。

これ篤二くんどういうマインドなのこれ。
丁寧に詫びてるようなこと言ってるけど、一方で遊び癖全然治らねえ。口だけ反省みたいなことなのか、やっぱ精神力が弱いってことなのか。
真面目なんだかグレてんだかよく分からん。
なぜこんな良い草むしりエピソード持ってるのにこうなっちまうんだよ篤二……。

……栄一が襲撃されました。でも命は取られず、脅迫だけ。
やっぱそのことには栄一自身が疑問に感じるし、その理由も分かってるようで。水道とコレラ。ビジネスと人々の健康。

なんかここに来て、ドラマ前半の頃の渋沢栄一パートと徳川慶喜パートが再び交互にやってくるという。
奥様が亡くなられて、こうなると徳川慶喜本当に寂しい人生後半みたいに見えますね。実際はどうだったのかな。

日清戦争か、これ。マジで後半の時間のジャンプ凄いですね、今年の大河。
栄一自身が「これからは我らの次の世代」って言い出すの、実にドラマ終盤感がある。

徳川慶喜が慎ましすぎるんだよなあ……聖人かよ。
もはや慶喜自身がそれを望んでいなくても、徳川慶喜の偉業を伝えることを推進する栄一。

日清戦争がまるっとナレーションで始まって終わってしまったよ。
日清戦争に勝ってしまったこと、そのまま日露戦争にも勝ってしまったこと。それが最終的な日本の「敗北」を決定づけたというような本を以前読みましたねえ……。

徳川慶喜、30年ぶりに東京に帰還。
篤二は慶喜に会うことで変わるんすか?


次回「栄一と戦争」。
なーんかこう、この残り数回の間に何をテーマにして話作るのか大事だと思うんですよね。次回は日露戦争か?