心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第27回「篤太夫、駿府で励む」感想

駿府というと徳川家康の隠居先なイメージですが、幕末〜明治初期頃における駿府ってどういう立ち位置だったんでしょうかね。

Wikipediaでザッと調べてみたところ、幕末には藩の財政はだいぶヤバいことになっていたらしい。
そこで渋沢栄一が派遣されるわけですね。

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明治元年も年末だ」という口上で始まった徳川家康だけど、どうもドラマ観ている側としては明確に「明治になった」というタイミングが分からないまま、気が付いたら明治になっていた感じなんだよね。

渋沢栄一駿府に残すのは、今水戸に戻したら平岡円四郎のように命を奪われる可能性もあるから。うーむ、徳川慶喜の慧眼は曇っていないぜ。
なんか渋沢くん、武士であることにもう疲れちゃってんすかね。「百姓か商いをして余生を過ごしたい」という……まあ気持ち分からないでもないけど。これ民部公子のところに普通に戻っていいよって話になってたら、バリバリ武士的に支えるつもりだったのかもよく分からなくなってきたけど。

太政官札。まあ明確に「貸付」って言ってるからただの借金ですよね、うん。実は参勤交代みたいな感じの、新政府による藩の力を削ぐ戦術なのかも。

思いっきり渋沢栄一が西洋で学んだことを活かしまくってるなあ。
コンパニーを始めるのはいいけれど、その元手がない。ってことで東京の三井組へ行くぜ!
太政官札を金に変えてくれ」は結構勝負だな。まあ2割減は正直妥当だと思う。この頃の太政官札の信用どの程度なのか分からんけど、あんまり信用ない気がするよね……。

栄一と五代の直接の初会話、これ五代サイドは栄一だと分かってて声かけたっぽい?ちょっと挑発的だなあ。これから商売敵的な関係にもなるのかな。

「喜作はなぜ今も戦っているのか」はもはやよく分からなくなってしまっている感じあるな。終わり方って難しいというか、なんか第二次世界大戦の結末とか少し思い出したりして。

「武士も商人もない世の中」です。
幕府が倒れて、現実としてそういう時代が訪れた。川村様が折れたらもう他の武士も折れるわな。……川村がどこのタイミングで心を入れ替えたのかが雑でしたけど。

ホンマ今年の土方くんカッコいいっすね。んで土方に栄一が言った言葉、土方に対してでもあったんじゃないですかね……?土方にとって栄一は「友」じゃなかったのかい。
なんか死ぬっぽい走馬灯めいたものを見る喜作でしたが、まあ結局生き延びるんですけどね。
五稜郭の戦い、徳川慶喜はどういう気持ちで見ていたんだろうな。

川村様もまた、生き延びてしまった人間だった。
地味にこうやって心の内を吐露するの初めてじゃないのこの人。こういうキャラクター結構好きです。

一方五稜郭の戦い終了で、ウキウキな薩摩。
あれ?五代くん渋沢栄一だと認知しないまま話しかけて他のかよ。
やっぱこの感じ、これからの栄一のライバルは五代友厚ですかね。


次回「篤太夫八百万の神」。
なんか仰々しいタイトルですねえ。八百万の神といえば日本土着の神々のこと。どうストーリーに関わるのだろう。