心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第32回「論語と算盤」感想

ここに来て渋沢栄一の著作の名前が話のタイトルに。
前回の終わり方的には国立銀行の危機を脱するのかストーリーの軸になりそうですが、そこに「論語と算盤」がどう関わってくるのか。

論語と算盤、いっちょ読んでみますかね。
学生の頃は倫理を選択していたので、政治経済について学んできていないんですよね。でも今になってだいぶ興味出てきたりしてるし。

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大隈重信に直談判しにきた栄一。
言うてまず裏切ってるの栄一だよね。そういう部分が栄一に対する態度にめちゃくちゃ現れてるね。
「私情で政治すんな」って言った栄一だけど、私情で急に政府辞めてるの栄一じゃんとしか思えないんだよなあこれ……。
なんかここ最近の数話見てると、栄一が自分のこと棚に上げてるように見える場面多いんですよね。
とりあえず小野組の犠牲で危機を乗り切りました。ここメインじゃなかったのかよ今回。オープニング前に第一国立銀行の危機が解決するとは。

突如このタイミングで三井組がむちゃくちゃなことを要求してきました。
うーん、基本的に「国のため」に働く気があるのは栄一だけ、というか第一国立銀行だけだよな。

結局洗いざらい調べてもらうことで、三井組のパワーを削ぎ、さらに栄一が銀行の頭取になるという大プラスになりまし……これが大隈重信の狙いだったようで。
この辺の裏での暗躍、非常に面白いですね。

少し落ち着いたタイミングで栄一は静岡へ。
徳川慶喜、完全に洋装だしライフル抱えてますやん。
平岡妻、容赦ねえこと言ってるけどこれ言い返せねえなあこれなあ。このドラマの慶喜、別になりたくてなったわけではない将軍になったのに、背負ってしまったものがあまりに多すぎて切ない。

横浜での蚕ビジネスの破綻気味。
外国の商人達の結託による陰謀で、蚕卵紙の買い控えが起きてやべえみたいです。
大久保利通、ここにきてようやく心の内を見せる。「五代さんに言われたから」だけが伏線だとするとちょっと弱い気もしますけども。

逆に蚕卵紙を市場から無くすことで、価値を維持する戦略。分かりやすい需要と供給の話な感じはあるな。

マジで三井組の三野村さん、薄気味悪いなあ。子供に好かれるのはいいけど、正月に渋沢邸に会いに行くのは完全に思惑あると考えるのが普通でしょうが……。なかったみたいだけど。
三野村さんが「金中心の世の中になりすぎてしまった」と言うのがとても深い。その金の力で生きてきた三野村さんがそれを言うんだもんなあ。

三野村さんは病で他界。
西南戦争は新聞の記事で処理されて終了。
大久保利通の暗殺も台詞一個で処理。
うーん、激動の時代の変化を表現したいのかもしれないけど、ちょっと端折りすぎじゃないの?


次回「栄一と伝説の商人」。
ちょっと今回、色んな登場人物のことを扱ったせいで全体的に薄味部分多かった気がする。
次回は栄一と弥太郎の関係がしっかり積み重ねられるのかな?