心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第31回「栄一、最後の変身」感想

「最後の変身」は何を指すんでしょうか。篤太夫から栄一への変身はもう済ませてるしね……。

テレビ欄の予告の感じだと、今回は富岡製糸場も絡んでくるようで。
銀行設立、富岡製糸場、喜作の帰還、栄一の浮気問題などなど色々盛り沢山っぽいですな。

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さて、親父の葬儀を終えたところに開幕浮気の話してくるんかい。
んでしかも浮気相手に子供できてるじゃん!
「共に暮らせばよいではありませんか」はめちゃくちゃ怖くない?これに関してはこのドラマの千代さんのキャラクターを振り返ると、器がデカいとかじゃなくて監視し続ける的なホラーを感じるんだよなあ……あとこれいい話風のBGM流すなよ。
……ちなみに渋沢栄一、史実でも女癖悪かったとかなんとか。

喜作が釈放。2年半経過していたのか……。
これ栄一が手を回した感じでWikipediaに書いてたんだけど、喜作はこんなに冷たい感じだったんすかね、実際は。本来考え方や道の違い超えてただただ頭下げるしかなくねえか。
徳川慶喜の意志」を正しく解釈していたのは、まあドラマ的には栄一なんですよね。
醒めた目で見てれば、喜作が見てきた仲間の沢山の死って誰の責任でそうなったんだよって感じなんですけどね……。ちょっとこういう感情の吐露、ランボー思い出すな。PTSDっぽいにはなっていたのかな、喜作。

……本当に今年の大久保利通、ただただ悪人として描かれますね。こんなに国を良くする気がないなら政府辞めろやこいつ。
合同の国立銀行作りたい政府と、三井は独立して銀行やりたいと。「んじゃいいや、合同でやらないなら三井組も小野組も政府の担当から外すわ……」はエグい脅迫ですねこれ。
喜作はこれを見てだけどどういう気持ちなのか。「栄一容赦ねえ……」って顔でもなかった気がしますが。

そんな喜作は富岡製糸場へ派遣された。
なんか牢にいる間に時代が変わってしまったんじゃない?と思ったらまるで浦島太郎だって自分で言ってるね。
異人の斬れ!と言っていた惇忠が、今ではフランス人と手を取り合って働いている。やっぱ幕末から明治の日本の変化って凄まじいな。

「三井組ハウス」はちょっとネーミングセンスが。
これ勝手に井上さんが国立銀行の建物として解釈してて怖い。
あと栄一くん、終始やり口がエゲツないんだけど。自分のやり方が、かつて自分が農民のころに税を取り立てられていた幕府の役人と一緒だと気が付いてしまったようです。

富岡製糸場、なんか吸血ハウスみたいに思われていたのか……。一人も工女集まらないはすごいなこれ。
惇忠の娘を皮切りに、1年後には500人も工女が集まった。これは女性の社会進出のエピソードか。本当に明治になって日本は別世界のようになった気がしますね。

喜作、イタリアへ行く気です。これはなんか焦りもあるのかもね。栄一や惇忠に比べると、自分がずっと遅れているみたいな。

西郷隆盛、政府の会議には出てるけど「しょうもねえなあこれ……」ってずっと思ってる感じだな。しょうもないというか、この新しい明治の時代に至ってこれまでの自分のやってきたことを疑問に思ってしまったと。
ああ、なんか西郷さん遺言みたいなこと言ってしまいました。西南戦争フラグ。

栄一の最後の変身、それは「大蔵省を辞める」ことだった。
再び思い出す慶喜の言葉、自分がやっていることに疑問を持ってしまったこと、西郷さんの「お前にはたくさん道が開けている」が後押ししたか。


次回「栄一、銀行を作る」。
岩崎弥太郎が来るか……。んで予告最後の「ありがとう」がなんか不穏だな。誰か亡くなりそう。