心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第25回「篤太夫、帰国する」感想

フランスにいる間に江戸終わってた、みたいな話結構キツくねえかこれ。日本を変えたいという強い志で動いていた栄一が預かり知らぬところで、あっという間に日本は激変していたという。しかも慶喜に仕えている身としては悪い方向にね。

史実通りに描くと、栄一は明治維新の際には当事者ではなかったんですな。
そういう結果だけをただ見ることになる、傍観者的な絶望感が栄一を襲うんでしょうか。

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冒頭の家康の話を考えると、よくここから30年とかで日清戦争日露戦争だってレベルまで発展しますね日本。リカバリー力とか吸収力とか凄すぎると思うわ。

帰国した栄一たちはその身を改められたり、まるで犯罪者のような扱いにも見えますな……。
まあ薩長が上手かったって感じなんですかね、鳥羽伏見の戦いにおいては。「朝敵」というスタンプを相手に押せてしまえばほとんど勝ち確みたいなところは日本独特だと思う。他の国なら「じゃあ朝廷ごと滅ぼしたるわい!」となりますからね。

ホント日本の戦はややこしいですわ。朝廷の存在一つで途端にややこしくなる。
慶喜に対して失望する天璋院。これは「徳川のためなんだから朝敵になろうが戦えや」ってこと言いたいんすかね?そんな単純な話じゃねえんだよなあ……何度も書くけど朝廷がありますからね。
無血開城は美談として描かれがちだけど、徳川視点から見ると無念な話でしかないのか。

喜作がリーダーとなって立ち上がってしまうか。うーん、これやってしまうとマズい。この動きは徳川慶喜が求めている動きではないでしょう。
尊王」って何なんだろうな。そもそも薩長もその「尊王」で動いているのにな。

平九郎くんは飯能戦争の果てに他界。享年22歳。
お守りは死亡フラグでしたね……「俺が帰ったら結婚しよう」は今更ながら綺麗なフラグだったわ……。
随分ドラマティックに世を去ったなあ……。今年の大河は主要人物の死をかなり重たく描くけど、ちょっと今回はリアリティがないくらいにやりすぎてないかな……?

土方こうやってみるとやっぱ頼もしいっすね。
ずっと聞いていた栄一だけど、まず喜作のやっていることが間違っているように見えるんじゃないかなあこれ。やってることとしては、若い時に暴走して幕府襲撃しようとしていた時と変わらないからなあ。
あとまさか長七郎がこんなに長く生きるとは思ってませんでした。先に平九郎がエンディング迎えるとは。
「俺たちは、何のために生まれてきたんだろう」
長七郎が言うと色々重いわ……。


マジで今週の話は何も救いがなかったな。
次回「篤太夫、再会する」。
実家に帰って家族に再会し、そして徳川慶喜に再会する。今回の終わりにちょっと伏線として張られた三井組の番頭さんは出てくるんかねえ?
そして次回は9月12日放送。今度は2週間ほどお休みですか……。