心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

青天を衝け 第1回「栄一、目覚める」感想

1話目に対して早速ネガティヴなこと言うのもアレなんですが、ちょっと不安が一杯でね。
「朝ドラ的な爽快感がある作品」みたいなことを既にコンセプトとして何かで読んでしまい「それ朝ドラでええやろ」となっていますから。

渋沢栄一という人物自体は現代日本を語るにおいて超重要なのは間違い無いので興味はあるんだけど、今回の大河の作風があまりに合わない場合は「西郷どん」の時のように途中で視聴打ち切る可能性はそこそこあるなあ……と思いつつ、とりあえず初回を観てみます。

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「こんばんは、徳川家康です。」
衝撃的な開幕したな今回。大和朝廷から武士の歴史を振り返るんかい……。完全なる現代丁寧語で話す徳川家康は流石にもうちょっとどうにかならんのか。

馬で駆ける徳川慶喜の一団に対して「既に徳川のお命は尽きてございます!」はだいぶ攻め込みますねえ。んでこの流れで士官に成功っぽい流れになるのが大味すぎる展開。


今作のオープニングは……まあ戦乱の明治維新よりも、その後の新時代を明るく切り拓く物語だろうからこの感じでいいんでしょうね。武士である時代の和服パートから、海を切り開くと西洋の服装に変わってるのは結構いい演出な感じ。

栄一少年……4歳ってこんなにジャキジャキ喋るし言うこと聞かないで走り回るっけか。
ちょっと栄一くんの活動力に対する演出が過剰すぎて、ここまでくると「寂しがり屋」とか「強情っぱり」とかいうレベルじゃねえ気がするんだけど。
結局普通に蚕小屋に隠れてただけという。挙句「親父がオレを連れて行かなかったのが悪い」になるし、この子は大丈夫なんすか?

当初大権現とは……「徳川家康です。」
徳川家康がネタみたいになってるわ。

「オレを置いていくのが悪いんだ」をずっと言い張ってるのヤバくねえ?なんか4歳に対して失礼に感じがするんだけど……。


「血洗島」ってすごい地名ですね。養蚕業の場所ですか。
養蚕と藍染め。衣類産業が軸になる場所で育った渋沢栄一。これが将来日本を経済的に変える男のバックボーンになるんですかね。……蚕が揃って踊っておるわ。


一方水戸。
徳川斉昭による軍事演習が開催されていて、これは海外からやってくる敵を想定したもの。
その演習に参加していたまだ若い後の徳川慶喜。飛ぶ鳥を弓で一閃。見事ってレベルじゃないスナイプ力だわ。
うーむ、この徳川慶喜のパートは全体がライトなノリの中でも比較的しっかりしているから、こっちメインなら結構楽しく観れそうなんだが……。
徳川斉昭も悲しい人生の終焉を迎えるけど、ドラマにしても面白そうなんだが。


6歳になった栄一。どうやら頭の良さの才覚が発動してきてますね。何にでも疑問を持つめんどくせえ子供だったところに頭の良さが発動すると知力が加速度的に進歩しますからね。
んでどうも代官様はクズっぽいなこれ。

やっぱ主人公って、頭も聡明だし行動力エグくて心がまっすぐなのは基本共通ですな。
罪人であるはずの人間から千夜の櫛を見つけてもらい、それを返してもらった一件はさらに栄一くんが世の中に疑問を持つポイントですな。


罪人、めちゃくちゃ頭良さそうやな。と思ったら砲術家ですよ。
この幼い栄一に「この日本という国をどうすればいいのか」を話す。
「オレが守ってやんべ!この国を!!」
いやいや。いやいやいや。まだ流石に早い。


これは実際には渋沢栄一徳川慶喜のダブル主人公的な感じでしばらく進むのかな。だとしたら徳川慶喜パートが面白いなら継続して観れそうですが、正直初回を観た感触はやっぱり自分に作風が若干合いませんねえ……。


次回「栄一、踊る」。
今作はサブタイトル「栄一、◯◯」で統一していくんですかね。