心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

自民党総裁選を振り返ってみる

久しぶりに真面目に政治のお話。今回の自民党総裁選にはなかなかヒヤヒヤしていたこともあるので、今回は長文でいきますよ。
結果が出たところで、個人的には高市さんが新総裁になってとりあえず一安心。どう考えても小泉進次郎氏では何もかも上手く行くわけがないというのが自分の判断でしたから。
ということでここからずっとそのようなスタンスの自分が書いていく内容なので、小泉支持やそもそも反自民みたいな人は読まない方がいいと思います。どうせイライラして終わりだから。

ちなみに小泉さんに関しては、勝手な想像の範疇でしかないんですが彼自身が周囲から利用され、担ぎ上げられただけでは?と思っていたりします。
どう考えても「小泉進次郎を総裁にしたい」のではなく、「高市早苗を総裁にしたくない」がために利用されたように、個人的には見えるんですよね。

スポンサーリンク



二人のメッセージ

途中から高市早苗小泉進次郎の一騎打ちになるのが見えてきたところで、メディアもこの二人にフォーカスして取り上げていました(後述しますがその取り上げ方には大いに問題がありますが)。

で、そんな二人の発信していた内容をざっくり振り返るだけでも、どちらが事実上次の総理に相応しいのかは誰がみても明らかだと思いました。少なくとも国民目線では。

「国のため」を発信していたのが高市さん。
自民党のため」を発信していたのが小泉さんです。

国民の視点でどちらに総理になって欲しいのかといえば当然前者であり、極論自民党よりも良い政党があるならそちらに支持をシフトする考えなのは当たり前です。だからこそ石破政権の間に自民党は大きく議席を減らして、参政党の躍進などが起こったわけですから。
故に党員票の方は圧倒的に高市さんに集まりましたし、そして「自民党のため」を発信していた小泉さんは選挙前にあれだけ色々な高市潰しの工作がバレても、高市さんに迫るだけの議員票を獲得した。実に分かりやすい話だと思います。
それどころか直前の麻生さんの動きや後述する小泉陣営の自爆がなければ、おそらく議員票は小泉さんが勝っていただっただろうなというくらい拮抗していたのが個人的には恐ろしいんですがね。

ここで小泉進次郎総裁が誕生していたら、おそらく自民党支持者はごっそり減っていたはず。議員としての自己保身という視点で見ても小泉支持は理解に苦しむんですが、それを読むこともできない現職議員が大量にいるっていうのもまた怖い話です。

小泉進次郎支持勢力の思惑

小泉進次郎支持勢力って、はじめに書いたように「小泉進次郎に総裁になってほしい」のではなく「高市早苗に総裁になってほしくない」という行動原理で動いていたと考えています。
先立って「高市早苗総裁は阻止したい」という考えがあり、そこに小泉進次郎という都合のいい「人気と好感度はあるが傀儡として使いやすそう」な人間が対抗馬として存在したので、ぶっちゃけ小泉進次郎という人間はそういう人たちに利用されただけだと思っています。
本気で小泉進次郎総裁に政治家としての手腕を期待していたのは本人含め少数だったというのが個人的な考察。

それを示すのが今回の総裁選に絡んだ色々な事象。

メディアにしろネットにしろ、目立ったのは「高市総裁はダメだ」という方角のメッセージでした。
例えばTwitterでは連日「#高市やばい」というハッシュタグのような、小泉派視点で見ると敵対勢力を貶めるような発信ばかり。
肝心の「小泉進次郎なら良くなる」というタイプの発信はほとんど見つけることはできませんでした。
ぶっちゃけ小泉さん本人もテレビなどの討論番組において、他候補者と比較すると圧倒的に内容がペラペラでしたし……。

さらにネット投稿でのステマ疑惑、あるいは神奈川県で高市派の党員を勝手に党員から減らしていた疑惑など。
このような「バレると小泉進次郎個人にもダメージが及ぶ」タイプの不正を普通に発動してくる感じ、申し訳ないんですが支持者が小泉さんを下に見ているように感じます。本当は小泉進次郎という人物のことなんてどうでもよくて、とにかく高市早苗総裁の誕生を阻止したかっただけ。そのための神輿として担ぎ上げられただけ。
だから小泉さん本人が「私は知らなかった」みたいな発言をしていたのも普通に事実の可能性が高いと思っていて、本人に話も通さずにそういう不正紛いのやり方を実行していたり、あるいはそういう手段を取らないと高市さんに勝てないかもしれないと思われていたという点からも大して期待はされていなかったんじゃないかなあって。かわいそうですけどね。

あとはここからはあくまでも想像だし、半ば陰謀論的ですが……このようなネットを使った工作や手段を選ばない不正っぽいやり方、どうにも一部の左派政党支持者によく見るやり口です。
そっち側の政党支持者から見て高市早苗小泉進次郎の「どちらが総裁になってほしくないか」といえば圧倒的に高市さんなので、そういった勢力も背後から小泉さん側に肩入れしたんじゃないかなあとは思ったりしています。

