心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第15回「足固めの儀式」感想

今回は先週の終わり方の時点で波乱が確定しているので楽しみです。
頼朝から心の離れている御家人たちの謀反寸前な状況。敢えて謀反を企む勢力に上総広常を送り込む戦略を取る義時たち。

タイトルの「足固めの儀式」がなかなか怖い意味を持ってそうなのがまた。
本来の意味とは別の、真の仲間の選別というダーティな儀式じゃないでしょうね、これ……。

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義経くんのバトルジャンキー感は相変わらず凄いっすね。でもこの人まだちゃんと戦したことなくね?
木曾義仲の「法皇をこっちで捕らえておけば手出しはできまい」が通用しなそうだから、義経……。

産まれてから500日が「足固めの儀式」。まあこれ勝手に作った儀式っぽいですけど。
そのタイミングで頼朝の嫡男を誘拐し、頼朝の失脚を交換条件に返すと……。

上総広常の言葉の真意を知っているのが義時と大江広元だけなのが絶妙ですね。
一方でこれを知らない比企さんが普通にこっそり武装してるのやべえな。この人裏切る気なのかよ……。

「使われると頼りにされるのは違います」
いい言葉だぁ……。

なんだろう……まずこんな規模の謀反発生しかけているのが、本当に頼朝大丈夫か?って思っちゃっている自分がいる。
ちゃんとスパイというか、味方を複数人仕込んであるのが義時チームがめちゃ優秀だわ。

こんなに頼りにされている上総広常、最終的に頼朝に始末されると思うとなかなかやべえんだよな。
義経といい上総広常といい、実は頼朝は結構残虐ファイターだし……今回のドラマではそういう闇の頼朝をもう少し掘り下げてもらえると楽しみですね。
んでこの謀反の一件で、御家人からの政子の価値が高まりました。これまた最終的に政子が力を持つことへの伏線かな。

げっ……この流れで見せしめ対象が上総広常なのかよ。
いやー……速攻で頼朝の闇がくそ重いよ。初めからこの謀反の騒ぎを利用して、力を持ち過ぎている上総広常を始末する。
いくらなんでも、この頼朝に着いていくのは僕は無理やなあ……。

さらに裏切りの嫌疑がかけられている梶原景時に、上総広常を始末させる。
ここで目を合わせられなかった義時、しっかり広常を見ていた頼朝。「頼朝に似てきた」義時でも、まだこれだけの差があるわけね。
所領を分け与えるという餌は与えているけど、こんなもん思いっきり恐怖政治じゃないか。
「わしに逆らう者は何人たりとも許さん」は普通にアウトでは……?本心からこの人に着いていこうと今後も思う人いる?利害“だけ”でしか人が着いてこないだろこれ。

頼朝と上総広常は不仲だった説もある一方、それは改善されていたという説もあるみたいで。
残されている史実から随分ドラマティックな展開作ってきたなあ今回。つくづく振り幅エグいですね三谷幸喜作品は……声出して笑うシーンあるかと思えば、今回みたいなことしてくるから……。


次回「伝説の幕開け」。
義経の戦の才能が爆発する感じかな?
「船員を攻撃するのはルールで禁止スよね」
「戦はルール無用だろ」
「やっぱし怖いスね源義経は」
みたいなやりとりが出てくるのは……壇ノ浦までお預けですか。