心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第4回「矢のゆくえ」感想

さあ時は来た、状況も整ったって感じでいよいよ挙兵。
タイトルの「矢」は誰が放つ矢を指しているのでしょうか。

そういや大河ドラマ平清盛」、非常に面白かったんだけど世間的には割と不評だった記憶がある。
あれしっかりリアル路線の重厚大河ドラマだったと思うんですが、そんな清盛が評価低かった影響で現在のライト路線大河に舵切ってる部分もあるんですかね?何事もバランスが重要で、そういう見方をすると今年はちょっと軽くし過ぎ感はあるんだけど。

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「軽い」とはいえ、占いで挙兵のタイミングを決めたりする歴史のリアリティに忠実なのもまた三谷作品。
真田丸の時もそうだったけど、こういうバランス取ってくるよな三谷幸喜……やり過ぎじゃなければ嫌いじゃないよ。

……全然兵力足りんやん!!
「ちょっと……ちょっといいかな!?」は頼朝くん現代語すぎるでしょ。笑っちゃったよ。
挙兵前日でこれは相当厳しいんだけど、なんで北条兄はこんなに楽観視できるのか。なんか今はダメな兄貴感あるけど、将来いざって時にこういう「なんとかなる!」みたいなメンタルに助けられるシーン来そうだな。

八重さんはこれ、どういうことなんだ。勝手に頼朝が不幸であると刷り込んでるし。
決別する努力するって言ってたじゃないか、この人。正直壮絶にめんどくさい人ですねえ……。

気が早すぎる親父。前日の明るいうちから鎧を着るとは。
しかし日本の防具文化特殊よね。この重装備しながら馬に乗り、弓を射るという。西洋のような盾を手に持つ発想もなく。

「佐殿を信じてよいのか?」に対して、目が揺れる演技は地味にグッと来たなあ。小栗旬やりますねえ……。
「本気で勝ちたいならプライド捨てて頭を下げろ」に対して「おう、よう申した!」
からの思いっきり八方美人決められるこの才覚。「嘘も誠心誠意つけば真になる」。
こういうの見てると、源頼朝の人身掌握術エグいな。あと頼朝の元に集まる兵力が期待できるスペックに見えねえ……。

んで八重さん、挙兵の情報リークしちゃうのかよ。だいぶトリックスターだな……。

……頼朝の枕元に後白河法皇が出てくるのは挙兵の成功までずっと続くんですか?
今週特にコメディテイスト強いですね、全体的に。

「兵が集まってなさそう=挙兵する気でもできないだろう」という感じで警戒薄れている感じはありますか。
なんか時政の嫁さん、器がデカいというかなんというか。勝つことを祈るのではなく、勝つのは当然としてその後のことを考えるのは強いな。

準備できた戦力24人は挙兵は無理や……。
義時くん、今話している八重さんが今のところ一番敵なんですけど。
なんかは基本的には理詰めで動く義時も、根本では民のことを思う武士なのがちょっとアツかったな。

……八重さん弓上手すぎない?川を渡すのは相当だと思うんですけどね。
腹割って話したことで、八重さんの心が動いたか。

今回の頼朝は二面性を強調したキャラ付けしてますね。ヘタレかと思いきやいざって時はビシッと決める。

怖いってちゃんと思えるのは間違いなく強さだと思う。北条親子はちゃんと「怖い」と言ってるね。いいですね。
矢は放たれた。源平合戦の始まりの合図である矢が放たれた。


次回「兄との約束」。
えっ、もうお兄さん死ぬんかこれ?