心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第6回「栄一、胸騒ぎ」感想

前回の内容を振り返ると、歴史的に何かが動いたというよりは姉の結婚破談エピソードを軸にしながら「当時の日本人はまだまだ迷信とか信じてるのが当たり前の世界で、栄一は論理的な思考を持つ新しいタイプだったんやで〜」ってのを展開した感じでしょうか。まだまだストーリー全体としては土台作りパートというか、渋沢栄一がどんな人物的素質を持つかを説明している段階でもあるのかな。

渋沢栄一 (小学館版学習まんが人物館)

渋沢栄一 (小学館版学習まんが人物館)

  • 発売日: 2020/12/02
  • メディア: 単行本

予告を観た限りではついに渋沢栄一徳川慶喜が出会いますな。
光と影というか、対極的に描かれ続けてきた二人の初邂逅。

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今回のオープニング家康は、水戸光圀の話から。言ってみれば水戸朱子学の発展によって「あれ?本当は幕府じゃなくて朝廷に支えないといけないんじゃね?」ってなっちゃう武士たちが誕生していったと思うとなかなか深みがありますよね。

劉邦に秀吉に家康に……。
同じように低い身分からトップに上り詰めた人たちがいるんだから、俺たちにも何かできるんじゃね?と希望に満ちた栄一たちである。


「戦」って言われてもまだ現実味がないんだろうな、この時の栄一くんくらいだと。
「俺、慕われてたんかい……」で胸騒ぎ。今週は青春回ですかね。今週はというか今週も。

今のところはじっくり伏線仕込みとか舞台の土台固めだよね。
少し前までドラマよりも映画の方が断然好きだったのが、およそ2時間で始まりから終わりまで全部まとまってるからだった。それがここのところ変わってきて、連続ドラマという長期的スパンで楽しめるようになってきましたね。……まあ「西郷どん」はその前半を観ての後半が耐えられなくて視聴やめたわけですが。あの大河好きな人には本当に申し訳ないですが。


「私は徳川の飾り物」などと自分で言っちゃう慶喜。しかし平岡円四郎と徳川慶喜の関係は好きだな。
本人に将軍になるつもりがなくとも、その才覚とカリスマ性は間違いなく将軍の器ってのがまたなんとも、ですな。
「やりたいこととやるべきことが異なる」のはよくあることだが、この場合の慶喜の「やりたいこと」ってなんなんだろうな……。

今回の対比は栄一の初恋と、慶喜の結婚ですかね……。
ストーリー展開における対比は本当に徹底していて分かりやすい構造ですね、今年。


さあハリスが日本にやって来ました。
個人的には徳川斉昭の、こういう時だけ朝廷を都合よく使う感じはあまり好きじゃねえなあ……。
慶喜が将軍になるなら、斉昭は喜んで隠居する。
ちょっと伏線っちゃ伏線かなあ……。


北辰一刀流、真田範之助。道場破りするだけあって強えですね。
ここでキーワード「尊王攘夷」が出てきました。
あと千夜ちゃんモテモテですね、うん。
あと「長七郎に勝てたら千夜と結婚できる」みたいなクエストも出てきた。


……これ栄一くん何歳くらいなんだこれ?
千夜ちゃんと手が触れ合って、自分の感情が理解できないっていくつやねん……。
一方で徳川慶喜のところの嫁さんは発狂してダウンするが、それを見る慶喜は冷え切っている。
これまた動と静の対比だな。


明確に水戸家としては幕府と朝廷を天秤にかける場面では朝廷側に立つということを提示されました。
これ大事だよなあ。最終的に徳川慶喜無血開城するという意味でも。


おおっ、栄一と慶喜の出逢いは並んで立ち小便ですよ。
特にセリフなんかもないけどなかなか印象的ですね。この瞬間においては立場が平等っつーか。


次回「青天の栄一」。
ここにきてサブタイトルのルール変わるのかよ!!