心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

単純にテレビ番組の需要が減ってる時代ではあるよな

TBSのバラエティ番組「ジョンソン」が9月末で終了するとのことです。
以下スポニチさんの記事から冒頭部を引用。

TBSのバラエティー番組「ジョンソン」(月曜後9・00)が9月末で終了することが18日、分かった。かまいたちモグライダー、見取り図、ニューヨークのお笑いコンビ4組をレギュラーに据え、昨年10月にスタートしたが、1年で幕引きとなった。

わずか1年で…TBS「ジョンソン」 9月末で終了 「リンカーン」後継バラエティーも視聴率低迷― スポニチ Sponichi Annex 芸能

かつて人気のあった「リンカーン」の後継番組のような形で始まった「ジョンソン」ですが、自分は番組開始直後の放送だった運動会を観て「ああ、これはダメかも分からんね」という感じでした。
辛辣なこと言ってしまうと、面白くなかったんですね。なんか終始緩くスベっているような空気感というか。

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そもそも「リンカーン」はダウンタウンを軸に、さまぁ〜ず雨上がり決死隊キャイ〜ンおぎやはぎ中川家バナナマンFUJIWARAフットボールアワー……と、バチバチにオールスターチームという感じでした。

一方「ジョンソン」の方は、かまいたち、見取り図、モグライダー、ニューヨークがレギュラーメンバー
勢いのある若手を軸にして……みたいな製作陣の思想は分かるんだけど、もう一個上の視座で全体を大きくまとめてくれるような人が不在なのがなんとも厳しいというか。敢えて言うとかまいたちがその立ち位置かなあと思うけど、観ている側は前情報から「リンカーンの後継番組」という認識でいますからね……多分思ってたのと違う、みたいな感覚になった人もいるんじゃないかな。
正直なところ「リンカーン」のようなオールスター感はないんですよね。

と、ここまでざっくり「ジョンソン」について書いてみましたが、そもそもテレビそのものの需要が「リンカーン」が放送されていた時代よりも大幅に下がっていると考えています。正直何やっても、過去のテレビのような視聴率を獲得することは不可能でしょう。
ネットの急激な発展もあって、AmazonプライムNetflixのような媒体で「観たい時間に観たいものを観ることができる」時代が来ました。
というか、自分が観ている数少ないテレビ番組もほぼ全て録画したものを視聴しているわけでして。リアルタイム視聴は時間的な制約もありますが、 CMが邪魔くさいのもありますね。ちゃんとリアルタイム視聴しているのは大河ドラマくらいか。NHKはCM挟まりませんからね。

ドラマをよく観る母親も、録画しておいたものを自分の好きなタイミングで観るように。当然ながらCMを飛ばして視聴しますし、むしろそうしたいから録画して観ているようです。
我が家はNetflixのようなサービスは利用していませんが、録画したテレビ番組とYouTubeがあるのでもうそんな感じ。YouTube観ている時間の方が明確に長いですね。
YouTubeYouTubeでしょうもないCMが挟まったりしますが、こっちは少し我慢すればスキップできるようになりますし、やはりテレビと違い「観たいコンテンツを自分の都合のいい時間に視聴できる」というアドバンテージもあります。


「ジョンソンが終了する」というニュースから書き始めたこの記事ですが、個人的に言いたいことは地上波放送というシステム自体がそろそろ限界なんじゃないかなあっていうお話。
昔はテレビしかないから、家族みんなでテレビを観ていたわけですが……時代が変わって、スマホやパソコンから、それぞれ個人が好きなものを好きなタイミングで選択して視聴できる時代になりました。
録画視聴率や個人単位での視聴率も計測できるようになってはいるようですが、それでもテレビ番組全体の視聴率は低下傾向にあることも考えると、どうしても「テレビ以外の動画サービス」というものの方が強くなってきているのだろうなあ、と。

あとは人にもよるでしょうけど、テレビ局への不信感とかですかね。
偏向報道や行き過ぎた取材は日常茶飯事、飲食店への取材などでは明らかに自分たちテレビ局が上であるかのような態度だったり、あるいは大きな出来事となってしまった実写ドラマ化の際の原作者の軽視などなど。これらもインターネットが発達したことで、今まであまり騒がれなかったようなテレビ局の体質が表面化してきた感じがあります。
この辺、それこそずっと「テレビしかなかった」という時代が続いたが故の殿様商売が招いた体質な気もしますけどね。化けの皮が剥がれてきているんだけど、あまりにも長い期間殿様商売でやってきたから内部から浄化できなくなっている印象です。