心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ウイスキー】ポートシャーロット スコティッシュ・バーレイ

今回紹介するのは「ポートシャーロット スコティッシュ・バーレイ」。

アイラ島に位置するブルックラディ蒸留所の代表的な銘柄のうちの一つです。
その中でもフラッグシップ的な「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」がアイラ島ウイスキーとしては珍しいノンピートであることと対比的に、ポートシャーロットはアイラ島らしい王道のヘビリーピーテッド。
アイラ島といえばアードベッグラフロイグラガヴーリンボウモア、カリラ……と、とにかくピートの効いたスモーキーなウイスキーの一大生産地。
その中で少し影に隠れているようなポジションのポートシャーロットですが、果たしてその味は……。

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香りは開幕ガツンとくるスモーキーさ。微かに柑橘系のフルーツっぽい気配も。
ネットで調べてみると「ライム」という言葉が散見されますが、そういう感じですね。ほんのちょっとだけ感じた気がするスパイシー感も、ライム的なニュアンスなのかも。

個人的に面白かったのが味。
香りのイメージ通り、口に含めば正露丸の感じがあるスモーキーフレーバー全開。
ただ、そこから妙に軽やかというか、クリーンな印象が出てきます。本来ならその強烈なクセで飲み手を選ぶはずのヘビリーピーテッドなウイスキーだけど、いい意味で味の展開がコンパクトにまとまっているというか。スルスルと飲めるスモーキータイプというのは新感覚。
香りにも味にも出てくる「ライム」というキーワード。この柑橘系のコンテンツが、全体をさっぱりと引き締めているのかもしれません。


ちなみに今回飲んだポートシャーロット、ちょうど1年ほど前に起きた福島県地震の際に棚から落下、その際にコルク栓は折れたもののビンは無事だった……という、ちょっと物語性のあるもの。なので写真のポートシャーロット、開栓後に違うコルク栓がとりあえず浅く差し込まれております。
そんな折れた栓をワインオープナーで開けていたということは……このポートシャーロット、自分がこの日に飲むまで地震から一度も注文されてないじゃん!っていうね。やっぱりややマイナー銘柄なんですかね、ポートシャーロット。ラフロイグアードベッグといったメジャーどころに隠れてはいますが、同じくらいパンチのあるスモーキー感がありながらも爽やかな飲みやすさもある、不思議で美味しいウイスキーです。