マスコミが終わってる

今回の総裁選、日本のほとんど全てのメディアがゴリゴリの左派であることが明らかになりました。
高市さんの味方とはいかなくても、高市・小泉両名を平等な視点で取り上げていたテレビ局って今回存在しましたかね?自分が観ていた限りでは1つもなかったんですが。終始小泉上げ、高市下げといった感じに見えました。

この辺も上で書いたのと同じで、どちらかというと「小泉進次郎総裁に期待していた」のではなくて「高市早苗総裁では都合が悪い」人たちの集まりなんだろうと思いました。
安倍政権は終始メディアが叩き続けていて、その系譜を継いでいる高市さんですから。
一方で中国などとの協調路線気味だった石破政権と、それを引き継ぐ発言をしていた小泉さんというカタチ。
この辺いうと、そもそも国民からの信を得られず退陣することになった石破政権のやり方を引き継いで勝てると思ってたのが割と謎ですけどね。

何も考えずにただ外国人を受け入れるような政策に対して、ちゃんと締めるところを締めると宣言している高市さん。
これがかなり効いているのではないかなあと思います。左派政党ってやたら外国人受け入れようとしますから。
個人的には外国人受け入れ自体を否定するつもりはありませんが、少なくともその素性なりなんなりはちゃんとした真っ当な人だけを受け入れるようにしてくださいね……という感じ。そこの制度が甘いから、現在のような事態になっていると考えているので。
日本でも法やルールを守ってちゃんと頑張っている外国人もたくさんいるんだから、そういう人たちが肩身の狭い思いをしないためにもちゃんと法整備等してほしいなあと思っています。

他にも既存の権力とは距離を取るようなスタンスも見せていたりしますね。例えば税金関係の話ではその辺りの話もあって、財務省と繋がりのある勢力からはめちゃくちゃ攻撃されるでしょうし。

高市さんが掲げる政策が実現できた場合、相当抜本的な改革になりますしそれを期待したいところですが……時間はかかりそうだし、苦しい戦いになりそうです。

自爆

今回の総裁選、ここまで書いてきた小泉支持勢力の高市さんを落とすようなネガティブキャンペーンによる自爆だと思いました。
逆に小泉支持者が真っ当に戦ってきていたら、高市さんは危なかったかもしれません。

連日のネット・テレビでの高市さんを落とすような発信。
逆にそれらの手の内が現代のネット社会故にバレて拡散されたことで、逆効果となって小泉さんを支持する人が減少した……というような気がします。
結果的に小泉さんの武器は何よりもそのイメージの良さだったのに、周囲の工作が過剰だったりミスしたことによってそのイメージが落ちました。

この「相手を下げる」という形での戦い方、ネットが一般化した現代では逆効果になることが改めて証明されたように思います。
散々マスコミは「小泉進次郎優勢!」みたいな報道をし続けていましたが、結果はその反動もあってなのか高市さんの勝利でしたから。
……というか、今回のような不正紛いの手段を使うような組織がバックにいる小泉さんが勝たなくてよかったなと思っています。これで小泉進次郎勝利ってなると、そもそも選挙制度への冒涜ですから……。

これから高市さん大変だろうなあ……と

このままいくと女性初の総理大臣になるであろう高市さん。ここに関してフェミニストが喜ばずにむしろ高市批判を展開しているのを見て頭が痛いというか、やはりあの人達の本質はフェミニストという立場を隠れ蓑にしているだけなんだよなあ……などと思ったりして。
というか毎度毎度思いますが、マジで真の意味でのフェミニストの皆さんはああいう偽物のフェミニストに対してちゃんと反論したほうがいいって。

……ということも含め、高市総裁の誕生は自民党の岩盤支持層が求める「期待していた自民党の姿に近い総裁」の誕生でもある一方、ここまで書いてきたように敵もかなり多いのが分かります。そもそも自民党内部に敵が多いわけで、岸田前総理とその周囲は間違いなく反高市でしょうから。
同じ党内でそういうくだらない派閥争い自体しないでほしいんですけどね……。

メディアもここからひたすら高市叩きを繰り返すのは目に見えていますし、一部の野党も同じでしょう。この辺りが酷くなるだろうから、ますますテレビを観る人は減りそう。既にサンデーモーニングの内容とか相当酷かったらしいですね。

正直、これまでの総理以上に物理的な意味でも危険がある立場になったと思うので、身の安全もしっかり考えていただいて。
ライフワークバランスにも言及していましたが、身体を壊すほどの無理はせずに。掲げている道は現在の日本を考えるととてつもなく険しいので、一歩一歩着実に日本をいい方に変えていっていただければ……と思います。

ぶっちゃけ前回の選挙は石破政権を見限って自民党には投票しませんでしたが、今回高市さんになったことで消極的自民党支持の立場に復帰した感じの自分です。ずいぶん久しぶりに、政治に対して多少の希望が見えたように思います。
ただし今回の結果を見る限り、議員のうち約半分は小泉さんに投票していたという事実がある。高市さんでも何も変わらない、変えられないということになると、本当に自民党は終わりだろうなと思います。