心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【FGO】8周年強化クエストを振り返る

全ての強化サーヴァントが出揃ったところで、今回の強化クエスト全体をちょっと振り返ってみようかなと。

先にざっくりまとめて書いちゃうと、その運用方法自体が革新されてしまったセイバーオルタが一番デカいでしょうか。あとはNPに関する部分が改善され周回て使えるようになったりして、全体としては役割のなかったサーヴァントにも役割が出てきた印象。まあ一部可哀想な強化をもらっているのもいますね。
毎度のことではあるけど、強化クエストキャンペーンの度に輝き出すサーヴァントと哀しみに暮れるサーヴァントがいる感じです。

以下さくさくっとそれぞれについて書いてみます。

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セイバーオルタ

超絶強化と言っていいでしょう。
そもそも「バスター性能アップ(1ターン)」のみの寂しいスキルだったのが「バスター性能アップ(3回/3ターン)・バスター攻撃時にNPチャージ(3回/3ターン/10%)・無敵貫通(3ターン)」の【魔力放出(逆鱗)】に強化。
運用方法が変わるレベルの強化が来ました。大当たり。

ジャガーマン

ジャガー・パンチ】に「フィールドを森にする状態を付与」が追加、さらに獲得スター量がアップ。
スキル【ジャガー・アイ】がクリティカル威力アップに加えて森フィールドの時にスター発生率、スター集中をアップさせるスキルなので、ジャガーマン単体で自己完結できるように。
回避2回のスキルもあるので、単騎性能は良さそう。コストの低さも活かしつつ、聖杯戦線で活躍できるかも。

ブラダマンテ

【魔術解除】が【麗しき美姫の指輪】に変化。
NPチャージ量が20から30に増加し、地属性特攻、NP獲得量アップが追加。
NP周りが大きく改善され、Wスカディでシステムが組めるように。
周回で使えるようになりましたが、ライバルが多いですね。メリュジーヌ・エレシュキガル・ヴリトラパールヴァティー等ランサーのシステム周回アタッカーは多いのでなんとも。

ウィリアム・テル

今回のおもしろ説明枠でしょうか。
【不動の忍耐】が【機へ至る忍耐】に変化。
・敵全体の回避状態(解除不能状態は除く)の対象に【マーキング】状態を付与(3ターン)
・敵全体の【マーキング】状態でない対象に回避トラップ状態(ターン終了時に回避状態の時、【マーキング】状態を付与(1回/5ターン)
が追加されました。
【マーキング】状態は回避状態特攻効果が適用される弱体効果だそうです。

ウィリアム・テルの宝具が回避状態の相手に特攻攻撃を行うものなので、その対象が増える……というか持続ターンが伸びる感じか。要するに回避が剥がれてもマーキング持続ターン中は特攻対象になるってことですかね。
不具合で解除不能な状態の回避持ちの対象にもマーキングが入るようになっている(いた?)みたいですが、むしろそのままでいいんじゃないかなっていう。

源頼光

【魔力放出(雷)】が【雷神の顕】になり、バスター性能アップが3ターンに延長、さらにNPチャージ30が追加。
周回しやすくなる、ブラダマンテと同じ方針の強化という感じ。アルジュナ・オルタやモルガンがいる場合はこれでも出番はなかなかなさそうだけど、それでも明確に周回で使えるようになったのは大きいと思います。

アンデルセン

【人間観察】が魔改造
これまでのクリティカル威力アップ(3ターン)が40%から50%アップに強化されたところに加えて……。
・【善】特性の味方全体のスター発生率アップ(3ターン)
・【中庸】特性の味方全体のNP獲得量アップ(3ターン)
・【悪】特性の味方全体の宝具威力アップ(3ターン)
・【善・中庸・悪】特性を持たない味方全体のクリティカル威力アップ(3ターン)
が追加。

【悪】特性への宝具威力アップが無難に強そう。
アルジュナ・オルタがまさかの良相性。善・悪のどちらの特性も持っているので、どちらの恩恵も受けられるらしいです。
アンデルセンは低レアサーヴァントでコストも低いため、編成次第では便利に使えそうです。

カルナ

【無冠の武芸】が【喜捨の末】に変化。
NPチャージが30に増加。スター発生率・クリティカル威力アップの数値が強化された上、スター40個獲得が追加されました。

個人的にこれは結構アツい強化。
まずNPチャージが25から30になったのは極めて大きいです。結局100溜まっていないと宝具が撃てないゲームなので、極端な話を言うとNP25チャージってチャージがないのと変わらないような局面も多かったんですよね。
そして「スター集中がないなら、自分でスターを出してしまえばいい」と言わんばかりのスター40個という大量獲得。

変則周回なんかでちょっと光りそうな気配を感じます。
敵が単体で出現するwaveで【喜捨の末】を使ったあと、そのままクリティカル殴りで突破。
次のwaveで宝具を使用……というような流れはちょっと考えられますね。クリティカル威力アップ・スター発生共に3ターン持続するので、宝具とクリティカル殴りを合わせていくような展開は考えられます。
宝具は神性特攻。将来的にイベント周回の90++などで使える場面あるかも?

