心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

体験版でヴァルキリーエリュシオンへの不安が強まる

以前当ブログで書いた、ヴァルキリーエリュシオンに対する不安について。
つい先日発売直前の体験版が出たので遊んでみたんですが、その不安が的中してしまっている内容でした。

世界観や雰囲気は悪くないんだけど、古臭いゲームデザインと微妙にレスポンスの悪いアクション性が気になる感じ。
何よりそのアクションがプレイ中のほとんどを占めるゲームで、そのアクションに爽快感などがないのは割と致命的だと思う。

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これが以前PVを観た時に感じた自分の感想。
この時に「単純にアクションゲームとして面白そうに見えない」と自分は書いていたんだけど、少なくとも今回の体験版を実際に触った結果そのイメージは現実のものとなってしまいました。

まずはアクション面。
言語化しにくいんだけど、一番使うことになるであろう弱攻撃の振りにすら若干「モーション遅いな」と思う感触。近年のアクションゲームにしては遅いですね。さらに強攻撃は当然ながらそれ以上に遅く、だからといって視覚的に敵のやられモーションが派手なわけでもないので爽快感もあまりない。全体として攻撃している時の手応えがものすごく軽いんですよ。ソシャゲですって言われたら一瞬信じるレベル。
んでアクション同士のつながりが悪いのもテンポの悪さに拍車をかけている感じ。回避から攻撃に繋がったりとか、逆に攻撃モーションの後半をキャンセルして回避とかできれば結構変わると思うんですが……この辺は製品版で取得できるスキルなんかで変わってくる可能性ありますけどね。攻撃速度アップみたいなやつがあれば。
ともかく体験版の限りでは、全体的にPVで感じた通りのもっさり感が残る。なんというか、操作していて気持ち良くないんですよね……。

ヴァルキリーの華、死者の魂を仲間にして共に戦うエインフェリア。
今作では常に一緒にいるのではなく、ゲージを使って召喚、一定時間で退去という感じになっていて……まあなんというか、だいぶゲームシステムの一部になっちまったなあと。
エインフェリアごとに対応した属性があって、召喚したエインフェリアと同じ属性をヴァルキリーも纏うので敵の弱点に応じてエインフェリアを切り替えて戦ってね、というデザイン。
あんまり一緒に戦ってる感がないんだよなあ。まあストーリーでしっかりバックボーンを語られた上で仲間になれば、それなりに感情移入出来るかもしれないけど……。

ゲーム性としてはミッションクリア型とでも言えば良いか。
マップを探索しながら進むと敵が出現、倒すまで一定の範囲内から出られなくなる……という、一番イメージしやすいのは多分デビルメイクライのシステム。
これねえ、正直デビルメイクライのように華麗に戦えるシステムだから成立していたと思うんですよ。
あのくらい派手に美しく戦えない場合、この不自由さが利点にならないというか。元も子もないこと言うと、アクションが楽しくないなら戦いを強制されるのはむしろストレスよ。

トータルでいうと、ひどいってほどダメなゲームではないんですよ。でも「このゲームだからこそやりたい」っていう特別なアクションゲームでもない。若干ネガティヴなニュアンスが混じった上での「普通」のアクションゲーム。操作やモーションの近似も込みで一番感じたのは「ちょっと劣化したニーアオートマタ」ですね。
何年も前に出たゲームより少し劣るように感じたから、古さを感じてしまったのかもしれないです。

うーん……これ売り上げ的にはダメかも分からんね、正直。
ヴァルキリーシリーズのファンからすれば、そもそも求めていたものではない。
純粋にアクションゲームとして見ても、エリュシオンより面白い作品は既にたくさんある。
そうなるとターゲット層がどこなのかがもう分からないゲームになってしまう。あえて言うとアクションゲーム初心者層になるのかな?
Twitterで評判調べると「体験版をプレイした結果予約を取り消しました」なんて人もそれなりにいるのがまたなんとも悲しい。

これから製品版になるまでに改善されるはず……なんて意見も見たが、今月末に発売するゲームの体験版が今出てきて、この体験版のデータは製品版に移行可能だったりすることも踏まえると、どう考えてもマスターアップしていないとおかしいスケジュールですから。
発売後のアップデートであるとして、それでどの程度良くなるのか……って感じではありますが。
製品版が出てくると、まだ体験版では見れていないスキルやらディバインアーツ、エインフェリアがどんどん出てくる。それ次第で良い方に評価が変わる可能性はなくはないけど……根本的な操作感は体験版の感触のはず。そうなると結局は微妙なのかなあという感じです。