心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第37回「オンベレルンビンバ」感想

もう今回はこのサブタイトルの意味はなんなんだと、それに気持ちを完全に持っていかれております。

ストーリー的には義時と時政の対決が本格化といったところでしょう。時政が平賀朝雅を将軍にしようと画策するところがまだだから、今回はその話かな?
そしてやっぱりサブタイトルよ。「オンベレルンビンバ」とはなんなのか……。

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「執権のわしが裁く」って時政が偉そうに言ってるけど、そもそもこの人ちゃんと裁けてなかったからね、私情挟みまくりで。
「わしを厄介払いしたいらしい」って言葉がもう。実際あなた厄介者ですよっていう。

「自分たちが鎌倉を動かすこと」が目的になっている時政夫妻と「正しく鎌倉の政を行うこと」が目的の義時たちでは格がまるで違うんだよなあ。んでそういう時政の私欲がもう見え見えだからこそ、御家人たちは政子に裁いてほしくて訴状を政子宛に提出する、と。

まあ義時も、相当冷たいこと言ってるけど……自分の父親がクズになっていくのを見てるのは結構キツいと思いますよ。義時自身は正義だったり公平さを重んじているだけに。

北条政子の政がスタート。
史実としては実際にどの程度北条政子が行っていたんですかね。
一方りくがまだ暴走していますねえ。平賀朝雅の将軍計画を立案したのは時政じゃなくてりくか。というかこのレベルの狂ったこと言い出したのに、それでもりくに従うのはもはや傀儡やないかっていう。
こうやって第三者の立場として見ていると、なんで時政はこんなもんの話受け入れるの?っ感じなんですけどねえ……。

上皇の知る情報だと時政と“政子”の戦いになっているのね。
んで平賀さん本人はこんな状況で将軍になんてなりたくねえと。巻き込まれているだけか。なんか毒殺したりでめちゃくちゃ野望出していたと思うんですけど……。

北条時政、実朝を自宅に引っ張ってくる計画。コイツは三浦義村の動きが鍵ですね、というか三浦義村に作戦のウェイトかかりすぎてない……?そこが一番の弱点では?
と思ったらやっぱり三浦義村は義時と繋がってますよね、うん。
一方で義時は時政の計画を敢えてそのまま進めさせることで、事実として謀叛を行わせる、と。

「オンベレルンビンバ」は大姫の唱えていた呪いだったか……。言い間違っている時政の呪いがタイトルかい。
そしてここにきて時政を中心にした、最後の北条家の団らんか。
りくは呼ばなくていいのか、に対して「いいんだよあいつは」が返答なの、時政は時政で内心悩んではいたんだろうね。なんでここまで悩むのにりくを捨てられなかったのか……。

うーん……。
なんすかね、このなんとも言えない感。個人的には、北条時政のキャラクター性があんまり好きじゃなくて。
りくさん含め、自分を慕う人に喜んでもらいたいというのが徹底した時政の時政性なんだとは思うんですが……その結果として義時やら政子やら、自分の身内を苦しめてきたわけだし、末期には自分の暴走で御家人が全体的に幸福ではなかったわけで。
自分の視界に入っているエリアしか想像できていない狭さ、みたいなものを感じるんですよね。そしてそういう自分を成長させようって様子もなかったので、そりゃ統治者としては相応しくないわなあ。
数えきれないくらいスーパー悪女・りくから離れる機会はあったのが、余計にこの人の優しさと弱さを表現したのかなあとか思ったりしました。


次回「時を継ぐ者」。
時政から義時へ。ふと思ったけど、名前に「時」の字が入るのは結構カッコいい気がしますね。