心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

また「安倍総理以外なら誰でもいい」勢か

途中かなり鋭いこと言ってるんだけど、話のオチが残念な田原総一朗さんの記事。

週刊朝日の記事だからどういう着地を見せるかはまあ想像できたけど、この「安倍総理以外なら誰でもいい」を本気で考えてる人は思考が浅すぎる。
誰でもいいじゃねえよ、その「誰でも」の中からベストな人挙げてね。その人が確かに安倍総理より良いと判断したらその党に次の選挙投票しますから。

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国民の多くは、決して安倍内閣に満足していたのではない。強い不満を抱いていても、野党が弱すぎて、野党による政権に現実感を持てなかったのだ。

田原総一朗「国民激怒で支持率急落“安倍首相以外なら誰でもいい”」

ここは同意できるポイントで、おそらく自分のような消極的現政権支持者に共通している部分でもあると思う。
もうちょい正確にいうと野党が弱いというよりも「与党以上に政治面で期待できない」だろうけど。

実は、選挙のたびに、私は野党各党の代表たちに、「あなた方は、アベノミクスの批判ばかり強調しているが、国民はアベノミクスの批判など聞きたくはない。あなた方が政権を握ったら、どういう経済政策を行うのか。それを具体的に示すべきだ」と強く求めたのだが、具体的な経済政策はいまだに示されないままである。これでは、国民は野党に投票する気持ちになれないはずである。

田原総一朗「国民激怒で支持率急落“安倍首相以外なら誰でもいい”」

田原さん良いことやってるじゃないの。ここに対して各野党の代表が具体的な回答できないあたりから、田原さん自身も「これでは国民は野党に投票する気になれない」と推察できている。


……のに、この記事のオチがこちら。

国民の多くは、極端に言えば、安倍首相以外ならば誰が首相になってもよい、とさえ考え始めている。

田原総一朗「国民激怒で支持率急落“安倍首相以外なら誰でもいい”」

何故そうなるのか。「黒川前検事長をめぐる一件で国民の怒りが爆発した→安倍総理以外ならば誰でもいい」は流石に繋がってないですわ。あと「国民の多くは」って勝手に括られてもな。

安倍総理以外なら誰でもいい」を言う人に共通しているのは、意地でも具体的に候補者の名前を出さない点。
本当に日本を良くしたいと思うなら、その「誰でも」の中でも特に優れた人に託したいわけです。だから名前を挙げていただかないと、こちらとしても比較しようがない。
そもそも一国の総理を選ぶにあたり「誰でもいい」なんて無責任なこと言ってるような思考停止されてもね。少なくともこっちは比較した上で現状の選択肢で一番ベターなのが今の総理だと思ってるわけですから。