水着沖田

【M・DRIVE】が【誠・DRIVE】に変化し、NP30チャージとNP獲得量アップ(3ターン)が追加。
ブラダマンテとほぼ同様の強化で、これでもちょっと厳しいみたいですが礼装次第ではシステム周回ができるようになったらしいです。
自前バフのおかげで宝具火力が高く、システムアタッカーが少ないアサシンの中では多少使えるかも。
ただ去年の水着イベントに参加している場合、配布の水着ワルキューレがシステム可能アサシン。こちらは宝具も5だし、強化されたジェット沖田さんでも厳しい気がします。

アナスタシア

悲しみ強化枠。
【シュヴィブジック】が強化。敵単体だったスタンが全体に拡大し、さらにアーツ耐性ダウンが追加。
……先日書きましたが、個人的に欲しかったタイプの強化ではないですね。これだと結局アナスタシアを使う場面は増えなさそうな感じ。
素直に宝具強化とかで良かったんじゃない?

水着清姫

敵全体のクリティカル率を下げるだけだった【情熱の炎夏】に、火傷状態付与(5ターン)が追加。
さらに清姫自身に攻撃時に延焼付与(5ターン)と、NPチャージ20を獲得。
化内容自体は盛りだくさんですが、なんだか微妙な感じです。
まずNPチャージが20っていうのがどうすりゃいいの感。カルナのところで書きましたが、今のFGO環境だとNPチャージは30ないと宝具連射のような運用はかなり厳しいんですよね。ここに関しては単純に30チャージじゃダメだったのかね、という。
宝具でも火傷を付与できるので、火傷と燃焼を絡めて継続ダメージ軸の運用ができるように。火傷軸だと楊貴妃がまず思いつきますが、一緒に編成して火傷を積みまくるみたいことも一応アリ……?
結局直接的な火力に結びつく強化ではないので、微妙か。

水着アビゲイル

【正気喪失】が【ミッドサマー・ナイツ】に変化、自身のバスター性能アップ(3ターン)が追加されました。水着アビー待望のバフが追加。
敵に対する防御ダウン系のデバフはかなり分厚いサーヴァントだったので、自身に対するバスターバフを獲得したことでかなり火力はアップしたようです。

ただし、そもそもの性能が敵に対するデバフに特化していたこともあり、本来なら水着アビー自身の火力アップよりも他アタッカーのサポート性能アップの方が良かった感はあります。例えば今回の強化のバスターバフが味方全体なら、敵の防御を下げつつ味方アタッカーの火力を高められるという運用でかなり光ったと思うんですね。
水着アビーのクラスがフォーリナーである以上、バーサーカー相手以外には根本的に火力が出ません。あって困らない強化なのは間違いないんですが、うーんというところ。

マンドリカルド

使用後に攻撃した瞬間に自身が倒れる代わりに高倍率バフな【間隙の一撃】が強化。倒れるタイミングがターン終了時に変わりました。強化……強化?

雑にいうとスキル版アーラシュ宝具みたいな感じのスキル。今回の強化で、宝具も絡めつつマンドリカルドでブレイブチェインを組めば結構なダメージは叩き出せそうですが、まずHPが50%以下じゃないと使えないスキルなのでやっぱり使いにくい。まあその制限がない場合、強すぎる気がするので仕方ないんですが……。

しかし……これ強化って呼ぶのかね?

水着アルトリア

【サマー・スプラッシュ!】にNP30チャージと必中(3ターン)が追加。
これは無難に良さそう。そもそも単体宝具でありながら驚異的なNP回収率で連射が可能なサーヴァントだったので、アペンドスキル込みでNP50状態からスタートできることで礼装やパーティ編成の自由度が上がったんじゃないでしょうか。

一方で「そもそもNP面は十分だったんだから、宝具強化などで火力が欲しかった」という意見もかなり多いみたいです。Wキャストリア編成なんかだと、サポートの支援だけでNP100にできるから気持ちは分かりますねえ……。

ガウェイン

宝具【転輪する勝利の剣】が強化。
単純に火力が伸び、さらに陽射しフィールド時にバスターのクリティカル威力とスター集中がアップが追加。

1ターン限定ではあるけどスキル【不夜のカリスマ】で陽射しフィールドにできるので、そもそもバスターゴリラなんて言われていたガウェインが宝具も絡める更なるゴリラになりました。
【聖者の数字】も陽射しフィールド限定でバスターバフがかかるスキルなので、瞬間火力オバケという感じか。陽射しも3ターン継続するような強化が入ったら完璧ですが、光コヤンなどと組み合わせてCTを短縮し、擬似的に陽射しターンを増やしつつバフも重ねる動きが強そうです。

まとめ

高レアサーヴァントには活躍の機会が増えるような手堅い強化が入る一方、低レアサーヴァントには強さよりも個性を伸ばすようなタイプの強化が入った印象です。
特にブラダマンテ・源頼光・水着沖田あたりは周回運用も一応できるようになっているので、推しの人は使って行こうぜという感じに。

一番の目玉は初日のセイバーオルタで、一気にセイバー内におけるシステムアタッカーになったどころかその中でもトップクラスの火力を発揮できるようになりました。現在の挙動がバグではなく仕様としてこのまま維持されるならかなり強いです。
一方宝具の強化が入ったのがガウェインのみで、他は全てスキル強化だったのがさびしい。アナスタシアや水着清姫は宝具強化の方が嬉しい内容だったし、水着アビゲイルも自身の火力を伸ばすタイプの強化なら宝具で良かったんじゃないか……とか思います。

自分が持っているサーヴァントの中で、今回の強化によって活躍の場面が出てきそうなのはセイバーオルタ・カルナ・ガウェインくらいかなあ。
水着アビーとか、今回のバスターバフの対象が全体だったらサポーターとして使っていた可能性があるんですけどね。そもそもアタッカー向きの性能じゃなかったし……。

どうも初日のセイバーオルタに話題のほとんどを持っていかれたような、今回の強化クエストキャンペーンでしたね。