心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

路地製麺、美味しいけど個人的には惜しいラーメン

最近ラーメン激戦区と化している五橋周辺の新店「路地製麺」さんに行ってみましたよ。

f:id:hiza10ji:20201103101034j:plain

五橋駅近くにある松屋、その脇にある飲食店などが並ぶ路地にあるお店。
調べてみると化学調味料不使用、いわゆる無化調ラーメンらしいです。物足りない人もいるかもしれないが、単純な塩分の濃さではない旨味を楽しめる無化調ラーメンが自分は好きなのでこれは問題なし。

ということでこの日のメニューだった「柚子黒醤油ラーメン」食べてみました。

スポンサーリンク



こだわりと一体感

まず気になるスープ。思っていた通り「濃くはないが旨味はある」スープで、かなり美味しいと思いました。レンゲに掬い一口スープを飲めば、しみじみ美味い……と思える味わい。

麺は喉ごしの良い、ツルツルモチモチのクオリティ高い麺。こちらは製麺所に依頼してオーダーしているようです。

具材も見た目でインパクトのある白髪ネギの他に、火を入れた柔らかいネギの青い部分、チャーシュー、メンマ、煮玉子と盛りだくさん。柚子の皮が爽やか。
煮玉子はトロリとした半熟。個人的な経験値では、煮玉子をちゃんと作っているお店は他の部分も手を抜かない感じがありますね。こちらの路地製麺さんからもそれはすごく感じました。


と、ここまで書いてきたようにそれぞれのポイントはかなり高水準なお店はなんですが……今回のラーメンに関して言えば、個人的には「一杯のラーメン」としての統一感に欠けるラーメンという印象。

水分量の多いツルツルモチモチの麺は、濃くはないが旨味があるスープと絡みにくい。スープだけで飲むとかなり美味しいスープが、麺をすすった時には妙に薄く感じる。この麺は味噌ラーメンとかと相性いい気がする。
具材もそれぞれがしっかりと美味しいけれど、これまたラーメン全体として考えた時にそれぞれの具材が主張しすぎる感があります。


総じて繊細なスープに対して、麺も具材も強すぎるように感じました。それぞれはすごく美味しいのに。タイトルの「惜しい」というのはそういうことです。
スープ側を合わせるならもっと醤油を効かせてしまった方が良いだろうし、このスープをこのまま活かすならよく絡む細めの低加水麺に変えるとまとまるんじゃないかと言うのが私見
あるいはこのタイプの麺なら同じ無化調ラーメンの「麺匠ぼんてん」さんのように、ちぢれ麺にして絡みやすくするとかね。
たっぷりの白髪ネギも綺麗だが、この量になると上品なスープに対して多すぎるような気がします。


めちゃくちゃ美味しくなる要素が揃っている状態の「路地製麺」さん。なんか不思議な気持ちになりましたが、歯車がハマった時には物凄く美味しいラーメンになりそうな予感しかないので期待値は高い。
メニューが日替わり(?)で、その日の一杯って感じでちょいちょい変わりレギュラーメニューというのはない様子。自分が行った日は、夜の営業は今回食べた柚子黒醤油ラーメンと混ぜそばの二択でした。

……ということは、ちょいちょい通っているとどこかのタイミングで大当たり引く可能性ありますよね。しかもその可能性は結構高いよな。