心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ゲーム】このままスクエニのソシャゲ減っていくのかね

今月の頭に、スクウェア・エニックス・ホールディングスが221億円の特別損失を計上したというニュースがありました。

この出来事があってから、その後のスクエニの動向は自然と話題にのぼりやすいといいますか。
今後の経営方針の発表では「量より質」を打ち出していたものの、一方で具体的なビジョンがあまり見えない内容だったためゲーマー視点からすると期待が持てず。
さらにはFF7リバースの売り上げ本数などもなぜか公開しないので、ヒット作として公表できるほどは売れていないのだろうということを推察させる状態に。実際に売れていればその本数を公開することが、そのまま強いネームバリューになりますからね……。

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で、スクエニさんの特別損失の内容的にはスマホゲームではなくコンシューマゲームに対する損切りだと思っていたんですが、むしろ特別損失発表後にポンポンとスマホゲームのサービス終了を発表している……というのが現在。
まず『トワツガイ』というゲームのサービス終了が発表され、続いて先日『ドラゴンクエストチャンピオンズ』『ドラゴンクエストけしケシ!』もサービス終了が発表されました。
うーん、ドラクエでもあっさり切り捨てますか。チャンピオンズの方は1年くらいしか保たなかったらしいですよ。

この辺の発表をきっかけに、過去のスクエニ産ソシャゲについてまとめた方がいてちょっと戦慄しています。
これまでに130本もサービス終了させており、しかもそのうちの81本は2年以内にサービス終了しているらしい。これは完全に「質より量」だったんだなあと感じさせてくれるデータです。

この動きはスクエニ自身が生み出してしまった悪循環だと思っていて、こうやって「スクエニスマホゲームは短命」という感覚がゲーマー側に育つと、当然ながら「すぐ終わるかもしれないゲームに課金はできないなあ……」ということで警戒します。
結果として仮に内容が良いゲームだったとしても「スクエニのゲームだから」という理由で課金を渋る=売上が伸びない。当然日本のスマホゲームは課金でマネタイズをしているわけですから、良いゲームを開発陣が作ったところで「スクエニだから」という理由からユーザーは課金せず、売上が上がらずにサービス終了。この辺はネガティヴな方角の相乗効果を生んでしまっていると思います。特に近年については、この流れで終了したゲームも結構多いと思うんだよな。
……まあ、いわゆるクソゲーと言われるものも多かったみたいですが。これだけ数多くリリースしていたら、その中には質の悪いゲームも多数混じるのは必然。この辺が初期の頃に信用を落としていった理由ではあるでしょうね。

ということで現在のスクエニスマホゲーム、これまで積み上げてきた様々な要素の結果「始まる前から課金が渋られる」みたいな地獄の構造になっていると思うんですね。極端な話どんなゲーム出しても無駄だと思うんですな、この状況になってしまうと。


経営方針の話を見るに、コンシューマだけでなくスマホゲームに関してもある程度整理していくのかなという感じがします。
引き続き新作のスマホゲームはリリースするのかもしれませんが、それよりもサービス終了させる作品の方が多そう。一部の長続きしているスマホゲームだけ継続していく感じになるんですかね、これは。

今のスクエニって一番失ってはいけない信用を失い続けて底に辿り着いている気がするので、ここからどうやったら巻き返せるのか、自分の思考ではとても思いつきません。どうやって立て直すんだろうな、ここから。
そもそも今の若い人にとって「ファイナルファンタジー」には大してブランド価値がないと思うし、何かしらこれからのスクエニを背負うような新タイトルを生み出して、しかもそれが大ヒットでもしない限りかなり厳しそう。ゲームメーカーとしてのスクエニは緩やかに縮小化していくような気がしますね。