心の雑草

「げ」と申します。心の雑草を抜いては肥料に変えていくブログ。

鎌倉殿の13人 第5回「兄との約束」感想

前回の放送を見た後に軽くググったら、やっぱり今回の戦で義時の兄は命を落とすようで。
父と弟とはぐれ、なんだか呆気なく世を去るらしいんだけど……ドラマとしては義時に後のことを託すことになるはず故の「兄との約束」。

そもそも初めはあんまり頼朝の挙兵に乗り気じゃなかった義時に対し、逆に率先してそれを推進していたのは兄・宗時。
志半ばで倒れる兄の意志を継いだ義時が真の覚悟を決めて覚醒……みたいな展開か?

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屋敷の襲撃が開始。頼朝も北条の館からその炎を見守ります。
「もう後には引けぬ」。

今年の大河も結構戦闘シーンエグい描写しますね。
義時も人を初めて斬り、父親が標的の首を落とす瞬間をその目で見る。
ひとまず頼朝の、源氏の反撃の第一手は勝利に終わった。

からのコメディよ。
「顔が長いだけでは所領は奪えぬ」。
頼朝が所領の操作をし始めたことで、平家側も本腰を入れて……まあ要するに本気になりました。
平家側3000、頼朝には300。10倍の兵力はキツいって……。

ああ、甲斐源氏とかありましたねえ……。
そして適材適所な感じがいいっすね。義時が戦から離れるのが将来の政治家感あって、兄貴が自分で「戦うために生まれてきた」というのも……ちょっと切ない。

頼朝くんこのタイミングで八重さんに会いに行くんかい……。これ史実としては、これ以降再会することはないんですかね。

頼朝、鎌倉へと移動開始。
結構ややこしいよね。敵は平家勢力だけじゃなくて、政治的には他の源氏も敵になっている状態。次の源氏の棟梁を決めるレースでもある。

たしかに政子の疑問、結構分かりますね。
人の命を奪うことを仕事にする一方で、仏教を信仰する。
これが矛盾しないで両立していたんだから侍は特殊だなあと思います。この精神性はすごく面白いと思う。なんかこの辺詳しい書籍あったら読みたいですな。

背後に伊東の兵が潜んでいるのを知っているのは義時だけ。
その情報は僅かに届くのが遅かったか……。というか挑発カウンター喰らって戦を始めてしまう親父。
やっぱこの時代だと、10倍の兵力をどうにかできるような装備とかないしね……。
こうなってしまうと戦の勝ち負けは二の次で、というか頼朝が生存して鎌倉に到達することが真の勝利条件。
そしてそれを理解できてないのが平家側の弱点っぽいな……。「頼朝のトドメを刺していない」のがこの反乱の原因だし、ここで頼朝にトドメを刺せてないから源氏再興を許してしまうんだよなあ……。

ここで頼朝が「お前らのせいだ」っていうのは流石に酷だよ。北条以外に反乱のトリガーになってくれる一族いなかったじゃん。


「兄との約束」のシーンは回想として語られ、兄自身はめちゃくちゃあっさり命を落とすのが切ないな……。
北条宗時の真意。源氏とか平氏とかどうでもよくて、坂東武者の世のため、自分達北条がトップに立つために源氏の力が欲しかった。
いいですね……この伏線はアツいぞ。最終的に義時が鎌倉幕府の実権握ると思うと、兄との約束はきっちり回収するってことですしね。


次回「悪い知らせ」。
単純に宗時の死のことだけではなさそうですね。