心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

【ウイスキー】タリスカーを縦飲みする

おそらく今年最後のバーかなあ……。

ということで、今回はタリスカーの縦飲み。縦飲みというのは、同じ銘柄のウイスキーの年数違いを飲み比べることですね。今回は10年と18年でそれをやってみます。
本当はリニューアルしたボトルのタリスカーを飲もうと思っていたんですが、旧ボトルしか置いておらず(逆に貴重まである)。
そんな旧10年を飲んでいたところ、早めのクリスマスプレゼントということでちょっとだけ18年を飲ませてもらえることに。
いずれも旧ボトルでの比較です。

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まずはタリスカー10年。ヨード感のあるスモーキーさ。このグラスを口に近づけた瞬間に「おおっ、タリスカーだ!」と思わせる香りはやはりたまらないものがある。
ヨード漂うスモーキー香と、潮気を纏いつつピリッとくるスパイシー感のある味わい。
逆にこのタイミングでまだ旧ボトル飲めてラッキーだったかもしれない。タリスカーのリニューアル自体は1年近く前に行われているので、当然ながら今回飲ませていただいた旧ボトルは現在製造されていません。
タリスカーがよく注文されるようなバーなら、マスターが意図的に温存でもしていない限り旧ボトルが置いてあることもないだろうし。
来年は新ボトルの10年飲みたいですね。また新しいバーを開拓しなくては……。


そして18年の方、これがめちゃくちゃ美味い。
10年と違ってスモーキーな香りや味わいはかなり穏やかになった一方、上品なフルーティさと甘さが際立ちます。じゃあスモーキー部分はなくなったのかというとそうではなく、味にも香りにもその土台にはそれがある。下支えしているのは紛れもなくタリスカーのそれなんだけど、それは確実に存在しつつも前には出てこない慎ましさ。
調べてみるとシェリー樽原酒が3割くらい使われているらしい。このシェリー樽原酒がかなり濃厚なのかは分からないけど、本来なかなか強烈なはずのタリスカーが持つヨードやスモーキーさのクセの強さに負けないほどのフルーティな味わいをもたらしているように思います。
一口目は「これがタリスカー……?」と思うくらい異なるウイスキーだけど、飲んでいるうちにタリスカー感がじわりと感じられるちょっと不思議な感覚。

タリスカーの力強いタリスカーらしさが好きという人には、むしろ18年は優しすぎて物足りないかもしれません。
スモーキーでありながらフルーティ、スルスルといける飲み口でありながらも芳醇で満足度は極めて高い。そういうかなりレベルの高いバランスで整えられたバーボン樽とシェリー樽のヴァッティングの妙を楽しめるのが18年。ある程度色々なウイスキーを飲む経験を積んだ上で飲むと、タリスカー18年の凄さが分かる感じでしょうか。